The slaughter of animals for meat is a common practice in many cultures.
slaughter
1. 基本情報と概要
単語: slaughter
品詞: 名詞(動詞としても用いられる)
意味(英語):
- (名詞) The act of killing large numbers of animals or people in a violent or cruel way.
- (名詞) The process of killing animals for food.
意味(日本語):
- (名詞) 動物や人の大量かつ残酷な殺害、あるいは食肉のために動物を屠殺する行為を指す言葉です。
「slaughter」は、特に残虐性を伴う殺戮や、大量に殺される状況を説明する場合に使われます。日常会話で使うときは少しショッキングな印象を与える強い言葉なので注意が必要です。
活用形(名詞としては数えられる形/数えられない形の両方があり得ます):
- 名詞: slaughter (単数形/不可算名詞で扱うことが多い)
- 複数形: slaughters (特定の複数の場面を指すとき)
動詞形:
- 原形: slaughter
- 現在分詞: slaughtering
- 過去形: slaughtered
- 過去分詞: slaughtered
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
「slaughter」は具体的でやや特殊な文脈で用いられるため、基本的な単語をある程度知っている中級以上の学習者向けと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- slaughter は明確な接頭語・接尾語を持たない単語ですが、語源的には以下のように分けられます(詳しくは「3. 語源とニュアンス」をご覧ください)。
他の品詞や派生語(例)
- slaughter (名詞/動詞): 屠殺(する)、虐殺(する)
- slaughterhouse (名詞): 屠殺場
- 形容詞としては派生形は少ないが、形容詞的に
slaughtered
(屠殺された)などは文中で修飾表現に使われることがある。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- mass slaughter(大量虐殺)
- ritual slaughter(儀式的な屠殺)
- wholesale slaughter(大規模虐殺)
- prevent slaughter(虐殺を防ぐ)
- escape slaughter(虐殺を逃れる)
- slaughterhouse(屠殺場)
- brutal slaughter(残酷な虐殺)
- slaughter animals(動物を屠殺する)
- slaughter of innocents(罪のない人々の虐殺)
- the site of the slaughter(虐殺の現場)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語(Middle English)で
slauhter
やslaghter
として現れ、古ノルド語のslátr
(butchered meat:肉を切り分けたもの)が由来とされています。もともとは「肉を切り分ける」「屠殺する」という意味から発展し、「人を含む大規模な殺戮」にも使われるようになりました。
ニュアンス/使用上の注意:
- とても残酷で生々しいイメージを伴う強い言葉です。よって、口語・カジュアルな場面で多用すると強い衝撃を与える場合があります。虐殺や食肉処理といった残酷な行為そのものを指すため、内容的にセンシティブな文脈で用いられることが多いです。
- フォーマルな文書でも使われますが、特に大規模な殺害について述べるときに用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞の可算・不可算:
基本的には不可算名詞として用いられ、「the slaughter of〜」のように特定の状況を指すときに使われやすいです。特定の虐殺事件を数え上げるときは「slaughters」として可算名詞的に使われることもあります。動詞としての用法 (他動詞):
例: “They slaughtered hundreds of animals.”
他動詞として「〜を虐殺する」「〜を屠殺する」という意味を持ちます。よく使われる構文:
- slaughter + 目的語
例: “The soldiers slaughtered the enemy troops.” - the slaughter of + 対象
例: “the slaughter of innocent civilians” (罪のない市民の虐殺)
- slaughter + 目的語
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I can’t watch documentaries about animal slaughter; it’s too disturbing for me.”
(動物の屠殺のドキュメンタリーは見られないよ。気分が悪くなっちゃうんだ。) - “Did you hear about the slaughter at the factory farm? People are protesting it.”
(その工場式農場での大量屠殺の話、聞いた? みんな抗議しているよ。) - “I avoid certain meats because I’m concerned about inhumane slaughter practices.”
