元となった辞書の項目
superintendent
解説
1. 基本情報と概要
単語: superintendent
品詞: 名詞 (Noun)
CEFR推定レベル: B2(中上級)
英語での意味:
- A person who supervises or manages a place, department, or activity; for example, someone in charge of a building, a school system, or a department.
日本語での意味:
- 建物や学校、部署などを監督・管理する人を指します。いわば「監督者」「管理者」「責任者」という役割です。建物の清掃や修繕を統括するビル管理人や、学校教育の方針をまとめる教育長など、責任を持って何かを取り仕切る人を表します。
「誰かを管理したり、組織を運営したりする立場の人」を示すうえで用いられるため、オフィスや学校・部署などフォーマルかつ公的な文脈で用いられることが多い単語です。
活用形(単数・複数形):
- 単数形: superintendent
- 複数形: superintendents
他の品詞形:
- 動詞: superintend(~を管理・監督する)
- 形容詞(あまり一般的ではありませんが、文脈により “superintending” のような形容詞的用法が見られることもあります)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭辞: 「super-」(「上に」「超えて」という意味)
- 語幹: 「intend」(「意図する」「指揮する」のイメージ)
- そこから「superintend」(「全体を上から監督する」「管理する」) という動詞が派生し、その動詞を行う人が superintendent(監督者)です。
- 接頭辞: 「super-」(「上に」「超えて」という意味)
派生語や類縁語:
- supervise(監督する), supervisor(監督者)
- superintend(監督する・指揮する)
- superintendent(監督者・管理者)
- supervise(監督する), supervisor(監督者)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個):
- school superintendent(教育委員会の長 / 教育長)
- building superintendent(ビル管理人)
- police superintendent(警察の上級警官 / 警視級の職)
- superintendent of schools(学校の管轄責任者)
- state superintendent(州の監督官)
- deputy superintendent(副監督官 / 副管理者)
- superintendent’s office(管理責任者のオフィス)
- report to the superintendent(管理責任者に報告する)
- appointed as superintendent(監督者として任命される)
- superintendent position(監督職の地位)
- school superintendent(教育委員会の長 / 教育長)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
ラテン語の “superintendere” (super-「上に」+ intendere「向ける、注意を向ける」) に由来し、「上から見渡す」「全体を管理する」という意味がありました。 - 歴史的な使われ方:
かつては宗教機関や官庁での監督官を指す場合や、軍隊での管理職を指す場合にも用いられていました。 - ニュアンス・使用時の注意点:
- 公的・フォーマルな響きが強い言葉です。
- 口語よりは文章や公式な場面(学校、警察、官公庁など)で多く使われます。
- 「権限を持った責任者」というニュアンスを含むため、人によっては硬い印象を与えます。
- 公的・フォーマルな響きが強い言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: superintendent は数えられる名詞です。複数形は superintendents。
- 一般的な構文:
- “(Someone) is the superintendent of (some organization/building).”
- 例: “She is the superintendent of the building.”
- “(Someone) was appointed superintendent.”
- 例: “He was appointed superintendent last week.”
- “(Someone) is the superintendent of (some organization/building).”
- フォーマル/カジュアルの使い分け:
- 多くの場合フォーマルな文脈で登場するため、日常会話よりも報道、公式文書、ビジネス文書で見かけます。
- カジュアルにはあまり用いられませんが、口頭でも会社や団体のトップ管理者を指す際に使うことがあります。
- 多くの場合フォーマルな文脈で登場するため、日常会話よりも報道、公式文書、ビジネス文書で見かけます。
5. 実例と例文
日常会話 (3例):
- “I need to talk to the superintendent about the broken elevator.”
(壊れたエレベーターの件で管理人に話さないといけないんだ。) - “Do you know who the superintendent of this apartment complex is?”
(このアパートの管理者が誰か知っていますか?) - “The superintendent usually handles maintenance requests quickly.”
(管理者はふだん、修理の依頼に素早く対応してくれます。)
ビジネス (3例):
- “Could you connect me with the building superintendent? We have a leaky pipe.”
(ビルの管理人につないでもらえますか?パイプが漏れているんです。) - “Our new superintendent is focusing on improving workplace safety.”
(私たちの新しい監督者は、職場の安全対策改善に力を入れています。) - “Please submit your report directly to the superintendent’s office.”
(報告書は直接、監督責任者のオフィスに提出してください。)
学術的/公的 (3例):
- “The school superintendent announced a new policy to improve test scores.”
(学校管理責任者はテストの成績向上のための新政策を発表しました。) - “A deputy superintendent was assigned to oversee the district’s operations.”
(管区の運営監督のため副監督官が任命されました。) - “The local police superintendent discussed the city’s new safety measures.”
(地元の警察管理者が市の新しい安全対策について語りました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- supervisor(監督者)
- より一般的かつ広範な意味で使われる。オフィス内の上司や現場のリーダーなどにも適用される。
- より一般的かつ広範な意味で使われる。オフィス内の上司や現場のリーダーなどにも適用される。
- manager(マネージャー)
- 組織の管理・経営にあたる人。ビジネスの文脈が強い。
- 組織の管理・経営にあたる人。ビジネスの文脈が強い。
- overseer(監視人)
- 歴史的/contextによっては「労働者などを直接監督する人」というニュアンスが強い。
- 歴史的/contextによっては「労働者などを直接監督する人」というニュアンスが強い。
- supervisor(監督者)
- 反意語:
- subordinate(部下)
- 「監督される側」という意味で対義の位置にあたる。
- subordinate(部下)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˌsuː.pə.rɪnˈten.dənt/
- イギリス英語: /ˌsuː.pə.rɪnˈten.dənt/
- アメリカ英語: /ˌsuː.pə.rɪnˈten.dənt/
- 強勢(アクセント)の位置:
- 「-ten-」の部分に主要なアクセントが置かれます。
- 「-ten-」の部分に主要なアクセントが置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 大きな違いはほとんどありませんが、母音の発音がやや異なることがあります。
- 大きな違いはほとんどありませんが、母音の発音がやや異なることがあります。
- よくある発音の間違い:
- “superintendEnt” の「en」の発音を「あん」や「えん」と誤って続けたり、アクセント位置を間違えて「súperintendent」と言ってしまうなど。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “superintendant” と “a” を入れて書きがちですが、正しくは “superint(e)ndent” です。
- 同音異義語との混同: ほぼ同音の単語はありませんが、“superintendent” と “supervisor” を混同しないように注意。
- 資格試験での出題: TOEICや英検などでは文中に出てきた際、文脈から「重要ポジションを担う人」を表す意味を理解できるか問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルのポイント:
“super + int + end + ent” と4つのかたまりに分けて覚えるとミスが減ります。 - イメージ:
上から全てを見渡し、各要素をしっかり管理する人のイメージです。 - 覚え方:
「super(超える)+intend(意図する・気にかける)=上から見渡して気にかける人」と連想すると、管理者のニュアンスをイメージしやすいでしょう。
以上が “superintendent” の詳細解説です。学校の管理者や組織の総責任者などを示す、ややフォーマルな単語としてしっかり覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(仕事・施設・組織などの)監督者,長官,所長《+of+名》
意味(2)
(アパート・事務所などの)管理者,支配人《+of+名》