最終更新日:2025/03/12

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元となった文法の項目
28
A1.1-B2.2

句動詞

動詞+前置詞(副詞)で構成された句動詞

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説明

以下では、もとの内容をより詳しく、わかりやすく修正した例を示します。


句動詞(Phrasal Verbs)とは

句動詞とは、動詞+前置詞動詞+副詞、あるいは動詞+副詞+前置詞など、複数の単語が結びついて1つのまとまった意味をなす表現のことを指します。たとえば、以下のような例があります。


  • take care of ~:~を世話する

  • pick up ~:~を拾う・~を車で迎えに行く (文脈によって意味が変わる場合があります)

文中では、これらの「動詞+前置詞(副詞)」が一つのまとまった意味のまとまりとして機能するため、独立した意味単位と考えてみましょう。


句動詞の特徴


  1. 文法変化を受けるのは動詞だけ

    句動詞のうち、動詞部分は受動態(be + 過去分詞)になったり、三人称単数の -s が付いたりなど、通常の動詞と同様に文法的な変化を受けます。

    一方で、動詞に伴う前置詞や副詞は形を変えずにそのまま使われます。


  2. 分離可能な場合がある

    句動詞によっては、動詞と前置詞(または副詞)の位置を分けて使えるものがあります。

    たとえば「pick up ~」は以下のように、目的語が短い代名詞(it, them など)の場合、真ん中に入れる形が自然です。


    • Pick it up. / Pick up the book.

      ただし、すべての句動詞が分離できるわけではなく、take care of ~ のように目的語を中に挟めないものもあります。


  3. 多義的な意味をもつことがある

    同じ動詞+副詞(前置詞)の組み合わせでも、文脈によって意味が変化する場合があります。

    例:


    • pick up:拾い上げる / 車で迎えに行く / (言語や知識を)身につける

    • turn down:音量を下げる / 提案を断る



学習のポイント


  • 単語リストのように暗記するよりも、文脈とセットで覚える

    句動詞はそれぞれが独立した意味合いをもつため、実際の文章や会話の中で使われる例文ごと学ぶ方が理解しやすく、定着しやすくなります。


  • 分離可能かどうか、目的語の位置を確認する

    句動詞を学ぶときは、「分離できるか/できないか」にも注意しましょう。辞書や参考書に記載されている場合が多いので、そこをあらかじめチェックしておくと便利です。


  • 受動態や時制変化は動詞部分だけ

    「受動態にするなら、前置詞や副詞はそのままにして、動詞に受動態の形を与える」「三人称単数にするときは動詞のみに -s を付ける」など、文法ルールが動詞にのみ適用されることを意識してください。



上記の点を踏まえて、句動詞を学ぶときは「動詞の後ろに何が付いているか」「全体としてどんな意味になるのか」をしっかり把握しながら進めましょう。単に熟語として覚えるよりも、文脈の中で句動詞がどう使われているかを意識して学習することで、自然に使いこなせるようになります。

CEFR-J B2 / 文法問題

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