(非人道的な屠殺方法が気になるから、特定の肉は食べるのを避けてるんだ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our company must comply with regulations governing the humane slaughter of livestock.”
(当社は家畜の人道的な屠殺に関する規制を遵守しなければなりません。) - “Excessive slaughter threatens the local ecosystem and the supply chain.”
(過剰な屠殺は地域の生態系やサプライチェーンを脅かします。) - “We need a strategic plan to handle protests against the slaughter methods.”
(屠殺方法への抗議に対処するための戦略的な計画が必要です。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Historical records document the slaughter of entire communities during the war.”
(歴史的記録によると、その戦争ではコミュニティ全体が虐殺されたことが確認されています。) - “Recent studies on the psychological impact of slaughter suggest long-term trauma in workers.”
(屠殺がもたらす心理的影響に関する最近の研究では、従事者に長期的なトラウマが発生する可能性が示唆されています。) - “The ethical debate around ritual slaughter raises questions about religious freedom and animal welfare.”
(儀式的な屠殺をめぐる倫理的な議論は、宗教の自由と動物福祉に関する問題を提起しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- massacre(虐殺)
- 「大量殺戮」を強調する際に多用される。“massacre” は特に人間に対する大量虐殺の文脈が多い。
- 「大量殺戮」を強調する際に多用される。“massacre” は特に人間に対する大量虐殺の文脈が多い。
- butchery(残酷な殺戮)
- “butcher” は「肉屋」「屠殺する」の意味を持ち、残虐性にフォーカスする表現。
- “butcher” は「肉屋」「屠殺する」の意味を持ち、残虐性にフォーカスする表現。
- bloodbath(大虐殺)
- イメージ的に非常に暴力的で血生臭い状況を強調するスラング寄りの表現。
- イメージ的に非常に暴力的で血生臭い状況を強調するスラング寄りの表現。
- carnage(大虐殺)
- 大規模な殺戮・惨事を表し、文語的に使われることが多い。
- 大規模な殺戮・惨事を表し、文語的に使われることが多い。
反意語
- rescue(救出)
- preservation(保護)
- いずれも “slaughter” の「殺す」という行為の正反対の意味として、守り救う側の行為を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈslɔː.tər/
- アメリカ英語: /ˈslɔː.tɚ/(または /ˈslɑː.tɚ/ と発音される地域もあり)
- イギリス英語: /ˈslɔː.tər/
強勢の位置:
“SLAUGH-ter” の「slaugh」の部分にアクセントが置かれます。よくある誤り:
“laugh” のように /læf/ として発音しないように注意が必要です。綴りの “-aughter” は /ˈlɔː.tər/ などと発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
“slaghter” や “slaugter” のように “ugh” の部分を誤って削ったり、位置を間違えたりしやすいです。 - 同音異義語との混同:
「laughter(笑い)」と見た目が似ていますが、全く意味が異なります。 - 試験対策:
TOEICや英検などでの出題頻度は低めですが、ニュース記事や歴史的文章(リーディング)で登場する場合があります。文脈で意味をしっかりつかむことが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “laughter” に “s” を加えた綴りである一方、意味は正反対に非常に残酷で悲惨な状況を表すという点が印象的です。
- 「屠殺」と「虐殺」をイメージさせる言葉なので、ビジュアルとして少し強いイメージを持つほうが記憶に残りやすいかもしれません。
- スペリングを覚えるコツ: “slaughter” は “sl + augh + ter” と3つにわけて覚える。「aug」と「ter」をあわせると独特の音 /ˈlɔː.tər/ が生まれることを意識しましょう。
以上が名詞「slaughter」の詳細な解説です。人や動物を大量かつ残酷に殺害する文脈で使用される、やや衝撃度の高い英単語ですので、使いどころに注意して学習・運用してください。
〈C〉(人間・動物の)大虐殺;大量殺人
〈C〉《単数形で》《話》完敗
〈U〉(食肉用の)屠殺(とさつ),畜殺