元となった文法の項目
110
A2.1
Will you ...?
カジュアルに依頼するときのWill you ~?
説明
以下では「Will you ...?」を中心とした依頼表現の違いについて、より詳しく、わかりやすく解説します。
助動詞を使った依頼表現の基本
英語で誰かに何かを頼むときは、助動詞を使った疑問文がよく用いられます。たとえば「Will you ~?」「Can you ~?」などですが、助動詞の形や使い方によって、依頼の“丁寧さ”や“ニュアンス”が変わります。
Will you ~?
基本的な使い方
- 「Will you ~?」は、相手に何かをしてもらいたいときに使う依頼表現です。
- 比較的カジュアルな響きがあり、日本語で言う「〜してくれる?」に近いニュアンスです。
例文
- Will you pass me the salt?
(塩を取ってくれる?) - Will you help me with my project?
(私のプロジェクトを手伝ってくれる?)
ポイント
- 「Will you~?」はフランクに使える一方で、言い方によっては「〜してよ」という、やや強めの依頼・命令っぽく聞こえてしまう場合があります。相手との関係性や場面によっては、より丁寧な表現にした方がよいケースもあります。
Can you ~?
基本的な使い方
- 「Can you ~?」は「~できる?」と相手の能力をたずねる形ですが、依頼表現としてもよく使われます。実際には「〜してくれる?」という意味合いになります。
例文
- Can you open the window?
(窓を開けてくれる?) - Can you pick me up at the station?
(駅まで迎えに来てくれる?)
ポイント
- 「Will you~?」と同様にカジュアルなイメージがあります。友人や家族、親しい同僚などに対して気軽に使える依頼表現です。
Would you ~? / Could you ~?
基本的な使い方
- 「Would you ~?」や「Could you ~?」は、「Will you~?」「Can you~?」の過去形を用いた形です。
- 過去形を使うことで丁寧なニュアンスが加わり、日本語だと「〜していただけますか?」や「〜してくれませんか?」に近くなります。
例文
- Would you close the door for me?
(ドアを閉めていただけますか?) - Could you speak more slowly, please?
(もう少しゆっくり話していただけますか?) - Would you mind carrying this bag for me?
(このカバンを運んでいただいてもよろしいですか?)
ポイント
- ビジネスシーンや初対面の相手、または目上の人に対して依頼するときには、「Would you~?」「Could you~?」を使うことでより丁寧な印象を与えられます。
- 「Would you mind ~?」など、さらに丁寧な言い方も存在します。
まとめ
Will you ~? / Can you ~?
- カジュアルな依頼:「~してくれる?」
- 友人や家族、親しい間柄でのシーンに向いている。
- カジュアルな依頼:「~してくれる?」
Would you ~? / Could you ~?
- 丁寧な依頼:「~していただけますか?」や「~してくれませんか?」
- ビジネスや初対面、目上の人など礼儀を重んじる場面に最適。
- 丁寧な依頼:「~していただけますか?」や「~してくれませんか?」
英語では、相手との関係性や状況に応じて依頼の仕方を変えることが大切です。カジュアルな場面では「Will you ~?」「Can you ~?」を使っても問題ありませんが、丁寧さが必要なときは「Would you ~?」「Could you ~?」を選ぶとよいでしょう。