元となった文法の項目
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B1.2
受動態(助動詞+受動態)
助動詞+be doneの形
説明
以下では、受動態(助動詞+受動態)について、もとの説明をさらに詳しく、わかりやすく修正しました。参考例やポイントを交えながら解説します。
受動態の基本形
受動態は以下の形で表されます。
be + 過去分詞
たとえば、
・動詞 “write(書く)” の過去分詞は “written” となるので、
- “is written” → 「書かれる」
- “was written” → 「書かれた」
などと表現できます。
助動詞 + 受動態
通常、be動詞は主語に合わせて以下のように変化します。
- 現在形: is / am / are
- 過去形: was / were
しかし、助動詞(can, will, must など)とともに用いるときは、助動詞のあとの動詞は常に原形となります。そのため、be動詞も変化せずに “be” のままになります。つまり、構成は次のようになります。
助動詞 + be + 過去分詞
例文
“The car can be repaired.”
- 「その車は修理されることができる。」
- 助動詞 “can” のあとに “be” が続き、動詞 “repair” の過去分詞 “repaired” を使っています。
- 「その車は修理されることができる。」
“This room should be cleaned.”
- 「この部屋は掃除されるべきだ。」
- 助動詞 “should” のあとに “be” が続き、過去分詞 “cleaned” を使っています。
- 「この部屋は掃除されるべきだ。」
“All documents must be signed by tomorrow.”
- 「すべての書類は明日までに署名されなければならない。」
- 助動詞 “must” のあとに “be” が続き、過去分詞 “signed” を使っています。
- 「すべての書類は明日までに署名されなければならない。」
受動態が使われる主なシチュエーション
- 行為者(誰が行うか)を明確にしたくない/する必要がない場合
- “A mistake was made.”
- (誰がミスをしたかは言及していない)
- “A mistake was made.”
- 重要なのは「行為をされた対象」であり、行為者ではない場合
- “The artwork was damaged during the move.”
- 助動詞を使い、義務・可能性・推量などを表しながら受動態にしたい場合
- “The task can be finished by tomorrow.”
- “The work must be completed on time.”
覚えておきたいポイント
- 能動態との違いに注意
- 能動態: “Someone broke the window.” (誰がしたかを主語に置く)
- 受動態: “The window was broken (by someone).” (行為を受けるものを主語に置く)
- 能動態: “Someone broke the window.” (誰がしたかを主語に置く)
- 助動詞のあとは常に動詞の原形
- be動詞の場合も “be” の形で固定される
- したがって「助動詞 + be + 過去分詞」の形となる
- be動詞の場合も “be” の形で固定される
- “be” の形を決めるのは、助動詞があるかどうか
- 助動詞を使わない場合は “is/am/are” などに変化する
- 助動詞を使う場合は “be” のまま
- 助動詞を使わない場合は “is/am/are” などに変化する
以上が 受動態(助動詞+受動態) の詳しい解説です。受動態には状況や文脈に応じた使い分けがあり、特に助動詞と組み合わせることで、「義務」「可能」「推量」「意図」 などを表しつつ受動態を表現できます。例文や練習問題を通じて、形と使い方に慣れておくと良いでしょう。