最終更新日:2025/02/25
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cover

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元となった辞書の項目

cover

動詞

《…で》…の表面をおおう,を包む,をかぶせる《with ...》 / (範囲が)…に及ぶ,にわたる / …に保険を掛ける / …を報道する,取材する / 〈要塞・砲などが〉を制圧する / (ピストルなどで)〈人〉をねらう《with ...》 / (球技などで)〈相手の動きなど〉をふせぐ / 《…の》代役をする,身代りをする《for ...》

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解説

以下では、英単語「cover」について、段階や視点を分けながらできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “cover”

  • 日本語: 「覆う」「カバーする」「含む」「扱う」など

「cover」は、「何かを上から覆う」という物理的な意味だけでなく、「範囲に含む」「取り扱う」など、比喩的にも頻繁に使われる動詞です。例えば「トピックをカバーする」と言えば、「そのトピックを含めて扱う・説明する」というニュアンスになります。日常会話からビジネス、学術的な文脈でも幅広く使える、汎用性の高い単語です。

品詞


  • 主に動詞として使われます。

  • また、名詞として「覆うもの」「表紙」「カバー(保護するもの)」などの意味でも使われます。

活用形

動詞 “cover” の活用は以下のとおりです。


  • 原形: cover

  • 三人称単数現在形: covers

  • 現在分詞/動名詞: covering

  • 過去形: covered

  • 過去分詞: covered

他の品詞形


  • 名詞: “cover” (例: the cover of the book)

  • 形容詞形: 一般には「covering」という形が形容詞的に使われることがあります(例: a covering layer)。

  • 派生語: “coverage” (名詞: 保険の補償範囲、報道範囲など)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

「cover」は日常的な動詞で、英語学習においても早い段階から学ぶ単語です。使う状況や意味の広さを理解するにはやや習熟が必要ですが、基本的な用法は中級レベル(B1)で十分扱えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “cover” は特定の接頭語・接尾語をもつ単語というより、ラテン系の “co(u)perīre(覆う)” が語源となった単語です。明確に切り分けられる接頭語・接尾語はありません。

詳細な意味


  1. 物理的に覆う(to put something over something else)

  2. (範囲に)含む、扱う(to include or deal with a topic or subject)

  3. (必要なものを)賄う、支払う(to pay for expenses)

  4. (距離や範囲を)カバーする(to travel a certain distance)

  5. (人の代わりなどを)引き受ける(to do someone’s work or duty when they are unable)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ10選


  1. cover a topic(トピックを扱う)

  2. cover the cost(費用を負担する)

  3. cover one’s mouth(口を覆う)

  4. cover one’s shift(シフトを代わりにやる)

  5. cover the distance(距離をカバーする)

  6. cover a story(ニュースや記事を報道する)

  7. cover for someone(誰かの代わりを務める、庇う)

  8. cover all bases(すべての面をカバーする、抜けがないようにする)

  9. cover the spread(スポーツや投資での「スプレッドをカバーする」: 期待値を満たす)

  10. cover up(隠蔽する、包み隠す)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “cooperīre” = 「上から覆う」が原型と言われます。フランス語を経由して中英語に取り入れられました。

ニュアンス


  • 「覆う」という物理的な意味が核となっていますが、そこから派生して、「守る」「含む」「報道・取材する」「代理をする」という意味へと広がっています。

  • カジュアルにもフォーマルにも使える汎用性の高い単語です。

  • 「cover up」は「隠す」「ごまかす」というニュアンスが強く、やや否定的・口語的な響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞として用いられる場合が多い(直接目的語を取る)


    • 例: Cover the pot with a lid.(鍋にふたをして覆う)


  2. 自動詞的に使われるパターンもある(まれ)


    • 例: The pain is covered by insurance.(受動態として使われる方が多い)


  3. 「cover + 名詞 + with + 名詞」という構文


    • 例: She covered the table with a cloth.(テーブルに布をかけた)


フォーマル / カジュアル


  • 「cover (something)」自体は幅広いシーンで使える自然な言葉です。ビジネスシーンでは「cover the agenda items(議題をすべて扱う)」などもよく使われます。

  • カジュアルな会話でも「Could you cover for me?」のように「代わりをしてくれる?」という表現として使います。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Can you cover for me while I grab a coffee?”

    (ちょっとコーヒーを取ってくる間、代理頼める?)


  2. “Please cover the leftovers before you put them in the fridge.”

