元となった文法の項目
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B2.1
受動態(現在完了形): have been+過去分詞
受動態になっても、「継続」「経験」「完了」「結果」
説明
以下に、より詳しくわかりやすく解説を加えた文に修正してみました。
受動態(現在完了形): have been + 過去分詞
現在完了形は、基本的に「have + 過去分詞」で表されます。これを受動態にすると、間に「been」を挟み「have + been + 過去分詞」の形になります。つまり、主語が「~されてきた/~されている状態」であることを表す文です。
意味とニュアンス
現在完了形が持つ「継続」「経験」「完了」「結果」の四つの意味・ニュアンスが、受動態になっても失われることはありません。以下では、それぞれの意味を受動態でどのように用いるかをざっくりと見てみましょう。
継続
- 「ある状態が、過去からずっと続いている」ことを受動態で表す場合です。
例)This house has been owned by the same family for generations.
(この家は何世代にもわたって同じ家族に所有されてきた。)
- 「ある状態が、過去からずっと続いている」ことを受動態で表す場合です。
経験
- 「~された経験がある」という意味を表します。
例)He has been invited to the ceremony three times so far.
(彼はこれまでに3回、その式典に招待された経験がある。)
- 「~された経験がある」という意味を表します。
完了
- 「主語が~され終えている」ことを強調する用法です。
例)The project has been finished ahead of schedule.
(そのプロジェクトは予定より早く終えられている。)
- 「主語が~され終えている」ことを強調する用法です。
結果
- 「何かの結果として、今その状態にある」ことを示します。
例)My smartphone has been damaged by water.
(私のスマートフォンは水によって損傷した状態になっている。)
- 「何かの結果として、今その状態にある」ことを示します。
まとめ
- 受動態にする場合は、「have + been + 過去分詞」の形を使う。
- 受動態となっても現在完了の四つの意味は同じように表現できる。
- 主語となるものが「~されてきた」「~されている状態」に焦点を当てたいときに有効。
このように、「have been + 過去分詞」の受動態では、“誰が何をした” ではなく、“何がどうされた” かに注目しつつ、現在完了形が持つ多様な意味をそのまま表現できます。