過去完了形
had+過去分詞で表す
以下では、英語の過去完了形 (had + 過去分詞) について、もとの説明をより詳しく、わかりやすくまとめています。参考例もあわせて確認してみてください。
過去完了形 (had + 過去分詞) とは?
過去完了形は、「過去のある時点までにすでに完了していた動作や状態」や「その時点まで続いていた動作や状態」を表す時制です。日本語に訳すときには「〜していた」「〜してしまっていた」「〜(ずっと)〜していた」などとなることが多く、主に以下のような用法があります。
過去のある時点までの完了・結果
過去のある時点までに動作が完了していた、またはその結果が残っていたことを表します。
例:
・I had finished my homework before I went to bed.
(寝る前に宿題を終わらせていた。)
・By the time he arrived, I had already left.
(彼が着いたときには、私はすでに出発していた。)過去のある時点までの経験
過去の時点で、その動作や経験が「すでに何度か行われていた」「実際に経験していた」ことを示します。
例:
・I had visited Paris twice by the time I was 20.
(20歳になるまでにパリを2回訪れたことがあった。)過去のある時点までの継続
ある過去の時点まで動作や状態が継続していたことを表します。
例:
・It had been snowing for a week.
(一週間雪が降り続いていた。)
・They had been waiting there for over an hour when I arrived.
(私が到着したときには、彼らは1時間以上待ち続けていた。)
過去完了形を使うポイント
「過去のある時点」より前を示す
単純過去形 (did など) よりも、さらに前に起こったことを強調したいときに過去完了形を使います。たとえば、「過去形の出来事」の原因や背景をもう少し前の過去にさかのぼって説明するときに役立ちます。「by the time 〜」などの表現とよく一緒に使う
過去完了形は、過去のある時点や出来事が区切りとなっている文脈でよく使われます。
例:- By the time I arrived, they had already started dinner.
(私が到着したときには、彼らはすでに夕食を始めていた。)
- By the time I arrived, they had already started dinner.
注意:単純過去形との違い
- 単純過去形 : 過去に起きた事実や出来事を表す (例: I ate lunch at noon.)
- 過去完了形 : 「その過去の出来事より前に起きたこと」を表す (例: I had already eaten lunch by noon.)
- 単純過去形 : 過去に起きた事実や出来事を表す (例: I ate lunch at noon.)
まとめ
過去完了形 (had + 過去分詞) は、過去のある時点からさらに前にさかのぼる出来事を表す重要な時制です。完了・結果、経験、継続といったニュアンスを伝えられるので、ストーリーや出来事を時系列で整理して伝えたいときに、ぜひ使い分けを覚えてみてください。