最終更新日:2025/06/24
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apart

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元となった辞書の項目

apart

副詞

《...から》離れて 《from ...》 / 区別して / 《...と》 別々に 《from ...》 / ばらばらに

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彼らはお互いから離れて暮らしています。

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解説

以下では、副詞「apart」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: apart

品詞: 副詞 (場合によっては前置詞的表現 “apart from” としても使用)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

英語での意味

・physically or emotionally separated(物理的または感情的に離れている)

・in pieces(ばらばらに)

・not together(ともにではなく、別々に)

日本語での意味

・「離れて」「別々に」「別段に」などの意味合いで使われます。空間的または心理的・時間的に、対象同士が一緒ではない、離れた状態を表す単語です。

「たとえば、『家はお互いに2マイル離れている』と言いたいときや、『人々がお互いにばらばらに存在している』というニュアンスを伝えたいときに使われます。」

活用形について

副詞ですので、動詞のような時制変化や、形容詞・名詞の複数形のような変化はありません。


  • 例: apart(元の形そのまま)

他の品詞での用例


  • 形容詞的に使う場合はありませんが、“apart from” という表現で前置詞的な役割(「〜を除いて」「〜以外にも」)を果たします。


    • 例: “Apart from the cost, I love the design.”(費用のことは別として、そのデザインが気に入っています)



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: a- (古フランス語由来で「〜の状態に」という意味合いを持つこともある)

  • 語幹: part(部分)

“apart” は “a-” + “part” が組み合わさり、「1つの部分から離れて」というニュアンスを担っています。

派生語・関連語


  • “apart from” (前置詞的表現):「〜は別として、〜を除いて」

  • “take apart” (句動詞):「分解する」

よく使われるコロケーション(10個)


  1. come apart(ばらばらになる)

  2. fall apart(崩壊する、ばらばらになる)

  3. stand apart(離れて立つ、距離を置く)

  4. keep apart(離しておく、隔離する)

  5. grow apart(疎遠になる、離れていく)

  6. worlds apart(全く異なる、かけ離れている)

  7. drift apart(徐々に関係が薄れる、離れていく)

  8. take apart(分解する)

  9. tear apart(引き裂く / 精神的に苦しめる)

  10. set apart(区別する、隔てる / 際立たせる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語(Middle English)の段階で “a” + “part” の形で現れた表現です。フランス語などの影響を受けつつ、ラテン系の “ad partem”(部分へ)という言葉にさかのぼるといわれています。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 「離れて」「別々に」という意味合いが強いため、人間関係で使うと「疎遠」や「距離がある」という場合にニュアンスが強まることもあります。

  • 口語・文章ともに広く用いられ、フォーマル度を問わず使いやすい単語ですが、“apart from” の場合は議論などで「〜を除外して考える」という論点整理としてビジネスやアカデミックな文脈でよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 主に副詞として使用


    • “We live five miles apart.”(私たちは5マイル離れて住んでいる)

    • “He stood apart from the rest of the group.”(彼はグループの他の人たちとは離れて立っていた)


  2. “apart from” は前置詞的に機能


    • “Apart from the price, everything seems perfect.”(価格のことは別として、全て完璧に見えます)


  3. 他動詞・自動詞との組み合わせ (句動詞)


    • “take apart” は他動詞句動詞:「分解する」

    • “fall apart” は自動詞句動詞:「崩壊する」


使用シーンとしては、カジュアルからフォーマルまで幅広い状況で用いられます。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “We grew apart after college and rarely talk now.”


    • (大学を卒業してから疎遠になって、今はめったに話さないんだ。)


  2. “The table came apart when we tried to move it.”


    • (そのテーブルは動かそうとしたらばらばらになったよ。)


  3. “They were standing a few feet apart.”


    • (彼らは数フィート離れて立っていたよ。)


ビジネスシーン


  1. “Let’s set these records apart so we can analyze them separately.”


    • (この記録を分けておいて、個別に分析できるようにしましょう。)


  2. “Apart from the budget issue, the project is on track.”


    • (予算の問題を除けば、プロジェクトは順調です。)


  3. “We need to keep the confidential files apart from the public data.”


    • (機密ファイルは一般公開データとは別にしておく必要があります。)


学術的・公的な文脈


  1. “Researchers worked apart for months but shared their findings regularly.”


    • (研究者たちは何ヶ月もそれぞれ離れて作業を行ったが、定期的に発見を共有していた。)


  2. “The two theories are worlds apart in their foundational assumptions.”


    • (これら2つの理論は基礎的な前提がまったく異なる。)


  3. “Apart from these factors, the study indicates a different trend.”


    • (これらの要因とは別に、その研究は別の傾向を示しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. separately(別々に)


    • より客観的に「分割して」というニュアンス。

    • 例: “We’ll handle these tasks separately.”


  2. aside(わきへ)


    • 「わきに寄せて」「(余談として)脇で」というニュアンスが強い。

    • 例: “He pulled me aside to talk privately.”


  3. away(離れて)


    • 物理的な距離を置く意味が強い。

    • 例: “She walked away from the crowd.”


反意語


  1. together(ともに、一緒に)


    • “We should work together instead of apart.”(離れてではなく、一緒に作業すべきだ。)


  2. close(近くに、密着して)


    • “They stayed close rather than drifting apart.”(彼らは離れるのではなく、近くにとどまった。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /əˈpɑrt/

  • IPA(イギリス英語): /əˈpɑːt/

  • 強勢(アクセント)は第2音節「-part」に置かれます。

  • アメリカ英語では “r” の音が強めに発音され、イギリス英語では “r” をやや弱めに発音することが多いです。

  • つづりと発音の不一致はそれほど大きくないため、スペリングを見れば発音しやすい部類ですが、/ə/ の音がざっくり「ア」に聞こえる点や、後続の /ˈpɑrt/ を “パート” のようにしっかり発音する点に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “apart” と “a part” の混同


    • スペースの有無に注意。“a part” は「一部分」という名詞+冠詞の組み合わせ。

    • 例: “This piece is a part of the puzzle.”(これはパズルの一部です。)


  2. “apart from” を “except for” と混同


    • ほぼ同意ですが、文の中での位置・役割が少し異なる場合があるため文法と文脈をよく確認。


  3. TOEIC・英検など


    • 短い副詞ですが、熟語表現(fall apart, grow apart など)や “apart from” の用法は出題されやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「apart」は、頭の “a-” を「離れて」・“part” を「部分」とイメージすると、「1つの部分から離れている」→「バラバラ、分離している」と覚えやすいです。

  • “apart from” は「他の部分から離して考える」→「〜を除いて」というイメージがわきやすいです。


以上が、副詞「apart」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで、さまざまな場面でよく登場する使い勝手の良い単語ですので、ぜひ例文やコロケーションとともに覚えてみてください。

意味のイメージ
apart
意味(1)

(時間的・空間的に)離れて,隔って;(…から)離れて《+from+

意味(2)

区別して;(…と)別々に《+from+

意味(3)

ばらばらに

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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