最終更新日:2024/06/17

彼女はいつも他人の気持ちを考える思いやりのある人です。

正解を見る

She is a thoughtful person who always considers others' feelings.

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

thoughtful

形容詞

思いやりのある, 配慮の行き届いた,親切な / 考え込んでいる, 物思いにふけった / 《補語にのみ用いて》《be ~ of ...》《…に対して》考え深い, 注意深い

このボタンはなに?

彼女はいつも他人の気持ちを考える思いやりのある人です。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: thoughtful

品詞: 形容詞 (adjective)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 「thoughtful」は、相手や周囲への思いやり・気遣いを示すときや、自分の考えを深く巡らせているときに使われる形容詞です。

英語での意味:


  1. Showing consideration for the needs or feelings of others.

  2. Involving or showing careful thinking.

日本語での意味:


  1. 相手の気持ちや状況をよく考える、思いやりがある。

  2. 深く考え込んでいる、思慮深い。

「思いやりがある」「考え深い」というニュアンスで、誰かが他人を気遣って行動するときや、物事をじっくり考えている様子を表すときに使われる単語です。

活用形


  • 原形: thoughtful

  • 比較級: more thoughtful

  • 最上級: most thoughtful

  • 派生形として副詞にすると: thoughtfully (思慮深く、思いやり深く)

  • 名詞形:thoughtfulness (思慮深さ、思いやり)

他の品詞例


  • thought (名詞) –「思考、考え」

  • think (動詞) –「考える」

  • thoughtless (形容詞) –「思慮がない、軽率な」


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • thought(“考え” を意味する名詞) + -ful(“〜で満ちている” の意を表す接尾語)

「思い」や「考え」である“thought”に「〜で溢れている」という意味の接尾語 “-ful” がついており、「考えと気遣いに満ちあふれている」→「思いやりに満ちた」「思慮深い」というイメージにつながります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. a thoughtful gesture(思いやりのある行為)

  2. a thoughtful comment(思慮深いコメント)

  3. a thoughtful approach(思慮深いアプローチ)

  4. a thoughtful note(心のこもったメモ)

  5. deeply thoughtful(非常に思慮深い)

  6. a thoughtful person(思いやりのある人)

  7. a thoughtful expression(思慮深い表情)

  8. thoughtful response(思慮深い返答)

  9. be thoughtful of others(他人への思いやりがある)

  10. a thoughtful gift(心のこもった贈り物)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「thought」(古英語の “thoht” が起源) + 「-ful」(“〜で溢れている”)

    もともと “think” から派生した名詞 “thought” に接尾語 “-ful” がついて、考え・思いに満ち溢れた状態を表します。


  • ニュアンスや使用時の注意点:

    1) 「相手を気遣う」ポジティブな感情が大きく含まれる場合

    2) 「深く考え込んでいる(pensive)」意味合いで使われる場合

    文脈によっては「親切」「優しい」という意味より、「沈思黙考としている」という雰囲気が強めに伝わることもあります。


  • 使用シーン:


    • カジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。

    • 「思慮深さ」を伝えたいときや、相手の行動が「気遣いに満ちている」と褒めたいときなど、会話・文章問わずに用いられます。



4. 文法的な特徴と構文

1) 形容詞として名詞を修飾:


  • 例: “He is a thoughtful person.”(彼は思いやりのある人です。)

    2) 補語として使われる(SVC型文):

  • 例: “She seems thoughtful.”(彼女は思慮深いように見えます。)

    3) 「状態」を表すだけでなく、動作の特徴を強調する副詞形 “thoughtfully” もよく使います。

  • 例: “He spoke thoughtfully.”(彼は思慮深く話した。)

“thoughtful” は可算・不可算の区別を持つ名詞ではなく形容詞なので、修飾対象の名詞と共に使うか、補語として使われる点が主な文法上のポイントです。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Thank you for cooking dinner tonight. That was really thoughtful of you!”

