最終更新日:2025/11/29
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once

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元となった辞書の項目

once

副詞

(ただ)1度,1回 / かつて,以前 / 《否定文で》一度も(…しない);《条件節で》いったん…すれば / 1度,1回

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解説

1. 基本情報と概要

単語: once

品詞: 副詞 (ただし、接続詞や接頭語的な用法もある)

意味(英語 & 日本語)


  • 英語: “One time,” “at some time in the past,” or “formerly.”

  • 日本語: 「一度」「かつて」「以前に」という意味です。


    • 「一度だけ行われる」「昔に行われた」というニュアンスを持ちます。「一度」と回数を表現するときに使われたり、「かつて」「以前に」と過去の出来事を指すときにも使われます。


活用形


  • 副詞なので、動詞のような活用(時制変化など)はありません。

  • 他の品詞になる例として、接続詞の “once” は「いったん~すると、すぐに~だ」というような意味での用法があります。

    例: “Once you understand the concept, it becomes easy.”

    (「いったんその概念を理解すると、簡単になります」)

CEFRレベルの目安


  • A2(初級): 「日常的な範囲での単純な語彙」として比較的早い段階で学習する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “once” は明確な接頭語や接尾語に分解されない、1語形の副詞です。

  • 語幹は “on-” と関連があるわけではなく、「one(1)」に由来すると言われています。

派生語・類縁語


  • once-in-a-lifetime: 「一生に一度の」といった形容詞的な表現

  • at once: 「すぐに」や「同時に」という意味(熟語的表現)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. once a day (一日一回)

  2. once in a while (たまに)

  3. once again (再び)

  4. once upon a time (昔々) – 物語の導入表現

  5. once you… (いったんあなたが…すると) – 接続詞的用法

  6. once or twice (一度か二度)

  7. once in a blue moon (めったにない) – かなりカジュアルで慣用的

  8. all at once (突然、一斉に)

  9. get it done once and for all (きっぱりと終わらせる)

  10. just this once (今回だけは)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語で「一度」を意味した “anes” が変化して “once” になったとされています。

  • 「one(1)」と同根で、「ひとつの機会」「一度」という時間的・回数的な要素を持ちます。

ニュアンスや使用時の注意


  • 「一度だけ」 という強調をするときに使われる場合は、誰かに一度しかチャンスがないことや、過去に一回だけ起こったことを示すニュアンスを帯びます。

  • 「かつて」「以前に」 という過去の意味として使う場合は、やや文語的・丁寧な含みがあります。


    • 例: “I once lived in Paris.” (以前パリに住んでいました)


  • 口語、文章どちらでも使われますが、「昔は~だった」というややノスタルジックな響きにもなりやすい単語です。

  • 接続詞的用法(“Once ~, …”)は、英作文や英会話でもよく使いますが、カジュアルなスピーチでも十分通じる表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞として


    • “I have been there once.”

      「私はそこへ一度行ったことがあります。」

    • 時間や回数を表す副詞として用いられます。


  2. 接続詞として


    • “Once I finish, I’ll let you know.”

      「いったん終わったら知らせます。」

    • “When” や “as soon as” に近い意味で、やや文語表現寄りですが日常でも使われます。


文法上のポイント


  • 副詞 “once” は可算・不可算の区別がありません。

  • 接続詞 “once” は文頭に来ることが多いです。

  • “once” は短い単語のため、スペルミスや “one’s” と混同しないように注意が必要です。


5. 実例と例文

5-1. 日常会話での例文(3つ)


  1. “I’ve only been to that café once, but I loved it.”

    「あのカフェには一度しか行ったことがないけど、とても気に入ったよ。」

  2. “Could you say that again? I missed it once.”

    「もう一度言ってくれる? 一度聞き逃しちゃったんだ。」

  3. “Let’s meet once in a while just to catch up.”

    「近況報告のために、たまには会おうよ。」

5-2. ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Once we finalize the contract, the project will begin.”

    「契約が確定し次第、プロジェクトを開始します。」

  2. “The board of directors only meets once a quarter.”

    「取締役会は四半期に一度しか開催されません。」

  3. “I’ve only negotiated with that supplier once, but they seemed reliable.”

    「あの仕入れ先とは一度しか交渉したことがないですが、信頼できそうでした。」

5-3. 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “This theory was once widely accepted, but recent studies have challenged it.”

    「この理論はかつて広く受け入れられていましたが、最近の研究により疑問視されています。」

  2. “Once peer review is completed, we will publish the paper.”

    「ピアレビューが完了次第、論文を掲載します。」

  3. “The researcher once claimed a breakthrough, but no replication studies have confirmed it.”

    「研究者はかつて画期的な発見を主張しましたが、それを裏付ける追試研究はまだありません。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “one time”(一回だけ)


    • 口語的表現で “once” とほぼ同じ意味。文法的には二語だが、意味合いは似ている。


  2. “formerly”(以前に)


    • よりフォーマルで書き言葉寄り。


  3. “previously”(先に、以前に)


    • “once” よりも時系列を強調。正式な文や報告書に使われることが多い。


  4. “in the past”(昔、過去に)


    • より漠然とした過去を表す。副詞的にも使われる。


反意語


  • “never” (一度も~ない)


    • 回数や経験を否定する場合に用いられます。


ニュアンスや使い方の違い


  • “once” は 「一度」「以前」 の両方の意味をもつ汎用的な単語。

  • “formerly” や “previously” は文語的・フォーマル度が高い。

  • “never” は一度も行わなかった意味の反対表現。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /wʌns/

  • アメリカ英語 / イギリス英語の発音


    • どちらもほぼ同じ /wʌns/ の発音です。


  • アクセント: 1音節の単語なので特にアクセントの移動はなく、単調に /wʌns/ と発音します。

  • よくある発音ミス:


    • 頭文字 “w” の音を曖昧にして /ʌns/ のように発音してしまうこと。

    • “once” と “wants”(/wɑːnts/ または /wɒnts/)を混同しないように注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “onces” や “oncs” と間違えないように。

  • 同音異義語との混同: “one’s”(所有格)や “won (過去形) + s” などとはスペルも意味も異なります。

  • TOEIC・英検などの試験対策:


    • 時制問題や副詞位置問題で “once” が出題されることがある。

    • 「かつては~だった」「一度は~した」といった文脈で読解問題に出てくる場合が多い。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “once = one time” と覚えるとシンプルに定着しやすいです。「once は one と関係がある」と意識すると混同しづらくなります。

  • 物語の冒頭によくある “Once upon a time” は「昔々」というフレーズとして、耳になじみやすい覚え方です。

  • スペルと発音が乖離しているように見えますが、頭の中で “one + s” とイメージすると間違いにくいですね。

以上が、副詞 “once” の詳細な解説です。ぜひ日常会話やライティングで使ってみてください。

意味のイメージ
once
意味(1)

(ただ)1度,1回

意味(2)

1度,1回

意味(3)

かつて,以前

意味(4)

《否定文で》一度も(…しない);《条件節で》いったん…すれば

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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