最終更新日:2024/06/13
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up

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元となった辞書の項目

up

副詞

《上への動作》上へ,上のほうへ / 《上の位置》上に, 上のほうで / 起こして / (地図・紙面などの)上へ, 上に / (遠くから)近くへ,中心へ / (大きさ・量などが)上のほうへ / (話者,話題の場所へ)近づいて / 活動して / すっかり,完全に

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解説

以下では、副詞 “up” を中心に、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語・日本語の意味


  • 英語: “up” (adverb)

  • 日本語: 「上方向へ」「上に」「上昇して」などの意味を表す副詞

「下から上へ」といった動きを表すときに使われるほか、何かの完了や増加のニュアンスを示すときにも使われる、とてもよく見かける単語です。日常的によく使われるため、マスターしておくと便利です。

品詞


  • 副詞 (adverb)

    例:「He stood up.」(彼は立ち上がった。)


  • その他の品詞の例


    • 前置詞 (preposition): 「He looked up the street.」(彼は通りの先を見上げた。)

    • 形容詞 (adjective): “The next up candidate is…”(次に控えている候補者は…)※やや特殊な使い方

    • 動詞の一部(句動詞)として: “pick up,” “get up,” “set up,” など

    • 名詞: 口語表現やスポーツ用語で “ups and downs” の “ups” などに見られる用法


活用形


  • 副詞としての “up” は、形が変化しません。

CEFRレベルの目安


  • A1(超初心者)〜A2(初級): “up” は日常会話の頻出語なので、ごく初歩でもよく目にします。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“up” は非常に短い単語で、接頭語・接尾語・語幹などに明確に分けにくい要素ですが、以下を押さえておくとよいでしょう。


  • 語根: “up”(「上方向」、「上昇」を意味する古英語起源)

派生語・類縁語


  • 句動詞(phrasal verbs): “get up,” “stand up,” “pick up,” “cheer up,” “bring up,” “make up,” など多数

  • 形容詞 “upper,” 名詞 “upside” など

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. go up(上がる)

  2. stand up(立ち上がる)

  3. pick up(拾い上げる / 車で迎えに行く / 覚える など)

  4. wake up(目が覚める)

  5. cheer up(元気づける)

  6. blow up(爆発する / かっと怒る)

  7. sum up(要約する)

  8. show up(姿を現す)

  9. end up(結局~になる)

  10. fill up(いっぱいにする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語: “up(p), upp” に由来し、「下から上へ」の意味をもともと持っていました。

ニュアンス・使用時の注意


  • “up” は「上方向」「増加」「完了」「肯定的な変化」など、さまざまなニュアンスを含みます。たとえば “cheer up” は「元気になる」、 “clean up” は「きれいに片づける」、 “eat up” は「全部食べる」のように、何かが完了するイメージもよく表します。

  • 日常会話ではカジュアルに使われやすいですが、ビジネスメールなどでも表現の一部としてよく用いられます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文やイディオム


  • “up” を使った句動詞は非常に多く、英語学習者にとって最初は混乱しやすいですが、1つ1つ覚えていくことが大切です。

    例: “give up” (あきらめる), “take up” (始める/占める), “turn up” (音量を上げる/姿を現す) など

  • 副詞 “up” は基本的に動詞のあとについて動作の方向性や完了を示します。

    例: “He drank up all the juice.”(彼はジュースを全部飲み干した。)

使用シーン


  • カジュアル → 主に日常会話、チャット、友人・家族との会話など

  • フォーマル → 書類やビジネスシーンでも句動詞として使うことはあるが、やや直接的な表現を避けたいときは別の語を使うことも

文法上のポイント


  • 副詞 “up” は可算・不可算などの区別はありません。

  • 他動詞・自動詞の使い分け


    • “stand up” は自動詞的に動作自体を表す

    • “pick up the pen” は他動詞 + up (句動詞) で「ペンを拾い上げる」



5. 実例と例文

ここでは「日常会話」「ビジネス」「学術的な文脈」でそれぞれ3つずつ例文を提示します。

日常会話 (カジュアル)


  1. “Hurry up! We’re going to be late.”

