最終更新日:2025/11/13
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(物事が)難しい,困難な,骨の折れる / (人が)気難しい,つきあいにくい,扱いにくい

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元となった辞書の項目

difficult

形容詞

(物事が)難しい,困難な,骨の折れる / (人が)気難しい,つきあいにくい,扱いにくい

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解説

1. 基本情報と概要

単語: difficult

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): hard to do, not easy

意味(日本語): 「困難な」「難しい」という意味です。たとえば、「これはとても難しい問題だよね」「この本は読みにくいね」というニュアンスで使います。


  • こういう場面で使われる:何かを「やるのが難しい」と感じるとき、または「解決が困難な状況」について話すときに使われます。

  • ニュアンス:単純に「簡単ではない」や「骨が折れる」というようなイメージです。

活用形:


  • 原形: difficult (形容詞なので動詞のような変化はありません)

  • 比較級: more difficult

  • 最上級: most difficult

他の品詞への変化例:


  • 名詞形: difficulty (困難、苦労)


    • 例: “We had some difficulty understanding the instructions.”「私たちはその説明を理解するのに少し苦労しました。」


  • 副詞形: difficultly (あまり一般的ではありませんが、文献によっては使われます)

CEFRレベル: A2 (初級)


  • 日常英会話で比較的早い段階から出てくる単語ですが、やや抽象的な文脈でも使われるため、初級(A2)から中級(B1)への橋渡し的な単語と言えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • dis- (否定・反転の意味をもつラテン語由来の接頭辞が、語源的には “dif-” の形で現れています)

  • facilis (ラテン語で「容易・簡単」を意味する語)

もともとラテン語の difficilis(困難な)からきており、dis- + facilis = 「簡単ではない」というニュアンスがもとになっています。

他の単語との関連性:


  • difficulty (名詞)

  • difficilis (ラテン語) → difficile (フランス語) → difficult (英語)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. difficult task → 難しい作業

  2. difficult situation → 難しい状況

  3. difficult question → 難しい質問

  4. find it difficult to do → ~するのが難しいと感じる

  5. prove difficult → 難しいと判明する

  6. extremely difficult → 極めて難しい

  7. increasingly difficult → ますます難しくなる

  8. make something difficult → 何かを難しくする

  9. difficult to handle → 対処が難しい

  10. difficult phase → 困難な段階


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の difficilis(dis(否定)+ facilis(容易))から派生し、「簡単ではない」という意味がベースになっています。

使用時のニュアンスや注意点:


  • “difficult” は「(主観的に)難しい」と感じることを表すことが多いです。

  • カジュアル・フォーマルどちらの場面でも使われやすい単語ですが、あまりに直接的に「難しい」と言うとネガティブに聞こえる場合もあります。たとえば「That person is difficult (彼は扱いづらい人だ)」というと、相手にはややネガティブな印象を与えます。

口語か文章か、使用シーン:


  • 口語:会話の中で「It’s difficult to fix this machine.」のように日常的に使います。

  • 文章:レポートやエッセイでも「It is difficult to draw a definitive conclusion.」のように書き言葉として使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「difficult」は形容詞なので、名詞を修飾するか、補語(SVC構文)として使われることが多いです。

  • 名詞を修飾する場合: “a difficult problem” (難しい問題)

  • 補語として使う場合: “This problem is difficult.” (この問題は難しい)

  • 不可算・可算の区別は動詞や名詞ではありませんので、形容詞として文法的に可算・不可算を意識する必要はありません。

  • Idiomとしては「be difficult for someone to do something」をよく使います。


    • 例: “It was difficult for me to understand his speech.”



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “It’s difficult to wake up early every day.”


    • 毎日早起きするのは難しいよ。


  2. “I find it difficult to focus when the TV is on.”


    • テレビがついていると集中するのが難しいんだよね。


  3. “This recipe is difficult, but the result is worth it!”


    • このレシピは難しいけど、出来上がりは最高だよ!


(2) ビジネスシーン


  1. “It can be difficult to negotiate without proper data.”


    • 適切なデータがないと交渉が難しくなります。


  2. “Managing remote teams can be difficult if communication isn’t clear.”


    • リモートチームを管理するのは、コミュニケーションが明確でないと困難です。


  3. “We need to address these difficult decisions with transparency.”


    • これらの難しい決定については、透明性を持って対処する必要があります。


(3) 学術的・専門的文脈


  1. “It is often difficult to empirically test this hypothesis.”


    • この仮説を実証的に検証するのは、しばしば難しいです。


  2. “Accurately modeling climate change can be difficult due to numerous variables.”


    • 多数の変数があるため、気候変動を正確にモデル化するのは難しい場合があります。


  3. “Determining the causality in such studies proves to be difficult.”


    • こうした研究における因果関係の特定は、難しいことが多いです。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  • hard (難しい)


    • “hard” は “difficult” よりも日常的に使われやすい語でもあります。


  • tough (きつい)


    • 精神的・肉体的につらい、強い意志が必要というニュアンスも含みます。


  • challenging (やりがいのあるほど難しい)


    • ポジティブな響きがあり、頑張る価値があるというニュアンスが強い。


  • complicated (複雑な)


    • 要素が多く複合的に入り組んでいて、理解や処理が難しいときに使う。


  • demanding (要求が多くて大変な)


    • 時間、労力、集中力が多く必要な場合に使う形容詞。


反意語 (Antonyms)


  • easy (簡単な)

  • simple (単純な)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA): /ˈdɪfɪkəlt/


  • アメリカ英語(US)・イギリス英語(UK)とも大きな差はなく、最初の音節 “dif” にアクセントがあります。

  • よくある間違い


    • “diffi-cult” のように、強勢が second syllable の “fi” にいかないように注意してください。正しくは最初の “dif” にアクセントを置きます。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dificult” や “diffucult” と1文字抜けたり入れ替わったりする間違いが多いので注意。

  • 同音異義語との混同: “difficulty” (名詞) と形容詞の “difficult” を混同しないようにしましょう。

  • 試験対策: TOEIC や英検などでも「困難・難しい」という状況を表す文章で頻出します。類義語や反意語との使い分けも問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「dif(dis)+ficult(facilis)」で「簡単ではない」と覚える。

  • “diffi-” のあたりで「ディフィ」、最後の “-cult” を「カルト(cult)」とイメージするとスペリングが頭に残りやすいです。

  • 類義語の “hard” との違いを意識するときは「difficult はフォーマル寄り、hard はカジュアル寄り」とイメージすると使い分けがしやすいです。


以上が “difficult” の詳細解説です。「difficult」は日常からビジネス、学術まで幅広く使われる重要単語なので、正しいスペルや発音とともに覚えておくと便利です。

意味のイメージ
difficult
意味(1)

(物事が)難しい,困難な,骨の折れる

意味(2)

(人が)気難しい,つきあいにくい,扱いにくい

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 単語カード問題

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