    (夕飯を作ってくれてありがとう。本当にあなたの思いやりを感じたよ!)


  2. “She left a thoughtful note for her roommate when she went out.”

    (外出するときに、ルームメイトへ思いやりのこもったメモを残していった。)


  3. “You always remember my birthday. You’re so thoughtful.”

    (いつも私の誕生日を覚えてくれているね。本当に思いやりがあるよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “His thoughtful approach to problem-solving impressed the entire team.”

    (問題解決に対する彼の思慮深いアプローチはチーム全体を感心させた。)


  2. “Thank you for your thoughtful gift at the year-end party.”

    (年末パーティでの心のこもった贈り物をありがとうございます。)


  3. “It was thoughtful of you to double-check the client’s requests.”

    (クライアントの要望を再確認してくれたのは気遣いがあって助かりました。)


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Her research paper provides a thoughtful analysis of the current economic trends.”

    (彼女の研究論文は、現代の経済動向に対して思慮深い分析を提供している。)


  2. “The professor’s comments on my thesis were very thoughtful and detailed.”

    (教授が私の論文にくれたコメントはとても思慮深く、詳細なものであった。)


  3. “We had a thoughtful discussion on the ethical implications of AI in healthcare.”

    (医療分野におけるAIの倫理的影響について、私たちは思慮深い議論をした。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. considerate(思いやりのある)


    • “thoughtful” と近い意味合いで、相手報の気持ちを考えて行動する感じ。


  2. kind(優しい)


    • 相手に対する優しさや親切心に重点を置くが、「深い思考」や「熟考」のニュアンスは薄い。


  3. mindful(気を配る)


    • 「注意深く気を配っている」という意味合いが強く、ややフォーマルな印象。


  4. reflective(内省的な)


    • 「自分の内面を振り返り、考え込む」ニュアンスがより強い。


  5. pensive(物思いにふける)


    • 「深く物思いにふけっている」様子を強調する。ときに物悲しさを含むことも。


反意語


  1. thoughtless(思慮のない)

  2. inconsiderate(配慮が足りない)

  3. careless(不注意な)

「thoughtful」は相手を気遣ったり深く考えたりするポジティブな印象があるのに対し、反意語は「配慮に欠ける」「気が回らない」といったマイナスのニュアンスになります。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA:


  • アメリカ英語: /ˈθɔt.fəl/

  • イギリス英語: /ˈθɔːt.fəl/

アクセント(強勢):


  • “THOUGHT” の部分に強勢があります。 “THOUGHT-ful” と2音節で読みます。

  • /θ/ の発音(下を軽く噛む音)に注意し、 “thought” の母音はアメリカ英語では短め(/θɔt/)、イギリス英語ではやや長め(/θɔːt/)です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「thoughtfull」と “l” を重ねてしまう誤りが多いです。本来は “thoughtful” です。

  • 同音異義語との混同: “though”(〜だけれども)や “through”(通り抜けて)などとはつづりが似ていますが、まったく別の意味。

  • 試験対策: 英語検定やTOEICなどで「思いやりや、深く考えている態度を表す形容詞を選びなさい」という問題として出てくることがあります。また、派生形 “thoughtfully” や “thoughtfulness” も問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: “thought(考え)” + “-ful(満ちている)” → 「考えや気配りに満ちている」

  • “thoughtful” のスペルを思い出すときは、 “think” の過去形 “thought” をベースにしてさらに “ful” を付ける、という手順をイメージすると覚えやすいです。

  • 「人の気持ちを“フル”に “think” する → “thoughtful”」というストーリーで覚えるのも一案です。


以上が、形容詞 “thoughtful” の詳細解説です。思いやりを伝えたいときや、深く考えている様子を表したいときに、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
thoughtful
意味(1)

思いやりのある,配慮の行き届いた,親切な

意味(2)

考え込んでいる,物思いにふけった

意味(3)

《補語にのみ用いて》《be thoughtful of+名》(…に対して)考え深い,注意深い(careful)

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★