unconcerned
《補語にのみ用いて》《be unconcerned with+名》(…と)かかわりがない / 《補語にのみ用いて》(…に)興味がない,無関心な《+with+名》 / (…を)心配しない,気にしない《+about+名》
形容詞 unconcerned
の徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語): not worried, anxious, or interested; not caring about something.
意味(日本語): 心配していない、興味がない、気にかけていない、というニュアンスの形容詞です。
「何かに対して無関心・無頓着である、またはさほど重要視していない」という感じを表すときに使われます。
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 活用形: 形容詞なので動詞のような活用はありませんが、以下の関連形があります。
- 副詞形: unconcernedly(無関心そうに/平然と)
- 名詞形: unconcern(無関心/平然)
- 副詞形: unconcernedly(無関心そうに/平然と)
CEFRレベルの目安としては、B2(中上級)からC1(上級)くらいです。日常会話レベルでも使えますが、少し上級寄りの表現として認識するとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭辞: “un-” (否定や逆の意味を表す)
- 語幹: “concern” (関心、心配、注目)
- 接尾辞: “-ed” (形容詞を作る語尾)
したがって “unconcerned” は “concern” に “un-” と “-ed” がついて、「関心がない」「心配していない」「気にしていない」という意味になります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- remain unconcerned(依然として無関心である)
- appear unconcerned(無関心に見える)
- unconcerned about details(細部に無頓着な)
- be totally unconcerned(全く気にしていない)
- seem unconcerned with the outcome(結果に無関心のように見える)
- remain unconcerned despite criticism(批判にも関わらず気にしていないままでいる)
- act unconcerned in public(人前で無関心に振る舞う)
- unconcerned attitude(無関心な態度)
- unconcerned expression(無頓着な表情)
- unconcerned shrug(無関心の表れとしての肩すくめ)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “un-” は古英語などで否定や逆を示す接頭辞。“concern” はラテン語の “concernere”(いっしょに混ぜ合わせる)から派生して、注意・興味をひくという意味に発展しました。
- ニュアンス: “unconcerned” は「他人事のように感じる」「全く気にかけていない」印象を与えます。軽い無関心から、時には冷淡にすら見えることもあるため、トーンには注意が必要です。
一般的には、カジュアルな会話の中でも使われますが、「全然気にしていない」というニュアンスが強まるため、やや冷淡な印象を与える可能性があります。ビジネスやフォーマルな文脈でも、「気に留めていない」「自分には関係ないように思っている」といったやや客観的かつややネガティブに近い意味で使われる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾したり、補語(SVC構文など)として使われます。
- 可算/不可算の区別は、名詞ではないので不要です。
- 他動詞/自動詞の使い分けもないため、主に叙述用法や限定用法で用いられます。
例:
- 叙述用法 (SVC構文): “He remained unconcerned.”
- 限定用法: “His unconcerned manner annoyed me.”
使用シーン: カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使えますが、相手に対して「興味がない」という印象を与える場合があるため、言葉遣いには気をつけましょう。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Why are you so unconcerned about the test tomorrow?”
「明日のテストについて、なんでそんなに気にしてないの?」 - “He seems unconcerned about what people think of his fashion choices.”
「彼は、人が自分のファッションをどう思うか全く気にしていないようだね。」 - “I felt a bit hurt by her unconcerned reaction.”
「彼女の無頓着な反応に、ちょっと傷ついた。」
(2) ビジネスでの例文
- “Despite the potential risks, the manager appeared unconcerned about the new policy changes.”
「潜在的なリスクがあるにもかかわらず、そのマネージャーは新しい方針の変更を気にしていない様子だった。」 - “He remained unconcerned when the client expressed dissatisfaction.”
「顧客が不満を表しても、彼はまったく動じることがなかった。」 - “Our competitor seems unconcerned about our price reductions.”
「競合他社は、当社の値下げに対して無関心のようです。」
(3) 学術的な文脈での例文
- “The researcher remained unconcerned about public opinion, focusing solely on the data.”
「研究者は世間の意見を気にせず、ただデータにのみ集中した。」 - “Some economists are unconcerned about minor fluctuations in the market.”
「一部の経済学者は市場の小さな変動を気に留めていない。」 - “The findings suggest that the population is largely unconcerned with environmental issues.”
「その調査結果は、人々が環境問題に概ね無関心であることを示唆している。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “indifferent”(無関心な・無頓着な)
- “unconcerned” より強く「自分に関係ない感じ」を表すことが多い。
- “unconcerned” より強く「自分に関係ない感じ」を表すことが多い。
- “nonchalant”(平然とした・あまり気にしていない)
- “unconcerned” よりも「クールで落ち着いた」イメージがある。
- “unconcerned” よりも「クールで落ち着いた」イメージがある。
- “apathetic”(無感動な・無関心な)
- “unconcerned” よりもさらに「やる気がない」「興味がない」ニュアンスが強い。
反意語
- “concerned”(心配している、関心を持っている)
- “worried”(心配している)
- “anxious”(不安に思っている)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌʌn.kənˈsɜːrnd/
- 強勢(アクセント)は “-cerned” の部分に来ます。
- アメリカ英語: /ˌʌn.kənˈsɝːnd/ (アメリカ英語では /ɝː/ の音が強め)
- イギリス英語: /ˌʌn.kənˈsɜːnd/ (イギリス英語では /ɜː/ の母音がやや伸びる)
よくある間違いとして、アクセントを “un-” の部分に置いてしまうことがありますが、「un-CONCERNED」と後ろ側に強勢があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “unconcerned” は「n」を一つ落として “unconcerned” → “uncocerned” としてしまうミスが起きやすいので注意。
- 類似単語: “indifferent” や “uninterested” と混同しやすいですが、微妙にニュアンスが異なります。
- 資格試験などで: 多義語というよりは、文章中のニュアンスを問う問題で出題されることが多い。文章中で「気に留めていない」状況を描写する表現として一定頻度で見かけます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “un-” は否定、「concerned」が「心配している・関心がある」なので、まさに「心配していない・関心がない」イメージ。
- 「アンコン」(un-con) の音と後ろの “-cerned” をしっかり結びつけ、「関心がない」をすぐ思い出せるようにすると覚えやすいでしょう。
「他人事のように平然としているイメージ」を頭に浮かべると、記憶に残りやすくなります。
以上が “unconcerned” の詳細解説です。日常会話やビジネスなどで使う際は、やや冷淡なニュアンスがある点に注意するとよいでしょう。気軽に使いやすい形容詞ですが、誤解を招かないように意図をはっきりさせると安心です。
《補語にのみ用いて》《be unconcerned with+名》(…と)かかわりがない
《補語にのみ用いて》(…に)興味がない,無関心な《+with+名》
(…を)心配しない,気にしない《+about+名》