元となった文法の項目
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A1.2
受動態 (現在形)
be動詞+過去分詞で受動態
説明
以下の解説は、受動態(現在形)の仕組みをなるべく詳しく、わかりやすく説明したものです。
受動態(現在形)の基本
英語の文で「〜される」という意味を表したいときは、受動態(passive voice)を使います。現在形の受動態は、次の形で作られます。
be動詞 (am / is / are) + 過去分詞 (過去形の形と見た目は同じだが、役割が異なる)
これにより、「(主語)は(動作)される」というニュアンスを表せます。例えば:
- This book is written by my friend.
(この本は友人によって書かれています)
受動態を使うための条件
受動態を作るには、能動態(普通の文)のときに目的語をとる動詞(他動詞)が必要です。
- The chef cooks the meal.(シェフはその食事を作る)
↑目的語 “the meal” をとっている → 受動態にできる
この動作を受けるもの(上の例だと “the meal”)を主語にして、「〜は(誰々)によって作られる」という文に変えることで、受動態の文になります。
- The meal is cooked by the chef.(その食事はシェフによって作られる)
一方、目的語をとらない自動詞(例: sleep, come, go など)は受動態の形を作れません。
例文で確認しよう
My car is washed every day.
(私の車は毎日洗われています)- “wash” は目的語 “my car” をとる → 受動態に変えられる。
The house is cleaned by a cleaning service.
(その家は清掃業者によって掃除される)- “clean” も目的語 “the house” をとる → 受動態に変えられる。
I am invited to many parties.
(私は多くのパーティーに招待されます)- “invite” は目的語をとり、ここでは受け身の主語が “I” になる。
まとめ
- 現在形の受動態は “be動詞 (am / is / are) + 過去分詞” の形で、「〜される」という意味を作る。
- 受動態にできる動詞は目的語をとる他動詞のみ。自動詞は受動態にできない。
- 動作を行う人(by 〜)をあえて示したい場合は “by + 行為者” を文末に追加する。
- 受動態は主体(誰が動作を受けるのか)に焦点を当てたいときに使われることが多い。
このように、現在形の受動態は「be動詞 + 過去分詞」で作り、対象となる目的語がないと使えない点がポイントです。動作の受け手を強調したい場合や、行為者を明示する必要がない場合に効果的に使われます。