最終更新日:2024/06/14
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His condition changed for the worse.

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元となった辞書の項目

worse

名詞

いっそう悪いこと,さらに悪化しているもの

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解説

名詞 worse の詳細解説


1. 基本情報と概要

意味 (英語・日本語)


  • 英語: “worse” as a noun means “a more severe or serious thing or situation” compared to something else, often implying an adverse change or condition.

  • 日本語: 「より悪い状態」「より悪いこと」を指すときに名詞として使われる表現です。ある状況からさらに悪くなった部分や、その悪化した結果を指すイメージの言葉です。

    例えば “We must be prepared for the worse.” と言った場合、「より悪い事態に備えよう」というニュアンスを伝えます。

名詞としてはやや形式ばった響きがあり、日常会話で頻繁に聞く表現ではありません。一方で文章や、フォーマルな場面で使われることがあります。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 原形:worse

  • 比較級や最上級という概念がもともと “bad” の比較級としての “worse” に由来しますが、名詞として使う場合は “worse” そのものが形を変えずに用いられます。

※形容詞や副詞としては “bad – worse – worst” と活用します。

他の品詞になった時の例


  • 形容詞:He is in worse shape than before.(以前より悪い状態だ)

  • 副詞:She performed worse than she did yesterday.(彼女は昨日よりも悪いパフォーマンスをした)

難易度(CEFRレベル):B1(中級)


  • “worse” 自体は比較の基礎表現ですが、名詞としての使い方はやや応用的。B1レベル(中級)で理解するとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “worse” は形容詞 “bad(悪い)” の比較級が名詞化したものですが、単体で接頭語や接尾語が付いた形は一般的ではありません。

他の単語との関連性


  • “bad” (形容詞) → “worse” (形容詞/副詞/名詞) → “worst” (形容詞/副詞/名詞)

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “for better or worse” – 良かれ悪しかれ

  2. “prepare for the worse” – より悪い事態に備える

  3. “fear the worse” – 最悪を恐れる

  4. “make things worse” – 事態を悪化させる(本来は動詞フレーズ)

  5. “the worse of the two options” – 2つの選択肢のうち、より悪い方

  6. “expect the worse” – 最悪を想定する

  7. “turn out for the worse” – 結果として悪い方向になる

  8. “from bad to worse” – 悪い状態からさらに悪くなる(イディオム)

  9. “get the worse of it” – (勝負や競争などで) さらに不利な状態になる

  10. “nothing could be worse” – これ以上悪いことはない

これらのフレーズの中には「名詞としての worse」というよりは「表現全体で比較」や「慣用句」として使われるものも含まれますが、名詞形での用法の理解を補う上で役立ちます。


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “wyrsa” (比較級形) に由来し、形容詞 “bad” の比較級として中英語を経て現代英語に至ります。

  • もともとは「より悪い状態」を示す比較表現ですが、やがて名詞として「(悪いものの中で)より悪い方」という意味合いでも使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 名詞 “worse” は抽象的に「より不利なもの」や「より悪化した局面」を指します。

  • 口語よりも文章や、議論の中で「悪い状態・結果」を強調する場合に使われることが多いです。

  • “for better or worse” のような定型表現としても使われますが、「悪い事態そのもの」を名詞で指す時はややフォーマル、または文学的に響くことがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞なので、“the worse” のように定冠詞 “the” を伴うことがあります。

  • 「worse が何を指しているのか」が文脈で明確になる場合が多いです。

  • 口語的にはめったに単体の名詞として使われず、慣用的表現の中で出現するケースがほとんどです。

イディオム


  • “for better or worse” – 結果が良くても悪くても、の意

  • “from bad to worse” – さらに悪化する

  • “the worse for wear” – 疲れ果てた、くたびれた(本来は形容詞の形)

フォーマル/カジュアル


  • フォーマルな文章、スピーチ、論説文などで使いやすい。

  • カジュアルな会話では、名詞としてはあまり利用されず、形容詞や副詞としての “worse” が多用されます。


5. 実例と例文

各文脈別に例を示します。

日常会話(カジュアル)


  1. “I’m not sure if there’s anything worse than losing your wallet overseas.”