    (急いで! 遅れちゃうよ。)

  2. “I need to wake up early tomorrow.”

    (明日は早起きしないといけないんだ。)

  3. “Cheer up, everything will be okay!”

    (元気出して、大丈夫だから!)

ビジネス (少しフォーマル〜カジュアル)


  1. “Please follow up with the client after the meeting.”

    (ミーティング後、お客様にフォローアップしてください。)

  2. “We have to set up the conference room for the presentation.”

    (プレゼンのために会議室を準備しなければなりません。)

  3. “Could you sum up the main points of our discussion?”

    (私たちの議論の要点をまとめていただけますか?)

学術的な文脈 (フォーマル)


  1. “The data shows that the numbers went up significantly after the new policy.”

    (新しい方針の後、数値が大幅に上昇したことがデータに示されています。)

  2. “In preparation for the conference, she drew up a comprehensive research plan.”

    (学会に向けて、彼女は包括的な研究計画を策定しました。)

  3. “We need to back up our findings with additional evidence.”

    (私たちの研究結果を追加の証拠で裏づけする必要があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • “above” (上方に)

    違い: “above” は前置詞や副詞で「~の上」を比較的静的に示すことが多い。“up” は動きや変化のニュアンスが強い。

  • “over” (~の上に)

    違い: カバーする感じや越える動きを示すが、上下関係では副詞よりも前置詞として使われることが多い。

反意語


  • “down” (下方向へ)

    違い: “down” は「上から下へ」の動きや減少などを表す。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ʌp/

  • アメリカ英語: [ʌp] (カタカナに近く書けば「アップ」)

  • イギリス英語: [ʌp] (母音はほぼ同じ、あまり大きな差はありません)

強勢(アクセント)


  • 音節がひとつの短い単語なので、アクセントは特に問題ありませんが、[ʌ] の発音が少し曖昧に聞こえやすいので注意しましょう。

よくある発音ミス


  • 日本語の「アッ(プ)」と区別がつかない場合がある。「ア」と「アー」の中間で短く鋭く発音するイメージを持つとよいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミスは少ないですが、“up” を句動詞として覚えるときによくごちゃまぜになりやすいです。

  2. 同音異義語としては “up” は特にないですが、文脈で前置詞か副詞か混同しやすいのが落とし穴です。

  3. 句動詞はTOEICや英検などで頻出します。「look up (調べる)」「pick up (習得する / 迎えに行く)」などは試験でもよく出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “up” は「下から上に向かう」イメージを基本にすると覚えやすいです。

  • 句動詞で「完了」のニュアンスを持つケース(eat up, drink up, sum up など)は「上に行って何かがすっかり終わる」イメージだと理解しやすいかもしれません。

  • “up” は頻出単語なので、朝起きる “get up” や “stand up”(立ち上がる)など、日常行動と紐づけて覚えると印象に残りやすいです。


以上が、副詞 “up” の詳細な解説です。「上方向」「完了」「上昇」「増加」など多彩なニュアンスをもつため、さまざまな場面で活用できます。句動詞としてもよく使われる単語なので、ぜひしっかりと記憶して活かしてみてください。

意味のイメージ
up
意味(1)

《上への動作》上へ,上のほうへ

意味(2)

《上の位置》上に,上のほうで

意味(3)

起こして,立てて,直立して

意味(4)

(地図・紙面などの)上へ(に),北のほうへ(に)

意味(5)

(遠くから)近くへ,中心へ;(周辺から)中心へ;(川下から)川上へ;(地方から)都会へ

意味(6)

(大きさ・量・価値・地位などが)上のほうへ,高く

意味(7)

(話者,話題の場所へ)近づいて,追いついて

意味(8)

活動して,活動状態に

意味(9)

(物事・人が)現れて・起こって

意味(10)

すっかり,完全に,終わって,…し尽くして

意味(11)

保管(貯蔵)して;くるんだ(閉ざした)状態に

意味(12)

《動詞を省略した命令文で》

意味(13)

(野球・クリケットで)打席へ

意味(14)

(競技で)勝ち越して

意味(15)

(対抗の競技で)おのおの

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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