最終更新日:2024/06/17

硫黄は肥料の製造によく使用されます。

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Sulfur is commonly used in the production of fertilizers.

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元となった辞書の項目

sulfur

名詞

イオウ(硫黄)(化学記号は S)

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解説

以下では、英単語「sulfur(名詞)」について、詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

英語: sulfur

日本語: 硫黄(いおう)

品詞: 名詞 (noun)

化学元素の一つで、黄色い固体の物質を指します。火山ガスや温泉などに含まれていて、独特のにおいを感じることが多いです。

「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」:主に化学や地学の分野で使われる専門用語ですが、日常会話でも温泉の話題などで使われることがあります。

活用形

名詞のため、verbのように活用は変化しません。ただし、以下のような形容詞形や派生形があります:


  • sulfuric (形容詞): 硫酸の

  • sulfurous (形容詞): 亜硫酸の、または硫黄に関する

他の品詞例


  • sulfate (名詞・動詞): 硫酸塩、または硫酸塩化する

  • sulfide (名詞): 硫化物

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 学術的・専門的な文脈でしばしば登場するため、やや上のレベルとして想定できます。


2. 語構成と詳細な意味

「sulfur」は、接頭語・接尾語がはっきり分かれた単語ではありません。ただし、以下のように「sulf-」という形で他の化学用語と関連づけられています。


  • sulfide (硫化物): sulfur + -ide

  • sulfate (硫酸塩): sulfur + -ate

  • sulfite (亜硫酸塩): sulfur + -ite

  • sulfuric (硫酸の): sulfur + -ic

関連語や派生語


  • sulfide: 硫化物

  • sulfate: 硫酸塩

  • sulfuric acid: 硫酸

  • sulfite: 亜硫酸塩

  • sulfurous acid: 亜硫酸

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. sulfur dioxide(硫黄酸化物〈二酸化硫黄〉)

  2. sulfur compound(硫黄化合物)

  3. elemental sulfur(元素の硫黄)

  4. molten sulfur(溶融した硫黄)

  5. sulfur content(硫黄含有量)

  6. sulfur emission(硫黄の排出)

  7. sulfur cycle(硫黄循環)

  8. sulfur mining(硫黄採掘)

  9. sulfur deposit(硫黄鉱床)

  10. sulfur smell(硫黄のにおい)


3. 語源とニュアンス

「sulfur」の語源はラテン語の “sulfur” や “sulphur” に由来すると言われています。古くは「brimstone」(ブリムストーン)とも呼ばれ、聖書などで「硫黄」は地獄の火の象徴として扱われることがありました。このため、歴史的には「恐ろしげなイメージ」があった素材でもあります。

現代では科学知識が進んだことで、化学(特に無機化学)や工業、農業、温泉の成分など広い分野での専門用語として使われるため、恐ろしげなニュアンスは残っていません。


  • 日常会話では温泉や火山の話題

  • ビジネス・フォーマルな場では化学工業や環境問題の文脈

  • 学術論文などでは化学的な性質

カジュアルかフォーマルかは文脈次第ですが、専門的内容に踏み込むため、ビジネスやアカデミック寄りのシーンが多い単語です。


4. 文法的な特徴と構文

名詞としての特性


  • 不可算名詞として扱われることが一般的です。

    例: Sulfur is essential for plant growth.

  • 状況によっては、「形状や種類」を表したい場合に可算名詞として扱われるケースもあります (“sulfurs” のような表記は常用ではありません)。

一般的な構文


  • X contains sulfur.(Xは硫黄を含んでいる)

  • The sulfur level in this area is high.(この地域の硫黄レベルは高い)

  • They extract sulfur from volcanic deposits.(火山性の堆積物から硫黄を抽出する)

イディオム

直接のイディオムはあまりありませんが、古風な表現で「fire and brimstone」があり、強い怒りや宗教的罰を表す際に使われます。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルシーン)


  1. I love the smell of sulfur at hot springs.

    (温泉での硫黄のにおいが好きなんだ。)

  2. This volcanic rock has a strong sulfur scent.

    (この火山岩は強い硫黄のにおいがするね。)

  3. Watch your step, there’s sulfur deposits around here.

    (足元気をつけて、ここらへんに硫黄の堆積物があるよ。)

ビジネス (ややフォーマル)


  1. Our company specializes in sulfur extraction and processing.

    (当社は硫黄の抽出と加工を専門としています。)

  2. We need to monitor sulfur emissions to comply with environmental regulations.

    (環境規制を守るために硫黄排出量を監視する必要があります。)

  3. The contract includes a clause for sulfur content testing in the raw materials.

    (原材料の硫黄含有量を検査するという条項が契約に含まれています。)

学術的な文脈 (フォーマル/アカデミック)


  1. Sulfur plays a crucial role in the global biogeochemical cycle.

    (硫黄は地球規模の生物地球化学的循環において重要な役割を果たします。)

  2. Elevated sulfur concentrations were observed in the sediment samples.

    (堆積物試料で高濃度の硫黄が観察されました。)

  3. Recent studies focus on the effects of sulfur-based fertilizers on crop yield.

    (最近の研究は硫黄を原料とした肥料が作物収穫量に与える影響について注目しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • brimstone(ブリムストーン): 古風な表現で硫黄を指す言葉


    • 日常ではほとんど使われず、聖書や文学作品で見かける程度。


反意語

硫黄の「反意語」にあたるような単語は特にありませんが、


  • 化学的に対比されやすい他の元素:たとえば「oxygen(酸素)」「carbon(炭素)」などは用途や性質が異なります。

  • はっきりとした「反意」はいずれも存在しません。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈsʌl.fər/(サルファーに近い音)

  • イギリス英語: /ˈsʌl.fə/(語尾の “r” を弱く発音)

アクセント


  • súl-fur のように、最初の音節 “sul” に強勢があります。

よくある発音の間違い


  • “sul-fer” のように二重母音化して読んでしまう

  • イギリス英語とアメリカ英語の語尾の違い(rを強く/弱く発音)に混乱する


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングの違い


    • アメリカ英語: sulfur

    • イギリス英語: sulphur

      どちらも正しいですが、使用する文脈(米国英語か英国英語か)によってスペルを統一しましょう。


  2. 同音・類似スペリングとの混同


    • suffer(苦しむ)とスペルが似ているので紛らわしいですが、意味が全く異なります。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などで化学系の話題や環境問題の文章に出てくる可能性があります。

    • スペリングと意味をセットで覚えておくのが無難です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 火山や温泉をイメージすると「硫黄のにおい」が思い浮かび、記憶に残りやすいです。

  • スペルは「s-u-l-f-u-r」で、「苦しむ (suffer)」と違うと覚えましょう。

  • ブリムストーン(brimstone)や地獄の炎など、昔のイメージを一緒に覚えるとインパクトがあり、意味も印象づけやすいです。


以上が、名詞「sulfur」の詳細解説です。化学や地質学の文脈で必ず登場する重要な単語なので、スペルや発音、使い方をしっかり身につけると、学術的な文章や環境問題のトピックでスムーズに理解できるようになります。

意味のイメージ
sulfur
意味(1)

イオウ(硫黄)(化学記号は S)

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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