元となった辞書の項目
musician
解説
1. 基本情報と概要
単語: musician
品詞: 名詞 (countable noun)
英語の意味: A person who plays a musical instrument, sings, or composes music.
日本語の意味: 楽器を演奏したり、歌を歌ったり、作曲をする人のこと。
「音楽に携わる人・演奏家」全般を指し、プロとして活動する人から趣味で音楽を楽しむ人まで幅広く指します。日常会話で「彼はミュージシャンだよ」と言うと、音楽的才能を持っている人をやや尊敬の念を込めて表すニュアンスがあります。
活用形
- 単数形: musician
- 複数形: musicians
他の品詞形
- musical (形容詞): 「音楽(的)の」 例) musical instruments (楽器)
- musically (副詞): 「音楽的に」 例) She is musically gifted. (彼女は音楽的に才能がある)
難易度 (CEFR レベル): B1 (中級)
比較的よく使われる単語ですが、楽器や音楽活動に興味がある人にとっては最初に覚えることが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- music(音楽)
- -ian(人を表す接尾語)
「music + ian」で「音楽に携わる人」という意味を作っています。
同じように「–ian」には他にも「librarian (司書)」「technician (技術者)」などがあり、「〜に精通している人」のニュアンスを持ちます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- professional musician(プロのミュージシャン)
- amateur musician(アマチュアのミュージシャン)
- accomplished musician(熟練したミュージシャン)
- jazz musician(ジャズミュージシャン)
- session musician(セッションミュージシャン)
- emerging musician(新進気鋭のミュージシャン)
- talented musician(才能あるミュージシャン)
- freelance musician(フリーランスのミュージシャン)
- local musician(地元のミュージシャン)
- touring musician(ツアーをするミュージシャン)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「musician」の語源は、中世フランス語の musicien に遡り、それが古フランス語の musique(音楽)から来ています。さらにラテン語の musica、ギリシャ語の mousike(文芸・芸術のムーサが守護する領域)に由来します。
ニュアンス
- 「音楽を生業とする人」や「専門的な知識や技量を持つ人」という、どこか尊敬や専門性を感じさせる言葉です。
- 文章・会話ともに使われますが、ややフォーマルな響きもあり、「プレイヤー」や「バンドマン」などよりは落ち着いた印象です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a musician」「two musicians」のように数えることができます。
- 使用シーン: フォーマル・カジュアルどちらでも可。職業や肩書きを示す際にはフォーマルに用いられがちです。
- 関連構文例:
- “He works as a musician.” (他動詞の work + as + 職業)
- “She became a famous musician.” (become + 職業を表す名詞)
- “He works as a musician.” (他動詞の work + as + 職業)
5. 実例と例文
日常会話の例文
- “My roommate is a musician who plays guitar every night.”
(ルームメイトは毎晩ギターを弾くミュージシャンなんです。) - “I met a street musician performing near the train station.”
(駅の近くで演奏しているストリートミュージシャンに会いました。) - “My brother wants to become a musician when he grows up.”
(弟は大きくなったらミュージシャンになりたいそうです。)
ビジネスシーンの例文
- “We have hired a professional musician for the company’s anniversary party.”
(会社の記念パーティーのためにプロのミュージシャンを雇いました。) - “The musician provided a live performance at our product launch event.”
(商品発表会でミュージシャンがライブ演奏をしてくれました。) - “She collaborated with several musicians to produce a new advertising jingle.”
(彼女はいくつかのミュージシャンと共同で新しい広告用のジングルを制作しました。)
学術的 / アカデミックな例文
- “The study examines the cognitive development of children who train as musicians.”
(この研究はミュージシャンとして訓練を受ける子供たちの認知発達を調査しています。) - “Many classical musicians acquire their skills through rigorous academic training.”
(多くのクラシック系ミュージシャンは厳格な学術的訓練を通じて技量を身につけます。) - “His paper explores the social impact of jazz musicians in the 20th century.”
(彼の論文は20世紀におけるジャズミュージシャンの社会的影響を考察しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- performer(パフォーマー)
- 音楽だけでなく、舞台など広義のパフォーマンスを行う人。
- 音楽だけでなく、舞台など広義のパフォーマンスを行う人。
- singer(歌手)
- 歌を歌うことに特化している場合。
- 歌を歌うことに特化している場合。
- composer(作曲家)
- 曲を作ることに特化している場合。
- 曲を作ることに特化している場合。
※ “musician” は楽器演奏、歌唱、作曲など、音楽全般に携わるニュアンスがあるので、上記とは対象範囲が異なります。
反意語 (Antonyms)
- 特に「反意語」としてはっきり対になる単語はありませんが、あえて「音楽と無縁な人」や「音楽に関係しない人」を示す表現として、
- “non-musician” (音楽家でない人)
などを作り出す場合があります。ただし一般的に辞書に載るような既存の反意語はありません。
- “non-musician” (音楽家でない人)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /mjuːˈzɪʃ.ən/ (米音・英音でほぼ同じ)
- アクセントの位置: 「mu-SI-cian」の “si” の部分に強勢がきます。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が「ミュー」の母音がやや緩やかに発音される傾向があります。
- よくある発音の間違い: 「music」と混同して「ミュージックシャン」のように間に余計な音を入れてしまう場合があります。/ʒ/(ジ音)をしっかり意識して発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “musician” の “cian” の部分が “shian” “sian” などと間違えられる場合があります。
- 同音異義語との混同: 特にありませんが、「magician (マジシャン)」と書き間違えやすいことがあります。
- 試験対策: TOEICや英検などで「ミュージシャンの仕事」「音楽活動」についての文章や、職業名を問う問題の一環で出題されることがあります。家庭や趣味、職業を紹介する場面で使われやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “music” がベースにあり、「-ian」は「人」を表す。イメージとしては“music + person” → “musician”と覚えるとわかりやすいです。
- “magician (マジシャン)” とのスペルの違いに気をつけると覚えやすいかもしれません。「mu」と「ma」の違い、そして音楽(music)とマジック(magic)の違いを意識すると区別しやすいです。
- 自分が好きなミュージシャンやバンドの名前をイメージしながら発音したり、スペルを思い浮かべることで覚えやすくなります。
以上が「musician」の詳細な解説です。音楽好きの方にとっては身近な単語であり、日常からビジネス、学術的視点まで幅広く活躍する語です。是非、会話やライティングで活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
音楽家,楽士
意味(2)
《おもに英》作曲家