否定命令文: Don't+一般動詞
「~しないで」は、don't!
以下の解説では、英語の否定命令文「Don’t + 一般動詞」の形について、できるだけ詳しく解説します。
否定命令文とは?
英語の命令文(相手に対して「〜しなさい」「〜して」という指示をする文)は、通常、動詞の原形(一般動詞の形)で始まります。たとえば:
- “Open the door.”(ドアを開けて)
- “Come here.”(ここに来て)
これらは肯定の命令文で、「これをしなさい」という意味を伝えます。
一方、「〜しないで」と相手に指示したい場合は、命令文の文頭にDon’t(= Do not)を付けて表します。これが否定命令文になります。
基本形: Don’t + 動詞の原形
否定命令文を作る際は、以下の形を使います。
Don’t + 動詞の原形 + ...
“Don’t open the door.”
(ドアを開けないで)“Don’t run in the hallway.”
(廊下を走らないで)“Don’t touch that!”
(それに触らないで!)
必ず「Don’t」を文頭に置き、その直後に動詞の原形が続きます。
例文を使った慣用表現
“Don’t forget to lock the door.”
(ドアに鍵をかけるのを忘れないで)
┗ 動詞 “forget” の後ろに “to + 動詞の原形” が来ています。命令自体は “Don’t forget” の部分でできています。“Don’t ever do that again.”
(二度とそんなことしないで)
┗ “ever” を加えることで、「絶対に」という強い意味になります。“Don’t be late.”
(遅れないで)
┗ ここでは “be” 動詞を使っていますが、否定命令の形は同様に “Don’t + be” になります。
注意点
相手に対しての指示
これらの命令文は、相手(あなた)にダイレクトに「~しないで」と示すときに使います。主語は基本的に書かれませんが、「あなたに向かって命じている」イメージになります。“No + 動名詞” との違い
英語には「No + 動名詞(ing形)」で「~してはいけない」という意味を示す表現 (“No smoking.” など) もあります。これは「喫煙禁止」「立入禁止」といった【掲示・表示】でよく使う言い方ですが、口頭の命令として直接指示する場面では “Don’t + 動詞の原形” が基本です。強い言い方と穏やかな言い方
- 「Don’t …」という言い方は強めの指示に聞こえることが多いため、丁寧さを示したい場合はほかの表現(例: “Please don’t …” など)を使うことがあります。
- 「Please don’t do that.」は直接的ながらややソフトにお願いをするニュアンスになります。
- 「Don’t …」という言い方は強めの指示に聞こえることが多いため、丁寧さを示したい場合はほかの表現(例: “Please don’t …” など)を使うことがあります。
まとめ
- 否定命令文は「Don’t + 動詞の原形」で作る。
- 「〜しないで」と相手に直接伝えたいときに使う。
- 必ず文頭に “Don’t” が来る。
- 口調やシチュエーションによっては “Please” を付けて柔らかくすることもできる。
例文を数多く読んだり聞いたりしながら、この形に慣れていくとよいでしょう。