soundtrack
名詞「soundtrack」を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: soundtrack
日本語: サウンドトラック、映画・テレビ番組・ゲームなどの音楽・音声の集まりを指す
映画やゲームなどで流れる音楽や効果音をまとめたものを指し、「オリジナル・サウンドトラック」「映画のサウンドトラック」などの形で使われます。「音が含まれているトラック(記録)」というニュアンスで、ストーリーを盛り上げるための音楽を指す単語です。
- 品詞: 名詞 (可算名詞)
- 活用形: (名詞なので、基本的に単数形 soundtrack、複数形 soundtracks となります)
他の品詞にはなりにくい単語ですが、一部では形容詞的に “soundtrack album” などのように「サウンドトラックの」という形で使われることがあります。
- CEFR レベル目安: B1(中級)
- 映画や音楽の話題でよく出てくるため、ある程度英語に慣れた学習者が理解しやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- sound: 「音」
- track: 「(曲などの)トラック」「走路」「跡」
それぞれの意味が合わさって「音が記録されたトラック」を意味するようになったと考えられます。
関連語やコロケーション
以下は「soundtrack」とよく一緒に使われる表現(コロケーション)です。
- original soundtrack (オリジナル・サウンドトラック)
- film soundtrack (映画のサウンドトラック)
- official soundtrack (公式サウンドトラック)
- movie soundtrack (映画のサウンドトラック)
- game soundtrack (ゲームのサウンドトラック)
- soundtrack album (サウンドトラック・アルバム)
- release a soundtrack (サウンドトラックを発売する)
- iconic soundtrack (象徴的なサウンドトラック)
- theme song on the soundtrack (サウンドトラックに収録されたテーマソング)
- download a soundtrack (サウンドトラックをダウンロードする)
3. 語源とニュアンス
「soundtrack」は、文字通り「音(sound)」が収録された「トラック(track)」を示す言葉として、1930年代ごろから映画産業の発展とともに広く使われるようになったとされています。当初は映画の音声部分全般を指すことが多かったのですが、現在では映画やゲーム、ドラマ、アニメなどの付随音楽のイメージが強いです。
ニュアンス・使用時の注意点
- 作品を印象づける音楽集を指す場合に使われます。
- カジュアル・フォーマルともに使えますが、日常会話で主にカジュアルに「サントラ(soundtrack)」という形で縮めて使われることが多いです。
- 特に会話でも文章でも頻出しやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞: a soundtrack / the soundtrack / soundtracks
- 例: “I bought the soundtrack.” (私はそのサウンドトラックを買いました)
- 例: “I bought the soundtrack.” (私はそのサウンドトラックを買いました)
音楽を指す抽象的な名詞に感じますが、実際にはアルバムのようにひとつのまとまりとして扱うため「可算」として使われます。
一般的な構文・表現例
- “The soundtrack of ○○ is amazing.”
- 「○○のサウンドトラックはすばらしいよ」
- “Have you heard the new soundtrack?”
- 「新しいサウンドトラックを聴いたことある?」
- “This movie’s soundtrack features several famous artists.”
- 「この映画のサウンドトラックには有名アーティストが多数参加しています。」
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I’m listening to the soundtrack of that new TV show. It’s really catchy!”
- 「あの新しいテレビ番組のサウンドトラックを聴いてるんだけど、凄く耳に残るね!」
- 「あの新しいテレビ番組のサウンドトラックを聴いてるんだけど、凄く耳に残るね!」
“Did you buy the movie’s soundtrack yet?”
- 「もうあの映画のサウンドトラックを買った?」
- 「もうあの映画のサウンドトラックを買った?」
“The soundtrack is what keeps me motivated during my workout.”
- 「そのサウンドトラックのおかげで、ワークアウト中にやる気が出るんだ。」
ビジネスシーンでの例文
“We plan to launch the official soundtrack next month to boost our film’s promotion.”
- 「来月、公式サウンドトラックを発売して映画のプロモーションを強化する予定です。」
“The soundtrack rights negotiation is part of our contract.”
- 「サウンドトラックの権利交渉は契約の一部になっています。」
“Our team will handle the soundtrack distribution across digital platforms.”
- 「私たちのチームはサウンドトラックのデジタル配信を担当します。」
学術的な文脈での例文
“In this paper, we analyze the narrative function of the film’s soundtrack.”
- 「本稿では、その映画のサウンドトラックの物語上の機能について分析する。」
“A well-composed soundtrack can significantly influence viewers’ emotional responses.”
- 「良く作曲されたサウンドトラックは、視聴者の感情反応に大きく影響を与えうる。」
“Comparative studies have shown that a film's soundtrack shapes audience perception more than visual cues alone.”
- 「比較研究によると、映画のサウンドトラックは視覚的な手がかりだけの場合よりも観客の認識に大きな影響を与えることが示されている。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- score(スコア)
- 日本語では「劇伴(げきばん)」と呼ばれることもあり、映画や映像作品のために作られた音楽そのものを指す。特にオーケストラなどで構成される場合に「score」と呼ぶことが多い。
- 日本語では「劇伴(げきばん)」と呼ばれることもあり、映画や映像作品のために作られた音楽そのものを指す。特にオーケストラなどで構成される場合に「score」と呼ぶことが多い。
- background music (BGM)(バックグラウンドミュージック)
- 作品に限らず、背景で流れる音楽全般を指す。より汎用的。
- 作品に限らず、背景で流れる音楽全般を指す。より汎用的。
- theme song(テーマソング)
- 作品を代表するメインの曲を指す。サウンドトラックに収録される曲のひとつであることが多い。
- score(スコア)
反意語
- 特に明確な反意語はありませんが、音楽がない「無音(silence)」や「音が入っていない映像(silent film)」などは対照的な概念として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈsaʊn(d).træk/
- アメリカ英語: [ˈsaʊn.træk]
- イギリス英語: [ˈsaʊn.træk]
- アメリカ英語: [ˈsaʊn.træk]
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありません。
- アクセント: 「sound」の“saʊnd”部分に強勢を置きます。
よくある間違い
- /ˈsaʊn.træk/ の “d” を発音しなかったり、曖昧になったりして [saʊn.træk] とならないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “sound track” と2語に分けて書いてしまう。正しい形は “soundtrack” (1語)。
- “sound track” と2語に分けて書いてしまう。正しい形は “soundtrack” (1語)。
- 同音異義語との混同:
- 特にはありませんが、「sound」と「track」それぞれが別の文脈を持つので、つなげて「soundtrack」1語であることをしっかり認識する必要があります。
- 特にはありませんが、「sound」と「track」それぞれが別の文脈を持つので、つなげて「soundtrack」1語であることをしっかり認識する必要があります。
- 試験での出題傾向:
- 映画や音楽、文化的要素を問う長文読解などで出現する可能性があります。TOEICや英検などのリスニングセクションでも、作品や音楽に関する会話で登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「サウンド(sound)が集まったトラック(track)」というイメージで連想すると覚えやすいです。
- 作品を観るときに「この音楽はサウンドトラックなんだな」と意識するだけでも、単語が身近になります。
- スペリングは「sound + track」でつくる1つの単語と覚えるとミスを減らしやすいです。
映画・ドラマ・ゲームなどの世界観を盛り上げるために欠かせないのが「soundtrack」です。日常の会話やビジネス、また学術的な文脈でも目にする機会の多い語なので、しっかり覚えておきましょう。
サウンドラック(発声映画のフィルムの端の録音帯)