    (海外で財布をなくすより悪いことなんてあるだろうか。)

    ┗ ここでは後半部が名詞的な “worse” に近いイメージを持ちつつも、会話では形容詞の比較級的感覚に近い。


  2. “He says he’s seen worse, so maybe we shouldn’t worry too much.”

    (彼はもっとひどい(状況)を見たことがあるって言うし、それほど心配しなくていいかも。)

    ┗ “seen worse” は省略的に名詞用法の「悪いもの」を指しています。


  3. “If you think this is bad, just wait – the worse might be coming.”

    (これが悪いと思っているなら、まだもっと悪い状況が来るかもしれないよ。)


ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “Even if this proposal fails, we need to be prepared for the worse.”

    (たとえこの提案が失敗したとしても、より悪い事態に備える必要があります。)


  2. “We identified the worse in our risk analysis and implemented contingency plans.”

    (我々はリスク分析の中で最悪の事態を想定し、代替策を導入しました。)


  3. “For better or worse, the merger is going ahead next month.”

    (良かれ悪しかれ、合併は来月進行することになっています。)


学術的・論文


  1. “While this approach may rectify certain complexities, it could inadvertently lead to the worse.”

    (このアプローチはある複雑さを解決するかもしれませんが、意図せずさらに悪い状況を招く可能性があります。)


  2. “The study compares potential benefits against the worse implications of policy changes.”

    (この研究では、政策変更の潜在的なメリットとより悪い影響を比較しています。)


  3. “When the system is unstable, the worse becomes increasingly probable over time.”

    (システムが不安定な場合、より悪い事態が時間とともに起こりやすくなります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • “the bad” → 抽象的に「悪いこと・悪いもの」

  • “damage” → 「被害」「ダメージ」(具体的な損害を指す)

  • “harm” → 「害」「損害」

  • “the negative” → 「マイナス面」「ネガティブな側面」

これらの名詞と比較すると “worse” は「さらに悪いもの・状態」を強調しており、単に悪いだけでなく「比較対象よりも悪化した状態」を暗示します。

反意語


  • “the better” → 「より良いもの・状態」

  • “the best” → 「最善」「最良のもの・状態」


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /wɜːrs/ (イギリス英語), /wɝːs/ (アメリカ英語)

  • アクセントの位置は単語の最初 (worse) にあり、”r” の音をしっかり発音するかどうかはアメリカ英語・イギリス英語で異なります。

  • よくある間違い: “worst” (/wɜːrst/ or /wɝːst/) と混同したり、”warse” などとつづり間違いを起こしやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「worse」を “worst” や “wars” と書いてしまうミス。

  2. 用法の混同: 形容詞・副詞の比較級と名詞としての使い分けを理解する必要があります。

  3. “the worst” と混同: “the worst” は「最悪のもの」を指し、意味がさらに強くなります。試験でも混同しやすいので注意。

  4. 試験対策・資格試験: 文法問題や穴埋め問題で “bad–worse–worst” の比較級・最上級の理解を問われることが多くあります。名詞用法として問われるのはまれですが、熟語やイディオム(for better or worse, etc.)として出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “bad–worse–worst” の三段活用をイメージし、「悪い→もっと悪い→最悪」と覚えましょう。

  • 名詞としての “worse” は「bad の比較級が名詞になった形」と捉えると混同しにくいです。

  • “for better or worse” のフレーズをよく耳にすると、自然と “worse” の名詞用法にもなじみやすくなります。

  • スペルは “o” のあとに “r” が来ることを意識し、「ワース」とカタカナでイメージすると覚えやすいかもしれません。


以上が、名詞としての worse に関する詳細な解説です。形容詞や副詞としての比較級のイメージが強い単語ですが、文脈によっては名詞として「より悪い(状態・事態)は何か」を指すことがある点を押さえておきましょう。

意味のイメージ
worse
意味(1)

いっそう悪いこと,さらに悪化しているもの

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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