smash
1. 基本情報と概要
単語: smash
品詞: 動詞 (他動詞 / 自動詞 両方で使われる)
意味 (英語):
To break something into pieces suddenly and violently; to hit or move with great force; to defeat someone or something decisively
意味 (日本語):
「何かを強い力で壊す」「勢いよくぶつかる」「圧倒的に打ち負かす」といった意味です。たとえば、「ガラスを割る」「勢いよく衝突する」「相手を圧倒する」といった場面で使われます。
「ものを壊す」「勢いよく潰す」「ヒットを打つ」のように力強さを感じさせる単語で、場合によっては感情的なニュアンスも含みます。
主な活用形
- 原形: smash
- 三人称単数現在形: smashes
- 現在進行形: smashing
- 過去形: smashed
- 過去分詞形: smashed
他の品詞への派生形
- 名詞形: smash (例: “It was a big smash.”「大たたきのような成功や壊れた音の表現」)
- 形容詞: smashed (「打ち砕かれた」「酔ってしまった」のスラング用法もあり)
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 「hit」や「break」などの単語を既に知っているレベルで、「smash」の強さやニュアンスを理解できるイメージです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- smash は接頭語や接尾語が明確に付いているわけではなく、単独で成立している動詞です。
派生語や類縁語
- smasher (名詞: 「潰すもの」あるいは「魅力的な人」というスラング)
- smashing (形容詞: 「とても素晴らしい」「圧倒的な」)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- smash a window (窓を割る)
- smash into pieces (こなごなに壊す)
- smash through a barrier (障壁をぶち破る)
- smash a record (記録を破る)
- smash expectations (期待を圧倒的に上回る)
- smash down the door (ドアを力ずくで破る)
- smash a plate (皿を割る)
- smash into a wall (壁に衝突する)
- smash the opposition (対立者を負かす、強く打ち破る)
- smash a home run (野球でホームランを打つ)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「smash」は古ノルド語や中英語にルーツを持つ言葉といわれ、擬音語的な響きもあるとされています。何かを強い衝撃で壊す音を連想させる動詞として使われてきました。
歴史的経緯
- もともと「強い力で打ち壊す」「勢いよくぶつける」といった意味合いで中世以降に使われ、現在では「決定的に破る」やスポーツ用語として「強烈なスマッシュを打つ」など、多様なシーンで使われています。
ニュアンスと使用時の注意点
- 「smash」は「break」よりも勢い・衝撃感が強いイメージがあります。口語でカジュアルに使われることも多い一方、「記録を破る」「ビジネスで結果を出す」というようにフォーマルでも強いインパクトを表すために使われることがあります。
- 時と場合によっては、感情を強く表したり、破壊的なイメージが出たりするため、使い過ぎないよう注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
基本構文
- (他動詞) S + smash + O
例: “He smashed the clay pot.”(彼はその土鍋を叩き割った。) - (自動詞) S + smash (into ...)
例: “The car smashed into the guardrail.”(車がガードレールに激突した。)
- (他動詞) S + smash + O
イディオム
- smash up
意味: 「完全に壊す」「粉々にする」
例: “He smashed up his phone in a fit of anger.”(彼は怒りにまかせて自分の携帯を壊した。)
- smash up
フォーマル/カジュアル
- カジュアル: 「割る」「ぶつかる」「ぶち壊す」など、日常会話や若者言葉でよく使われる。
- フォーマル: レポートやニュースなどで「Smash a record (記録を破る)」「Smash through barriers (障壁を乗り越える)」のように用いられ、強調表現として使われる。
- カジュアル: 「割る」「ぶつかる」「ぶち壊す」など、日常会話や若者言葉でよく使われる。
文法上のポイント
- 多くの場合は他動詞として「何を壊すか(目的語)」を伴う。
- 自動詞として使う場合は “into” や “against” などの前置詞を伴う表現もある。
- 多くの場合は他動詞として「何を壊すか(目的語)」を伴う。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“Be careful! You might smash your phone if you drop it again.”
(気を付けて! もう一回落としたらスマホ壊しちゃうかもよ。)“I accidentally smashed a glass in the kitchen.”
(キッチンでグラスを誤って割っちゃった。)“The kids were smashing pumpkins for fun after Halloween.”
