元となった辞書の項目
win
解説
以下では、英単語 “win” を名詞として、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語・日本語の意味
- “win” (名詞) : 勝利
- 日本語では、「勝利」を意味します。「誰かが競争や試合、争いごとなどにおいて相手を打ち負かして手に入れる成果」というニュアンスです。カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも、単に「勝利」として使える言葉です。
品詞
- 名詞 (Noun)
活用形
名詞としては複数形 “wins” がありますが、基本的に「win」がそのまま形として使われます。
他の品詞になったときの例
- 動詞 “to win [won / won / winning]” : 「勝つ」
- 例: “We won the game.”(私たちは試合に勝った)
CEFRレベルの目安:A2(初級)
- 日常会話でもよく出てくるため、比較的早い段階で覚えることができ、かつ自分の経験を話す際に便利な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 単語 “win” に明確な接頭語や接尾語はありません。語幹にあたる “win” がそのまま名詞や動詞として使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a big win(大勝利)
- a narrow win(僅差の勝利)
- a convincing win(説得力のある勝利)
- a home win(ホームでの勝利)
- an away win(アウェイでの勝利)
- an easy win(楽勝)
- a desperate win(必死の勝利)
- a sweet win(嬉しい勝利)
- back-to-back wins(連続勝利)
- a landslide win(圧倒的勝利)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “winnan”(戦う、勝ち取る、努力する)に由来し、そこから派生して名詞形として “win” が「勝利」の意味を表すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「勝利」という明るくポジティブな響きがあり、スポーツやコンペティションなど、勝ち負けをはっきりさせる場面で頻繁に使われます。
- 口語でも書き言葉でも違和感なく使えますが、「勝利」の内容や程度を強調したいときには “big win” や “huge win” などの表現を使うことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての “win” は可算名詞扱いとなり、複数形は “wins” です。
- 例: “Our team has had three consecutive wins.”(私たちのチームは3連勝している)
- 例: “Our team has had three consecutive wins.”(私たちのチームは3連勝している)
- 動詞 “win”(勝つ)と混同しないように、文章の中での位置を確認しましょう。名詞の場合は “a win,” “the win,” “their win,” など冠詞や所有格がつきます。
一般的な構文例
- “That was a great win for our team.”
- “She celebrated the win with her friends.”
イディオムや表現
- “turn a loss into a win” : 負けを勝ちに変える(失敗を成功に変える)
- “chalk up another win” : さらに勝利を積み上げる
5. 実例と例文
それぞれの場面での例文を示します。英語例文 → 日本語訳の順番です。
① 日常会話シーン
- “It was such a big win for my soccer team last night!”
→ 昨夜、私のサッカーチームは本当に大きな勝利を収めたんだ。 - “I’m so happy about my win in the spelling bee.”
→ スペリングコンテストで勝ったことがすごく嬉しいんだ。 - “A win like this calls for a celebration!”
→ こういう勝利を祝わないとね!
② ビジネスシーン
- “Securing the partnership was a huge win for our company.”
→ そのパートナーシップを確保できたのは、我が社にとって大きな勝利だ。 - “This contract is a must-win situation for us.”
→ この契約は、私たちにとって絶対に取りたい勝利(成功)だ。 - “The marketing team’s campaign led to a significant win in brand awareness.”
→ マーケティングチームのキャンペーンは、ブランド認知度において大きな成功をもたらした。
③ 学術的・専門的シーン
- “Their research on climate change was a major win in the scientific community.”
→ 気候変動に関する彼らの研究は、科学界にとって大きな成果だった。 - “Achieving publication in a top journal is considered a notable win for any scholar.”
→ 一流ジャーナルに論文を掲載することは、どの研究者にとっても顕著な勝利(業績)だとみなされる。 - “The tech industry hailed the breakthrough as a win for innovation.”
→ 技術業界は、そのブレイクスルーをイノベーションにおける勝利(画期的成功)として称賛した。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “victory” (勝利)
- “victory” はフォーマル寄りで厳かな響きがある。スポーツ以外でも国家間の戦争や大きな成功にもよく使われる。
- “victory” はフォーマル寄りで厳かな響きがある。スポーツ以外でも国家間の戦争や大きな成功にもよく使われる。
- “triumph” (大勝利、偉業)
- “triumph” はやや文語的で、「勝利の凱歌」的ニュアンスが強い。成果の大きさや華やかさを強調する。
- “triumph” はやや文語的で、「勝利の凱歌」的ニュアンスが強い。成果の大きさや華やかさを強調する。
- “success” (成功)
- 「成功」の一般的な意味。勝負事に限らず、達成や成果にも幅広く使える。
反意語 (Antonyms)
- “loss” (敗北)
- 「敗北」。勝負ごとにおける反意語として使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /wɪn/
- アメリカ英語 (GenAm): [wɪn]
- イギリス英語 (RP): [wɪn]
- アメリカ英語 (GenAm): [wɪn]
- “i” の部分は「イ」に近い短い母音です。長く引っ張らないよう注意しましょう。
- アクセント(強勢)は一音節なので“win”全体をしっかり発音すればOKです。
- “wine” (ワイン) と混同しないように注意してください。“wine” は /waɪn/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:「winn」「wim」などと書き間違えるケースが稀にあります。スペリングは非常にシンプルなので間違えないようにしましょう。
- 同音異義語との混同:「wind (風)」や「when (いつ)」などとは発音もスペルも異なりますが、リスニングの中で早口になると混同することがあります。
- 試験対策:TOEICや英検などでは、動詞 “win” と名詞 “win” の違い、また “victory” との置き換え問題などが出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「win」は「Winner(勝者)」や「winning(勝っている)」などとも関連づけて覚えると、勝利のイメージが湧きやすいです。
- 単語カードに「勝利のカップ」などのイラストを書いておくとイメージしやすくなります。
- 聞いたときは短い「ウィン」になるように気をつけ、余計な音をつけないよう反復練習してください。
以上が、名詞 “win” の詳しい解説です。スポーツやビジネス、学術的な成功など、さまざまな場面で使い勝手の良い単語です。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