    (冷蔵庫に入れる前に残り物にラップをかけてね。)


  3. “Don’t forget to cover your mouth when you sneeze.”

    (くしゃみをするときは口を覆うのを忘れないで。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to cover all these topics in today’s meeting.”

    (今日のミーティングでこれらのトピックをすべて扱う必要があります。)


  2. “Who will cover the travel expenses for our trip?”

    (私たちの出張費用は誰が負担するんでしょうか?)


  3. “I’ll cover for John while he’s away on a business trip.”

    (ジョンが出張中の間、彼の仕事を引き受けます。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “This article covers the latest research on climate change.”

    (この論文は気候変動に関する最新の研究を扱っています。)


  2. “The professor covered a wide range of topics in her lecture.”

    (教授は講義で幅広いトピックを扱いました。)


  3. “Our study aims to cover the socioeconomic factors influencing education.”

    (私たちの研究は、教育に影響を与える社会経済的要因を扱うことを目的としています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “include” (含む)


    • 用法例: This seminar includes guest speakers.

    • 「cover」はより「詳しく取り扱う、把握する」ニュアンスがある。


  2. “encompass” (範囲に含む)


    • 用法例: The book encompasses various scientific fields.

    • “cover” よりややフォーマル。規模の大きさや包括性を強調。


  3. “protect” (守る)


    • 用法例: This jacket protects you from the cold.

    • 「cover」は物理的にかぶせる意味が強いが、“protect”は防御や保護のニュアンスが強い。


  4. “deal with” (対処する、取り扱う)


    • 用法例: We need to deal with this issue today.

    • “deal with” は「対処する」という語感が強く、“cover”の方が「広く扱う」イメージ。


反意語


  1. “expose” (露出させる、さらす)


    • 例: Don’t expose the film to light.



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈkʌv.ər/ (アメリカ英語・イギリス英語ほぼ共通)

  • アクセントは第1音節 “cóv-” に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語では大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の発音がやや強い傾向にあります。

  • よくある間違いとして「カヴァー」ではなく「カヴァー(母音が短めのʌ)」という発音に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「c-o-v-e-r」を「c-o-v-e-r-r」などと重ねてしまうミスに注意。

  • 同音異義語との混同はあまりありませんが、音が似ている単語として “cover”と “coven(魔女の集団)” が挙げられることがあります。意味が全く違うので注意。

  • 資格試験(TOEICなど)では「cover the cost」「cover a topic」などの表現がよく出題されます。意味をしっかり押さえておくとリスニングやリーディング問題で役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「かぶせるカバー」という日本語外来語にもなっているイメージが元になっているため、まずは「覆う」「かぶせる」という基本イメージで覚えると良いです。

  • 「cover」は「覆う」→「守る」→「包括する」→「代わりをする」というようにイメージが広がっていく単語です。

  • 勉強テクニック: 「cover」の使われ方やフレーズを、一つひとつ口に出して練習しながら、「何かを覆っているイメージ」と「シーンごとの具体的な意味」をセットで覚えると定着しやすいです。


以上が、動詞「cover」の詳細な解説です。幅広い意味をもつため、様々な文脈で見かける単語ですが、コアイメージである「覆う」「範囲を含む」を軸に理解すると使いやすくなります。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
cover
意味(1)

(…で)…‘の'表面をおおう,'を'包む,かぶせる《++with+

意味(2)

(範囲が)…‘に'及ぶ,わたる,'を'取り扱う範囲に入れる

意味(3)

〈ある距離〉'を'行く,進む(受動態にできない)

意味(4)

…‘に'保険を掛ける

意味(5)

…'を'報道する,取材する

意味(6)

〈要塞・砲などが〉'を'制圧する

意味(7)

(ピストルなどで)〈人〉'を'ねらう《++with+

意味(8)

(球技などで)〈相手〉の動きなど〉'を'ふせぐ;〈地域など〉'を'守る

意味(9)

(…の)代役をする,身代りをする《+for+

意味(10)

〈C〉おおい,包むもの,カバー;ふた

意味(11)

〈C〉表紙

意味(12)

〈U〉隠れ場所,潜伏所

意味(13)

〈U〉姿を隠してくれるもの(暗闇,煙など)

意味(14)

〈C〉(秘密を隠すための)見せかけ

意味(15)

〈U〉(…の)保険《+against+

意味(16)

〈C〉封筒;(郵便小包などの)包装紙

意味(17)

〈C〉毛布,ふとん

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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