(ハロウィーンの後、子どもたちはカボチャを面白半分で潰していた。)
ビジネス (3例)
“Our team managed to smash last quarter’s sales record.”
(私たちのチームは前期の売上記録を破ることに成功しました。)“She gave a presentation that smashed all expectations.”
(彼女のプレゼンは予想をはるかに上回る素晴らしいものでした。)“If we smash through our monthly targets, we’ll receive a hefty bonus.”
(月間目標を大きくクリアすれば、大きなボーナスが出ます。)
学術的・フォーマル (3例)
“The particle accelerator can smash atoms at incredible speeds.”
(その粒子加速器は信じられないほどの速さで原子を衝突・破壊することができる。)“Historical data suggests this policy will smash economic barriers.”
(歴史的データによると、この政策は経済的障壁を打ち破るとされています。)“Researchers aim to smash conventional wisdom with new findings.”
(研究者たちは新しい発見で従来の常識を打ち破ることを目指しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
break(壊す)
- 一般的に「壊す」を意味する動詞。smashほど強い衝撃を伴わない場合が多い。
- 例: “Don’t break the glass.” は「割らないで」のニュアンス。smash だとより衝撃的。
- 一般的に「壊す」を意味する動詞。smashほど強い衝撃を伴わない場合が多い。
shatter(粉々にする)
- break よりさらに細かく「粉々に砕く」というイメージ。聞いた感じがややフォーマルな印象。
- smash と近いが、shatter は「破片が飛び散る」ビジュアルを強調する。
- break よりさらに細かく「粉々に砕く」というイメージ。聞いた感じがややフォーマルな印象。
crash(衝突する)
- smash と同じくらい衝撃感があるが、主に自動車事故や飛行機事故など衝突のニュアンスで多用される。
反意語
- mend(修繕する)
- fix(直す)
- repair(修理する)
これらは壊す行為とは逆の、「直す」「修理する」意味を持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /smæʃ/
- アメリカ英語: [smæʃ]
- イギリス英語: smæʃ
強勢
- 「smash」の一音節なので、単語全体をはっきり発音します。
- /æ/ の母音で口を大きく開く点に注意が必要です。「スマッシュ」のように日本語につられて “u” のようにしないよう気を付けましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “smach” や “smahs” など、文字の順序を間違えるケース
- “smash” は “sh” で終わる点に注意
- “smach” や “smahs” など、文字の順序を間違えるケース
同音異義語との混同
- 同音異義語は特別にありませんが、 “smash” と似た響きをもつ “smash hit” (大ヒット) などの熟語と混同しないように気を付けましょう。
試験対策
- TOEICや英検などで、「衝突」「破壊する」「記録を破る」という意味で出題される場合があります。文脈をしっかり把握して訳せるようにしましょう。
- パラフレーズ(言い換え)問題で “break”, “shatter” との違いを問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「スマッシュ」はテニスやバドミントンなどでよく使われる「強打」のイメージが強い。
- “smash” の母音 /æ/ を “あ” ではなく “æ” の音で発音するように、手をパッと広げて「パーン!」と強く壊すイメージを持つと覚えやすい。
- スマホ(洗礼された英語ではないですが)を落としてガラスが「バシャーン」と割れそうなイメージを思い浮かべてください。
- テニスや野球の「スマッシュ/ホームラン」というダイナミックなシーンを頭に浮かべると、勢いよく打ち壊す、というニュアンスが定着しやすいでしょう。
以上が動詞「smash」の詳細な解説です。勢いと衝撃感を伴う単語なので、ぜひ会話や文章に取り入れてみてください。
(テニス・卓球などで)〈球〉‘を'スマッシュできめる / 〈物が〉粉々に砕ける《+up》;砕けて(…に)なる《+to(into)+名》 / (…に)ガン(ガシャン)とぶつかる,衝突する《+into(through,against)+名》 / (テニス・卓球などで)スマッシュを打つ
…‘を'粉々にする(shatter);…‘を'打ち砕いて(…に)する《+名+to(into)+名》 / …‘を'ガン(ガシャン)と打つ(打ちつける);…‘の'(…を)強打する《+名+on+名》・…‘を'完全に壊する,打ち負かす《+名+up,+up+名》