最終更新日:2025/12/05

何も…ない(not anything ,no thing) / 少しも…でない / 〈C〉《単数形で》重用でないこと(人),取るに足りない人 / 〈U〉ゼロ

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元となった辞書の項目

nothing

代名詞

何も…ない(not anything ,no thing) / 少しも…でない / 〈C〉《単数形で》重用でないこと(人),取るに足りない人 / 〈U〉ゼロ

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解説

1. 基本情報と概要

単語: nothing

品詞: 代名詞 (pronoun)

意味 (英語): “not anything”

意味 (日本語): 「何も〜ない」「何も存在しない」

「nothing」は、「何もない」という状態や、存在するものがないことを表す代名詞です。日常会話では「特に何もないよ」や「それは全く問題にならないよ」という感じで使われます。主語としても使われ、単数扱いで動詞と組み合わせます。

活用形


  • 代名詞としては基本的に形が変わりません。

  • 名詞形としては “nothingness” (無、虚無) があります。

他の品詞になった場合の例


  • “nothingness” (名詞) : 無、虚無を意味する抽象名詞。

CEFRレベルの目安: A2(初級)

A2レベルでも「something」「anything」「nothing」など、基本的な不定代名詞が学習範囲に入るため、比較的早い段階で習得します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “no” + “thing”


    • “no” は「ない」「無」を意味する要素

    • “thing” は「もの」「事柄」を意味する名詞


二つの語が合わさり、「何もない状態」を示す強い否定の意味となっています。

派生語や類縁語など


  • “nothingness” (名詞): 虚無 (完全に何もない状態)

  • “nobody” (代名詞): 「誰もいない」

  • “nowhere” (副詞): 「どこにも〜ない」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “feel nothing”


    • 日本語訳: 「何も感じない」


  2. “have nothing left”


    • 日本語訳: 「何も残っていない」


  3. “nothing more than …”


    • 日本語訳: 「…にすぎない」


  4. “nothing but …”


    • 日本語訳: 「…だけしか/…ばかり」


  5. “nothing to worry about”


    • 日本語訳: 「心配することは何もない」


  6. “do nothing wrong”


    • 日本語訳: 「何も悪いことをしていない」


  7. “count for nothing”


    • 日本語訳: 「(価値が) 何の意味も持たない」


  8. “leave nothing to chance”


    • 日本語訳: 「万全を期す/偶然に任せる部分を残さない」


  9. “nothing compares to …”


    • 日本語訳: 「…には何もかなわない/…に勝るものはない」


  10. “there’s nothing like …”


    • 日本語訳: 「…ほどすばらしいものはない」



3. 語源とニュアンス

語源:

古英語の “nōwiht” や “nān thing” (全く何もない) が変化して “nothing” となりました。 “no” (否定) + “thing” (物) が結び付いて、「何もない」状態を示しています。

ニュアンス・使用上の注意点:


  • “nothing” は否定の文脈で使われ、強い否定を示します。

  • 日常会話ではカジュアルにもフォーマルにも広く使われるため、ほぼオールラウンドに対応できます。

  • 強調して「本当に何もない」というニュアンスを伝えたいときに便利ですが、丁寧な依頼やビジネス場面で「何もないですか?」と尋ねる際など、過度の否定になりすぎないように注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 単数扱い


    • “Nothing is impossible.” のように動詞は単数形をとります。


  2. 否定表現との混同に注意


    • “I have nothing.” と “I don’t have anything.” は意味は同類ですが、文法上は二重否定にならないように注意が必要です。


  3. 一般的な構文・イディオム


    • “Nothing but …”: 「…しかない」「…だけ」

    • “Nothing’s wrong.”: 「何も悪いところはない」

    • “Nothing doing!”: 「まったくダメだ!」(口語、拒否の意味)


フォーマル/カジュアル


  • 日常会話からビジネスまで幅広く使えますが、ビジネスメールなどで丁寧表現にしたいときは “I have no concerns.” など、やや婉曲な表現にすることもあります。


5. 実例と例文

5.1 日常会話で使う例文 (3つ)


  1. “There’s nothing in the fridge; let’s order pizza.”


    • 冷蔵庫に何も入ってないから、ピザを頼もう。


  2. “I have nothing to wear today!”


    • 今日着るものが何もないよ!


  3. “Don’t worry about it. Nothing’s wrong.”


    • 気にしないで。何も問題ないよ。


5.2 ビジネスで使う例文 (3つ)


  1. “We have nothing new to report this week.”


    • 今週は新しい報告事項はありません。


  2. “There’s nothing left on the agenda; we can wrap up.”


    • アジェンダ上、残っている項目はないので、これで終わりにしましょう。


  3. “I found nothing problematic in the contract.”


    • 契約書に問題となる点は何もありませんでした。


5.3 学術的な文脈で使う例文 (3つ)


  1. “The experiment yielded nothing of statistical significance.”


    • 実験では、統計的に有意な結果は何も得られなかった。


  2. “Philosophers have long debated the concept of nothingness.”


    • 哲学者たちは長い間、「無」の概念について議論してきた。


  3. “In this paper, there is nothing that contradicts the established theory.”


    • この論文には、既存の理論と矛盾するものは一切ない。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “no one / nobody” (誰も〜ない)


    • 人を主語として「誰もいない」というときに使う。


  2. “none” (何もない、どれもない)


    • 「それらの中のどれも〜ない」場合に用いられる。


  3. “not anything”


    • “nothing” と意味は同じだが、否定文と組み合わせて使うケースが多い。


反意語 (Antonyms)


  1. “everything” (すべて)


    • 「何もかも」「あらゆるもの」


  2. “something” (何か)


    • 「何か存在するもの」


ニュアンスの違い:


  • “anything” は疑問文や否定文で使われることが多いのに対し、“nothing” は肯定文として成立しつつ強い否定を示します。

  • “none” は複数の選択肢があったり数を表す場合に「どれもない」と表現するときに便利です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈnʌθɪŋ/

  • イギリス英語: /ˈnʌθɪŋ/

アクセント:


  • 頭にアクセントがあります。「nó-thing」のように「no」の部分を強めに発音します。

よくある発音ミス:


  • /θ/ の発音が苦手だと /s/ や /t/ と混同しやすいので注意しましょう。


    • “nothing” が “nussing” や “nuttin” のように聞こえてしまう場合があります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “nothing” という綴りを “nothign” や “nothin” と間違えやすいので注意。


  2. 二重否定に注意:


    • “I don’t have nothing.” は文法上、「何も持っていない」ではなく「何かは持っている」という誤用になりがちです。正しくは “I don’t have anything.” または “I have nothing.”


  3. TOEICや英検などでの出題例:


    • 「何もない」という状況を説明させる問題や、二重否定の誤りを指摘させる問題などで出題されます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “no + thing ⇒ 何もない” と覚えておくとシンプルです。

  • “not anything” と同じ意味、と押さえておくことで、文の組み立て(否定文 vs. 肯定文)を理解しやすくなります。

  • 「zero」「null」「empty」のイメージを思い浮かべると記憶しやすいです。

「nothing」は日常会話でもビジネスでも非常によく使う代名詞です。二重否定を避けながら、上手に「何もない」状況を表現できると英語表現が自然になります。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
nothing
意味(1)

何も…ない(not anything ,no thing)

意味(2)

少しも…でない

意味(3)

〈C〉《単数形で》重用でないこと(人),取るに足りない人

意味(4)

〈U〉ゼロ

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