最終更新日:2024/06/18

あぶった, 炒った, 焼いた(roasted)

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元となった辞書の項目

roast

IPA(発音記号)
形容詞

あぶった, 炒った, 焼いた(roasted)

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ローストチキンは美味しかったです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: roast

品詞: 形容詞 (※動詞や名詞としても用いられますが、ここでは形容詞としての用法に焦点を当てます)

意味(英語): Cooked by roasting; relating to something that has been roasted

意味(日本語): (オーブンや直火で)焼いた、ローストした、あるいは焼いた状態の

「roast」は、食材などをオーブンや直火でじっくり焼いた状態を表す形容詞です。たとえば “roast chicken” や “roast beef” のように「焼いた鶏肉」「ローストビーフ」という意味でよく使われます。家庭で料理をするときや、レストランのメニュー表記でもよく目にする、比較的日常的な単語です。

活用形

形容詞 “roast” は基本的には変化しません。一方、動詞の場合は以下のように活用します。


  • 現在形:roast (I roast, you roast, he/she/it roasts …)

  • 過去形:roasted (I roasted …)

  • 過去分詞:roasted (have roasted …)

  • 現在分詞:roasting (am roasting …)

他の品詞


  • 名詞: a roast(焼いた肉のかたまりや、ロースト料理)

  • 動詞: to roast(何かを焼く、ローストする)

CEFRレベル目安


  • B1(中級)

    焼き方を表現する単語として調理や食べ物の話題でよく使われるため、中級レベルの学習者が日常会話で出会うことが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: roast


    • 直接的な接頭語や接尾語が付いている形ではなく、単独で成り立っている単語です。


関連単語


  • roastery (名) : コーヒー焙煎所

  • roasted (形) : 焼かれた状態をより明確に表す形容詞(“roasted peanuts” のように)

コロケーション(共起表現)10選


  1. roast beef(ローストビーフ)

  2. roast chicken(ローストチキン/焼いた鶏肉)

  3. roast potatoes(ローストポテト)

  4. roast lamb(ローストラム/焼いた子羊肉)

  5. roast vegetables(焼いた野菜)

  6. roast turkey(ローストターキー)

  7. roast coffee beans(コーヒー豆をローストする)

  8. roast duck(ローストダック/アヒル肉のロースト)

  9. Sunday roast(サンデーロースト:イギリスで日曜日に食べる伝統的なロースト料理)

  10. lightly roast(軽く焼く、軽くローストする)


3. 語源とニュアンス

語源

“roast” は、中英語の “rosten” (古フランス語 ro(u)stir 由来)から来ています。古くから肉や食材を直火やオーブンで焼く調理法を表す単語として使われてきました。

ニュアンス


  • 焼き方の種類としては、オーブンや直火など、比較的高温で外側をこんがり焼くイメージがあります。

  • 食材がこんがりきつね色になるような視覚的なイメージで使われることが多いです。

  • 口語でも文章でも頻繁に使われ、どちらかと言えばカジュアルな場面からフォーマルな料理名まで幅広く対応できます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法: 名詞の前に置いて「焼いた◯◯」という状態を表現します。

    例: roast beef, roast chicken

  • 名詞としての用法: 「ロースト料理」や「焼いた肉のかたまり」そのものを指す場合。

    例: “We had a roast for dinner.”

  • 可算・不可算: 名詞の場合は、食材のかたまりを指すときは可算名詞になりやすいです。

  • 動詞としての用法: “to roast something”=「何かをローストする」。他動詞として用いられます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I love having roast chicken for Sunday dinner.”

    (日曜の夕食にローストチキンを食べるのが大好きです。)

  2. “Would you like some roast potatoes with your steak?”

    (ステーキにローストポテトはどうですか?)

  3. “These roast vegetables are so crispy and delicious!”

    (この焼いた野菜、すごくカリッとしていて美味しいね!)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Our signature dish is the roast duck seasoned with local herbs.”

    (私たちのレストランの看板メニューは、地元のハーブで味付けしたローストダックです。)

  2. “The catering company will serve roast beef at the event.”

    (ケータリング会社がイベントでローストビーフを提供します。)

  3. “We are launching a new line of roast coffee beans next month.”

    (来月、新しいローストコーヒー豆のラインナップを発売します。)

学術的/専門的な文脈での例文


  1. “Historians believe that roast meat was a staple in medieval feasts.”

    (歴史学者によると、中世の宴会ではロースト肉が主要な料理だったと考えられています。)

  2. “The chemical reactions involved in roast coffee beans can affect the flavor profile significantly.”

    (コーヒー豆のローストに伴う化学反応は、風味の特徴に大きく影響します。)

  3. “Anthropologists study the development of cooking methods such as the roast technique to understand cultural evolution.”

    (文化人類学者は、ローストなどの調理法がどのように発展してきたかを研究して文化の進化を理解しようとしています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. baked (焼かれた)


    • “bake” はオーブンでの加熱を指し、主にパン・お菓子・グラタンなどに使われる。

    • “roast” は主に肉や野菜などを乾熱で焼くことが多い。


  2. grilled (網焼きされた)


    • “grill” は表面を直火やグリル機器で焼くことを指す。火力が上からか下からかなど、調理器具が異なる場合が多い。


  3. toasted (軽く焼いた)


    • “toast” は短時間で表面をサッと焼いて色を付けるイメージ。


反意語


  1. raw (生の)

  2. uncooked (調理されていない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /roʊst/ (アメリカ英語), /rəʊst/ (イギリス英語)

  • アクセントの位置: 単音節語なので特に移動しませんが、強く “roast” の母音を発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: ロウスト

    • イギリス英語: ロウスト — “o” の音がやや “ou” に近い発音。


  • よくある間違い: /ruːst/ のように “u” に引っ張られる発音にならないように注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “roast”を “roste” や “roastt” などと書き損じないようにする。

  • 同音異義語との混同: 類似するものとしては少ないですが、“roost”(鳥が止まる場所)などと混同しないように注意。

  • TOEICや英検などでの出題傾向: メニューや食べ物の説明問題、パート6や7の料理に関する長文で出てくることがあります。文脈で見分けられるようにしておくと良いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ロースト」を思い浮かべるときは、こんがりと茶色く焼けた肉やコーヒー豆のイメージが助けになります。

  • “roast” の “o” は、食材が “焼けて丸くこんがり” というイメージで覚えてみるとスペルを忘れにくいかもしれません。

  • コーヒーやチキン、ビーフなど、「ロースト料理」を想像するだけでも食欲とともに単語が頭に入りやすいでしょう。


上記の内容を押さえておけば、形容詞 “roast” の意味や使い方だけでなく、関連する文脈や文法、発音のポイントなども網羅できるはずです。料理好きの方や海外のレストランでメニューを読む際に特に活躍する単語ですので、ぜひマスターしてください!

意味のイメージ
roast

語彙を覚えるための辞書問題

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