元となった文法の項目
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B1.1
others
「ほかのもの」、「ほかの人」を意味する代名詞
説明
以下では、英語の代名詞「others」について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 「others」の基本的な意味
「others」は「other」の複数形として使われる代名詞で、「ほかのもの」や「ほかの人々」という意味を表します。前に出てきた物や人に対して、それ以外のもの・人を指し示したいときに使われます。
例文:
- Some people like coffee, while others prefer tea.
(コーヒーが好きな人もいれば、紅茶を好む人もいます。)
ここでは「others」が「コーヒーを好まないほかの人々」の意味を表します。
2. 「others」と「the others」の違い
- “others” は特定されていない “ほかの人・もの” を示すときに使います。
- “the others” は特定されている “残りの人・もの” を示すときに使います。
例文:
I have three pens: one is black, the others are blue.
(ペンを3本持っていて、1本は黒で、残りは青です。)
→ 明確にペン3本のうちの残り2本を指しているので “the others” を用いる。Some students study in the library; others prefer studying at home.
(図書館で勉強する学生もいれば、家で勉強することを好む学生もいます。)
→ どの学生がどこで勉強するのか特定していない「ほかの学生たち」を表すため “others” を用いる。
3. 「others」を使った文のポイント
前に登場した名詞を受ける
- 例:「コーヒーが好きな人」と「ほかの人々」のように、一度登場した対象と区別して用います。
冠詞(a、the)や数詞を伴わない
- 形容詞の「other」は「other students」「the other book」のように名詞を伴うことがありますが、代名詞の「others」はそれ自体で “ほかのもの・人” を意味します。そのため “the others” のように冠詞がつく場合は、特定の対象を指すというニュアンスになる点に注意しましょう。
単数形の「another」と混同しない
- “another” は「もう1つの、もう1人の」という単数形を示すのに対し、「others」は複数形を表す代名詞です。
4. まとめ
- “others” は「他の人・物」を漠然と指す場合に使われる複数形の代名詞です。
- “the others” のように定冠詞がついていると、「特定の残り」を示すことになります。
- “another” は1つを指す単数である点も併せて覚えておけば、混乱しにくくなるでしょう。
「others」をしっかり理解すると、会話や文章で「他の」と言いたいときに正しく使い分けすることができるようになります。ぜひ練習してみてください。