stain
1. 基本情報と概要
単語: stain
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 英語の意味: A mark or discoloration on a surface or fabric, typically one that is difficult to remove.
- 日本語の意味: 「しみ」「汚れ」「染みついた跡」を指します。例えば、飲み物をこぼして服やテーブルクロスなどにできてしまうしみのことを表します。「しみがついてしまった」「汚れが洗っても落ちない」というような状況で使われる単語です。
「stain」は主に物理的に表面にできるしみのことを指し、日常的によく使われる単語です。服やカーペットなどに何かをこぼして、取れなくなった汚れ・しみを説明するときによく登場します。
活用形
名詞なので変化形はありません。
ただし、「stain」は動詞としても使われ、動詞形 (to stain) には以下の形があります。
- 原形: stain
- 三人称単数現在形: stains
- 現在分詞/動名詞: staining
- 過去形・過去分詞: stained
他の品詞
- 動詞 (to stain): 「しみをつける」「汚す」「(感情・評判などを)傷つける」という意味。
例: It stains easily. (簡単にしみがつく)
CEFRレベルの目安
- B1 (中級): 日常生活に役立つ語彙として比較的よく使われる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「stain」は、はっきりとした接頭語・接尾語をもたない英単語です。もともと古フランス語や古英語に由来する言葉で、形態上は接辞による分解がしにくい単語とされています。
他の単語との関連性
- stain-proof (形容詞): 汚れが付きにくい
- stained (形容詞): 汚れた、しみの付いた
- staining (名詞): 着色、染色 (特に生物学で組織や細胞を染色するときに使う)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- blood stain(血のしみ)
- coffee stain(コーヒーのしみ)
- stubborn stain(頑固な汚れ)
- remove a stain(しみを取り除く)
- a stain on one’s shirt(シャツについたしみ)
- stain remover(しみ抜き剤)
- stain resistance(汚れ防止性)
- oil stain(油汚れ)
- treat a stain(しみを処置する/しみ抜きする)
- leave a stain(しみを残す)
3. 語源とニュアンス
語源
「stain」は中英語で「steynen」という動詞や古ノルド語の「steina」に由来すると考えられています。この言葉は「着色する」「汚す」といった意味合いを古くから含んでおり、そこから「しみ」という名詞の意味が派生してきました。
ニュアンス・使用時の注意
- 物理的なしみ: 衣類や家具、カーペットについたしみ・汚れを日常会話で呼ぶときに主に使います。
- 評判におけるしみ: 転じて、評判や人格などに汚点がつくことを比喩的に「a stain on one’s reputation」のように表すことがあります。
- カジュアル/フォーマル: 日常会話のカジュアルな表現としても用いられますし、フォーマルな文章でも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文やイディオム
- have a stain on ...: 「~にしみがある」
例: I have a stain on my sleeve. (袖にしみがついてしまった) - get a stain out: 「しみを取り除く」
例: I need to get this stain out before it sets. (これが落ちなくなる前にしみを取らないと) - a stain on one’s character/reputation: 「評判・人格への汚点」(比喩的)
可算・不可算
- 「stain」は通常は可算名詞として扱われます。形として「a stain」「two stains」のように数えられます。
- 網羅的に指す場合、不可算的に使われることもありますが、基本的には可算名詞です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“There’s a coffee stain on your shirt; do you have any stain remover?”
(シャツにコーヒーのしみがあるよ。しみ抜き剤ある?)“I tried washing the tablecloth, but the wine stain wouldn’t come out.”
(テーブルクロスを洗ってみたんだけど、ワインのしみが落ちなかったんだ。)“Next time, be careful not to spill juice; we don’t want any new stains.”
(次はジュースをこぼさないように気を付けて。しみを増やしたくないからね。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“Please ensure the tablecloths are free from stains before the client arrives.”
(クライアントが来る前に、テーブルクロスにしみがない状態にしておいてください。)“This product development report should be free of any stains or damages when submitted.”
(この製品開発レポートは、提出の際にはしみや破損がないようにしてください。)“We need to maintain a good corporate image, so even a small stain on our reputation can be detrimental.”
(企業イメージを維持する必要があるので、小さな汚点でも大きな損害につながりかねません。)
学術的・フォーマル文脈での例文 (3つ)
“In laboratory experiments, a special dye was used to create a visible stain on the cell culture.”
(研究室の実験では、細胞培養に目で見えるしみを作るために特殊な染料が使われた。)“After staining the tissue sample with hematoxylin and eosin, microscopic structures became more discernible.”
(ヘマトキシリン・エオシンで組織サンプルを染色した後、顕微鏡下での構造がよりはっきりと分かるようになった。)“Historical documents sometimes bear stains from moisture or handling over many centuries.”
(歴史的文書には、何世紀にもわたる湿気や取り扱いによるしみが残っていることがある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- spot(点状のしみ)
- 「小さなしみ」を指すことが多く、「spot of dirt」などで使われます。
- 「小さなしみ」を指すことが多く、「spot of dirt」などで使われます。
- blot(大きなしみ)
- 「広がったしみ」「インクなどの大きな染み」。フォーマルや文学的に使われることも。
- 「広がったしみ」「インクなどの大きな染み」。フォーマルや文学的に使われることも。
- mark(汚れ一般、しみ以外にも跡を指す)
- 「傷や記号を含むあらゆる跡」の意味が強い。
- 「傷や記号を含むあらゆる跡」の意味が強い。
- blemish(欠点、汚点)
- 肌のしみ・傷、評判の汚点なども含む、もう少しフォーマルな語。
- 肌のしみ・傷、評判の汚点なども含む、もう少しフォーマルな語。
反意語(Antonyms)
- cleanliness(清潔、汚れのない状態)
- purity(純粋さ、汚れのない状態)
「stain」は、主に具体的な物理的汚れを指し、比喩的にも評判・品性などの汚れを指すのに対して、反意語は「汚れのない状態」に焦点を当てる表現になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /steɪn/
- アクセント: 「ステイン」のように、単音節なので特に強勢の位置がぶれにくいです。
- アメリカ英語 / イギリス英語の発音: どちらも /steɪn/ でほぼ同じです。
- よくある発音の間違い: 短音で /stæn/(スタン)のように発音してしまうことがあるので注意しましょう。正しくは「ステイン」の長母音 /eɪ/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: 「statin」や「stane」などと書き間違える場合があります。
- 同音異義語との混同は多くありませんが、「stain」と「stained(形容詞形/動詞過去形)」を区別してください。
- 試験の出題傾向: TOEIC・英検などでも日常単語として出題される可能性があります。特に「stain remover」などのフレーズを要チェック。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語感・イメージ: 「stain」=「ステイン」と日本語カタカナが似ているため、イメージしやすい単語です。「ステイン(汚し)」と覚えておくと良いでしょう。
- スペリングのポイント: “s + t + ai + n” のパーツに分けて覚えるとよいです。
- 勉強テクニック: 服についたしみを見かけたら頭の中で英語で “stain” と変換して言ってみるなど、身近な場面で何度も口にすると覚えやすいです。
以上が、名詞「stain」の詳細な解説となります。普段の生活やビジネス、学術分野など、さまざまな場面で活躍する単語なのでぜひ覚えてみてください。
〈C〉〈U〉(…についた)しみ,汚れ《+on+名》
〈U〉〈C〉着色剤,染料
〈C〉(人格・名声などに対する)汚点,傷《+on(upon)+名》