最終更新日:2025/10/19

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元となった文法の項目
162
B1.1

助動詞: ought to

「~すべきだ」「〜のはずである,〜するのは当然である」を表す助動詞

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説明

助動詞: ought to とは

ought to は「~すべきだ」「~するのが当然だ」という意味を表す助動詞です。英語の助動詞の中でも、話し手自身の主観的な意見というよりは、客観的・一般的な判断や義務感を伝える際によく用いられます。たとえば「run(走る)」という動詞に ought to を付けると、次のようになります。


You ought to run every morning.

(あなたは毎朝走るべきだ。)


この文は、健康や習慣といった客観的な理由に基づいて「走るべきだ」と助言・提案をしているニュアンスがあります。


1. 助動詞とは?

英語の助動詞(modal verbs)は、動詞の前に付け加えて、主語の意志・義務・推量などを表す働きをします。代表的なものに can, may, must, should, will などがあり、ought to もその一つです。


2. ought toshould の違い


  • should: 「~したほうがよい」という、話し手の主観的な助言・提案を強調する場合に使われることが多いです。

    例)You should see a doctor.(医者に診てもらったほうがいいよ)


  • ought to: 「~するのは当然だ」「~すべきだ」といったより客観的な理由や一般的な判断を含意します。場合によっては「当然こうあるべきだ」というニュアンスがやや強くなります。

    例)You ought to see a doctor.(医者に診てもらうのが当然だよ)


ただし、日常会話では should のほうが頻繁に使われるため、ought to は少し格式ばった印象を与えることがあります。特にアメリカ英語では should のほうが圧倒的に一般的です。


3. 形のポイント


  1. 助動詞 + 主語 + 動詞の原形

    通常の助動詞の使い方と同様、ought to の後ろには動詞の原形を置きます。ただし、助動詞としての形は “ought to + 動詞の原形” となるため、to を挟む点に注意が必要です。

    例)She ought to study harder.(彼女はもっと一生懸命勉強すべきだ)


  2. 否定形は “ought not to + 動詞の原形”

    例)You ought not to smoke.(タバコを吸うべきではない)


  3. 疑問形はあまり一般的ではありませんが、用例としては “Ought we to leave now?”(今出発すべきでしょうか?)などと表現されることもあります。



4. ought to の実際の使われ方


  • 客観的な助言や提案

    例)You ought to read this book if you want to understand the topic better.

    (その話題をよりよく理解したいなら、この本を読むべきだよ)


  • 道徳的・倫理的な義務

    例)They ought to respect their elders.

    (彼らは年配の人たちを敬うべきだ)


  • 当然そうあるべき状況

    例)This ought to be enough time to finish the project.

    (そのプロジェクトを終わらせるには、これだけの時間があれば十分なはずだ)



5. まとめ


  • ought to は「~すべきだ」「~するのが当然だ」という意味の助動詞。

  • should と比べると、より客観的・一般的な判断や倫理的ニュアンスを示すことが多い。

  • 日常会話では頻度が低めで、比較的フォーマルな場面や書き言葉で使われる傾向がある。

英語学習においては、まず should をしっかり使いこなしながら、会話や文章の文脈で ought to を耳にしたら「客観的・一般的な義務・必要性を表す言い方なんだな」と理解できるようにしましょう。必要に応じて自分でも使ってみると、より幅広い表現が身につきます。

中級英文法問題(CEFR-J B1)

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