元となった文法の項目
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B2.2
so as to不定詞
「~するために」を表す不定詞の熟語
説明
so as to 不定詞とは?
so as to + 動詞の原形 は、「~するために」という「目的」や「~するほど」といった「程度」を表す表現です。以下のポイントに分けて詳しく解説します。
1. 目的を表す「so as to」
- 意味:「~するために」
- 例文:
- He hurried so as to be in time for the train.
→「彼は列車に間に合うように急いだ。」 - この文では「目的(~するために急いだ)」を表しています。
- He hurried so as to be in time for the train.
同じく「~するために」を表す表現として in order to や to 不定詞 がありますが、so as to は特に書き言葉やかしこまった表現として用いられることが多いです。
2. 程度を表す「so as to」
- 意味:「~するほど」
- 例文(イメージ):
- He raised his voice so as to be heard by everyone.
→「彼は皆に聞こえるほど声を上げた。」 - 目的というよりは「(声を上げた結果)すべての人に届くほど」という程度のニュアンスになります。
- He raised his voice so as to be heard by everyone.
※日常会話では、この用法はあまり頻繁には使われず、目的の意味で使われることが多いです。
3. 文頭に置く形は避ける
- in order to は文頭に置いて「In order to catch the train, he hurried.」のようにも書けます。
- 一方、so as to を文頭に置く形は一般的には文法的に正しくない(不自然)とされるため、文頭で使用する場合は in order to を使うようにしましょう。
4. 否定形「so as not to」
- 「~しないために」を表す場合、not は to の直前に置き、so as not to の形を用います。
- 例文:
- He left home early so as not to miss the train.
→「彼は列車に乗り遅れないように早めに家を出た。」
- He left home early so as not to miss the train.
5. まとめ
- 目的:「~するために」を表す場合によく使う。
- 程度:「~するほど」という意味で使われることもある。
- 文頭:in order to は文頭にも置けるが、so as to は文頭には置けない。
- 否定形:so as not to(~しないために)。
so as to はややフォーマルな響きがあり、主に「目的」を明確に示したいときに使用されます。英作文や文章を書く際に、目的を表す不定詞の表現をよりバリエーション豊かにしたいときに活用するとよいでしょう。