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spectacle
解説
名詞 spectacle
の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: spectacle
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): Something that attracts attention because it is very impressive, unusual, or visually striking.
意味(日本語): とても印象的で人目を引く、視覚的に壮大な光景やイベントのこと。
「華やかなショーや壮観な景色、目を見張るような出来事など、見る人に強いインパクトを与える場面で使われます。」
活用形
- 単数: spectacle
- 複数: spectacles
- ただし「spectacles」で「眼鏡」を指す意味になることがあります。コンテクストに注意してください。
他の品詞形
- 形容詞: spectacular (壮観な、見事な)
- 副詞: spectacularly (壮観に、見事に)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
B2は、日常会話でも使えるがやや抽象的・複雑な表現を理解・使用できる段階です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- spect-: 「見る」に関わる語根 (ラテン語の “specere” = 「見る」 が由来)
- -acle: 「~するもの」「~の状態」などを表す接尾語
派生語や類縁語
- spectacular (形容詞): 壮観な、見ごたえのある
- spectator (名詞): 観客
- inspect (動詞): 点検する
- aspect (名詞): 側面、様相
- perspective (名詞): 観点、遠近法
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a grand spectacle(壮大な光景)
- a dazzling spectacle(目もくらむような光景)
- a magnificent spectacle(壮麗な光景)
- a public spectacle(人目を引く公共の催し)
- create a spectacle(注目を集めるような行動をとる)
- an embarrassing spectacle(見ていて恥ずかしい場面)
- a bizarre spectacle(奇妙な光景)
- the spectacle of war(戦争の惨状)
- a festive spectacle(祝祭的な催し・光景)
- a surreal spectacle(超現実的な光景)
上記のように、「spectacle」は「印象的な光景」「催し」の意味で幅広く使われます。
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “spectaculum”(見ること、光景)から来ています。同じく「見る」「観察する」を意味するラテン語の動詞“specere”に由来します。
- 歴史的使用: 古くは「見世物」を指す言葉として使われ、時代の流れとともに「壮大なもの全般を示す語」へと意味が広がっていきました。
- ニュアンスや感情的な響き:
- 「壮大な」「目を見張るような」といったプラスのニュアンスで使われることが多いですが、場合によっては「衝撃的で信じられない光景」というややネガティブな語感で使われる場合もあります。
- 「壮大な」「目を見張るような」といったプラスのニュアンスで使われることが多いですが、場合によっては「衝撃的で信じられない光景」というややネガティブな語感で使われる場合もあります。
- フォーマルかカジュアルか:
- やや文学的・フォーマル寄りの単語としても使われることが多いですが、日常会話で「とても派手なショー」のように使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「1つの光景」「2つの壮観なショー」のように数えられます。
- 使用シーン:
- フォーマルな文脈・文学的表現や、ニュース・イベント報道などの文脈でよく登場します。
- カジュアルな会話でも、「とても派手で注目を集めるイベント」を表すときに使うことがあります。
- フォーマルな文脈・文学的表現や、ニュース・イベント報道などの文脈でよく登場します。
一般的な構文例
The parade was quite a spectacle.
They turned the ceremony into a grand spectacle.
イディオム的用法
- “to make a spectacle of oneself” = (失態などで)人目を引く行動をする/恥をさらす
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
Have you seen the fireworks festival? It’s an amazing spectacle every year.
- (花火大会を見たことある?毎年すごく壮観だよ。)
- (花火大会を見たことある?毎年すごく壮観だよ。)
I didn’t expect such a spectacle when I arrived at the party.
- (パーティーに行ったら、あんな派手な光景になっているなんて思わなかった。)
- (パーティーに行ったら、あんな派手な光景になっているなんて思わなかった。)
The street performers put on quite a spectacle today.
- (今日のストリートパフォーマーはすごく見応えがあったよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
The product launch was turned into a media spectacle to attract attention.
- (その新製品の発表は注目を集めるために、メディア受けを狙った派手なイベントになりました。)
- (その新製品の発表は注目を集めるために、メディア受けを狙った派手なイベントになりました。)
We want our booth at the trade show to be a spectacle that draws in potential clients.
- (展示会のブースは、潜在顧客を引き付ける派手な見せ場にしたいです。)
- (展示会のブースは、潜在顧客を引き付ける派手な見せ場にしたいです。)
The CEO’s speech turned into a grand spectacle with lights and special effects.
