動詞+動詞-ing
後ろにingを取る動詞
以下の解説では、「動詞 + 動詞-ing」のパターンに関するポイントを、なるべく詳しく整理しました。ぜひ参考にしてみてください。
1. 「動詞 + 動詞-ing」の役割
英語には、ある動詞の直後に「動詞-ing(動名詞・現在分詞形)」を取るパターンがあります。たとえば、以下の例です。
- enjoy + 動詞-ing: I enjoy playing basketball.
- finish + 動詞-ing: I finished writing the report.
- mind + 動詞-ing: Would you mind opening the window?
この「動詞 + 動詞-ing」の形は、一般的に「動名詞 (gerund)」と呼ばれ、名詞的な働きをするパターンと考えることができます。動名詞は、他の名詞と同様に、動詞の目的語として機能します。
2. 動詞ごとに決まる「-ing」か「to不定詞」か
英語では、動詞によって「-ing」を取るか「to不定詞」を取るかがほぼ決まっています。たとえば、
- 「enjoy」は必ず「enjoy + doing」の形
- 「want」は必ず「want + to do」の形
そのため、学習者は「この動詞のあとの形は何かな?」と辞書や文法書で確認する必要があります。また、「like」「start」「begin」のように、どちらでも使える動詞(一部意味が変化するものもあり)も存在します。
3. 「-ing」を取る代表的な動詞例
「動詞 + 動詞-ing」でよく使われる動詞をいくつか挙げます。
enjoy: I enjoy reading books.
→ 「~するのを楽しむ」finish: I finished cleaning my room.
→ 「~し終わる」mind: Do you mind closing the door? / I don’t mind waiting.
→ 「~するのを嫌がる」「~してもかまわない」avoid: He avoided answering my question.
→ 「~するのを避ける」consider: She considered moving to another city.
→ 「~することをよく考える」keep: Keep practicing English every day.
→ 「~し続ける」
4. 「to不定詞」との違いに注意すべき動詞
一部の動詞は「-ing」と「to不定詞」の両方を取ることができますが、意味が変わる場合があります。代表例としては「stop」「remember」「try」などがあります。
stop doing: 「~するのをやめる」
例) I stopped smoking. (タバコを吸うのをやめた)stop to do: 「~するために立ち止まる/中断する」
例) I stopped to smoke. (タバコを吸うために立ち止まった)
意味が変わる動詞があるので、こちらも辞書や文法書で確認してみてください。
5. 学習のポイント
- まずは「-ing」を取る動詞、「to不定詞」を取る動詞、両方取れる動詞を一覧表などで整理する。
- それぞれの動詞の用例や、意味の違いを実際の文章で確かめる。
- 繰り返し例文を音読・暗唱して、自然に使い慣れていく。
6. まとめ
- 英語の動詞には、後ろに「動詞-ing(動名詞形)」を取るもの、「to不定詞」を取るものがあり、それは動詞ごとにほぼ決まっています。
- どちらを使うかは辞書や文法書で確認しながら学習を進めましょう。
- 「enjoy」「finish」「mind」などは必ず「-ing」を取り、特に日常会話でもよく使われますので、覚えておくと便利です。
- 「stop」「try」など、どちらを使うかで意味が変わる動詞もあるため注意が必要です。
「動詞 + 動詞-ing」のルールをしっかり理解し、使いこなせるようになると、表現できる内容がぐっと広がります。いろいろな例文を覚えてみてくださいね。