temperate
1. 基本情報と概要
英単語: temperate
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): mild, moderate; showing moderation or self-restraint.
意味(日本語): 穏やかな、適度な、節度のある。
「temperate」は「気候が温暖で穏やかな」「行動や態度が控えめで節度がある」というニュアンスで使われます。過度に走らない、ほどほどのイメージが強い言葉です。
活用形: 形容詞なので直接的な活用(変化形)はありませんが、関連して副詞形 “temperately” (節度をもって、穏やかに)、名詞形 “temperateness” (温和、控えめ) があります。
難易度(CEFRレベル):
- B2(中上級)レベルに相当すると考えられます。日常会話で使うこともありますが、学術的な文脈や公的な文書でも登場するため、やや上のレベルと言えます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源・語幹: “temperate” はラテン語の “temperatus”(穏やか、適度な)に由来し、“temperare”(混ぜ合わせる、抑える)の派生です。
- 関連語:
- “temper” (名詞: 気分、気性/ 動詞: 調節する、和らげる)
- “temperature” (温度) → 語根として “temper” という要素が含まれています。
- “temper” (名詞: 気分、気性/ 動詞: 調節する、和らげる)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- temperate climate (温暖な気候)
- temperate zone (温帯)
- temperate region (温暖な地域)
- temperate discussion (節度のある議論)
- temperate attitude (穏やかな態度)
- a temperate response (控えめな返答)
- temperate lifestyle (節度ある生活様式)
- remain temperate (冷静さを保つ、控えめでいる)
- temperate approach (控えめなアプローチ)
- maintain a temperate manner (節度ある態度を保つ)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “temperatus” (節度ある、混ぜ合わされた) → 中英語(15世紀頃) に入り “temperate” として定着。
- ニュアンス: “temperate” は「極端でない」ニュアンスが強く、気候・行動・態度の節度・穏やかさを表します。
- 使用される状況:
- 倫理的・道徳的に行き過ぎない様子を表す場合
- 気候が寒すぎず暑すぎず、ちょうど良い穏やかさを表す場合
- 文章・会話ともに比較的一般的。フォーマル・カジュアルいずれにも使われますが、フォーマルな文脈でもよく使われます。
- 倫理的・道徳的に行き過ぎない様子を表す場合
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞
- 使用シーン:
- 人の性格や態度を形容 (例: “He is a temperate man.”)
- 気候や地域の特徴を形容 (例: “a temperate zone”)
- 人の性格や態度を形容 (例: “He is a temperate man.”)
- 可算・不可算: 形容詞なので可算・不可算の区別は直接関係しません。
- 文構造の例:
- be + temperate → “He tries to be temperate in his habits.”
- remain/stay + temperate → “She remained temperate throughout the debate.”
- be + temperate → “He tries to be temperate in his habits.”
イディオムや定型表現
- be temperate in (one's) habits(習慣において節度を守る)
- temperate in language(言葉遣いが控えめで上品)
5. 実例と例文
日常会話での例文
“She prefers a temperate climate because she dislikes extreme heat.”
(彼女は極端な暑さが苦手なので、温暖な気候を好みます。)“Try to remain temperate when discussing sensitive topics.”
(デリケートな話題を話すときは、節度を保つようにしてね。)“His temperate reactions to criticism are admirable.”
(彼の批判に対する穏やかな対応は素晴らしいです。)
ビジネスでの例文
“We need a temperate approach to negotiating with our partners.”
(パートナーとの交渉では、穏やかなアプローチが必要です。)“A temperate tone in your emails can prevent misunderstandings.”
(節度ある文面にすることで誤解を防ぐことができます。)“He maintained a temperate attitude even under pressure from the board.”
(取締役会からの圧力があっても、彼は節度ある態度を保っていました。)
学術的な文脈での例文
“Temperate forests are characterized by moderate rainfall and distinct seasonal changes.”
(温帯林は適度な降雨量と明確な季節変化が特徴です。)“The study advocates a temperate use of resources to ensure sustainability.”
(この研究は持続可能性を確保するために資源の適度な利用を推奨しています。)“Scholars often argue for temperate debate to reach productive conclusions.”
(学者たちは建設的な結論に至るために、節度ある議論を行うことをしばしば主張します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- moderate(適度な)
- “temperate” とほぼ同義だが、気候や生活習慣などより幅広い文脈で一般的に使われる。
- mild(穏やかな)
- 天候や味覚にもよく使われる。「辛さ控えめ」「寒さ控えめ」なども表せる。
- restrained(抑制した)
- 主に行動・態度に焦点を当て、感情などを抑える様子を表す。
- moderate(適度な)
反意語 (Antonyms):
- extreme(過度な)
- excessive(過度の)
- severe(厳しい、激しい)
- extreme(過度な)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- 米音: /ˈtɛm.pɚ.ət/
- 英音: /ˈtɛm.pər.ət/
- 米音: /ˈtɛm.pɚ.ət/
アクセント: “tem” の部分に強勢が置かれ、 “per-ate” が二次的。
アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きくはありませんが、アメリカ英語では “-pɚ-” のように “r” がはっきり発音され、一方イギリス英語では “-pər-” とやや弱めになります。
よくある間違い: /e/ の音が “ティンパレイト” のように /i/ っぽくなってしまうケースがあるので気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “temparate” と “a” を入れすぎてしまう誤りがよくあります。正しくは “temperate”。
- 混同しやすい単語: “temperature” (温度) と混同しやすいので注意が必要。発音もつづりも似ていますが、意味合いは異なるので文脈で区別しましょう。
- 試験対策:
- TOEIC, IELTS, 英検など、気候や環境問題、倫理的トピックの英語長文でも登場する可能性が高い単語です。
- 「適度な」という意味の他にも「温暖な気候」の意味で出題されることがあるので、文脈をよく読み取る必要があります。
- TOEIC, IELTS, 英検など、気候や環境問題、倫理的トピックの英語長文でも登場する可能性が高い単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “temper” に「気性」「調整する」などの意味があることをイメージし、そこから「バランスをとる」→「ほどよい」という連想がしやすいでしょう。
- 「温暖な(ちょっと暖かい)」→「控えめな、穏やかな」という流れで覚えると応用が効きます。
- スペルは「temper + ate」と分解して、「temper」と「ate」が組み合わさってると意識すると、つづりミスを防ぎやすくなります。
以上が「temperate」の詳細解説です。気候や態度など、穏やか・適度であることを表したいときに、ぜひ使ってみてください。
(行動が)節度のある,節制のある
(土地・気候などが)温和な,温暖な