- (CEOのスピーチは、照明や特殊効果を使って壮大なイベントのようになりました。)
学術的/フォーマルな文脈での例文(3つ)
The historical records depict the coronation as a lavish spectacle.
- (史料によると、その戴冠式はきわめて豪華絢爛な催しであったことがうかがえる。)
- (史料によると、その戴冠式はきわめて豪華絢爛な催しであったことがうかがえる。)
The notion of 'spectacle' in cultural studies examines how visual events affect societal perception.
- (文化研究における「スペクタクル」という概念は、視覚的イベントが社会の認識にどのような影響を与えるかを考察する。)
- (文化研究における「スペクタクル」という概念は、視覚的イベントが社会の認識にどのような影響を与えるかを考察する。)
The public execution was regarded as a morbid spectacle in the medieval era.
- (中世においては、公開処刑は不気味な見世物とみなされていた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- show(ショー)
- もっと一般的でカジュアルな言い方。
- もっと一般的でカジュアルな言い方。
- performance(演技、上演)
- 芸術的な上演に焦点を当てる。壮大さよりも「演技性」に中心がある。
- 芸術的な上演に焦点を当てる。壮大さよりも「演技性」に中心がある。
- display(展示、陳列)
- 物を並べて見せるニュアンス。壮大さというより「見せること」自体に焦点。
- 物を並べて見せるニュアンス。壮大さというより「見せること」自体に焦点。
- panorama(パノラマ、全景)
- 「全体の景色」に重点がある。状況によっては「壮観」を意味することも。
- 「全体の景色」に重点がある。状況によっては「壮観」を意味することも。
反意語(厳密な反対語は少ないが、対比的な語)
- triviality(ささいなこと)
- 規模や重要性が小さいという意味で、「spectacle」と対比的。
- 規模や重要性が小さいという意味で、「spectacle」と対比的。
- invisibility(目に見えないこと)
- 「見せるもの・見栄えのするもの」と真逆の概念。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈspɛk.tə.kəl/
- 強勢(アクセント): “spec” の部分にアクセントがあります (SPE-ctacle)。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- アメリカ英語: /ˈspɛk.tə.kəl/
- イギリス英語: /ˈspɛk.tə.kəl/
大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が “ə” の音がやや曖昧に発音される傾向があります。
- アメリカ英語: /ˈspɛk.tə.kəl/
- よくある発音の間違い: “-cle” を「クル」ではなく「コル」と短く発音しがち。実際には「カル」に近い発音で、アクセントは最初の音節に来ます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
specatcle
やspectactle
など、途中で余分な文字を入れてしまうミス。 spectacles
とspectacle
:
spectacles
が「眼鏡」を意味する場合があり、文脈が違います。見間違えに注意。
- 試験対策: TOEICや英検では、「壮観なイベント」を表現する文脈や、文章読解問題で出る可能性があります。「spectacle」が出たら「目を引く光景/イベント」を指している可能性が高いので、文脈を読み取るようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “spect-” = 「見る」関連
- spectator, inspection など、「見る」に関連する英単語をまとめて覚えると定着しやすいです。
- spectator, inspection など、「見る」に関連する英単語をまとめて覚えると定着しやすいです。
- 語尾 “-acle”
- “miracle” や “oracle” などでも見られる語尾。印象的な何か、神秘的な出来事などと関連付けると覚えやすいです。
- “miracle” や “oracle” などでも見られる語尾。印象的な何か、神秘的な出来事などと関連付けると覚えやすいです。
- イメージ
- 何か「見て目を奪われる壮大なもの」を頭に思い浮かべて、そこに
spectacle
の文字を重ねて覚えると忘れにくくなります。
- 何か「見て目を奪われる壮大なもの」を頭に思い浮かべて、そこに
「spectacle」は華やかで大きな出来事や光景を表す単語であり、日常会話からビジネスまで、さまざまなシーンで使えます。派生語にも「見る」という要素を含むものが多いので、まとめて覚えると英語力アップにつながるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
(特に印象的な)光景,ながめ,ありさま
意味(2)
〈C〉(特に大規模な)見せ物,スメクタクル
意味(3)
(また《話》specs)《複数形で》眼鏡