元となった辞書の項目
skilled
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: skilled
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): having or showing skill; having the training or ability to do something well
意味(日本語): 技能がある、熟練した、腕の立つ
「skilled」は、「ある分野で技量が高い」「熟練の」というニュアンスを持った単語です。たとえば仕事や趣味など、特定の分野で高度な能力を身につけている人を表すときに使われます。
活用形
- 原形形容詞: skilled
- 比較級: more skilled
- 最上級: most skilled
他の品詞への変化例
- 名詞形: skill (技量、技能)
- 形容詞形: skillful (熟練した) ※形容詞としては「skilled」と同じ意味合いになりますが、「skilled」はより「訓練や経験による能力」を示し、「skillful」はより「腕前をほめるニュアンス」を持ちます。
- 派生語例: unskilled (熟練していない)
CEFRレベルの目安
- B1 (中級)〜B2 (中上級)
- 一般的な会話や文章でも比較的よく出てくる単語で、中級レベル以降の英語学習者にとっては必須の表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- skill(技能) + -ed(形容詞を作る接尾辞)
「skilled」は、名詞“skill”と形容詞化の接尾辞“-ed”が結びついた形です。熟練した技術や訓練によって獲得された能力を持っている人や状態を指します。
関連する派生語
- skillful: 同様に「熟練した」という意味の形容詞。
- unskilled: 「熟練していない」という意味の形容詞。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選
- skilled worker
- 熟練労働者
- 熟練労働者
- highly skilled
- 非常に熟練した
- 非常に熟練した
- skilled labor
- 熟練労働
- 熟練労働
- skilled technician
- 熟練した技術者
- 熟練した技術者
- skilled at (something)
- (何かが)得意である/熟練している
- (何かが)得意である/熟練している
- skilled in (a field)
- (ある分野)に熟練している
- (ある分野)に熟練している
- skilled trades
- 職人的な熟練工の仕事(大工、電気技師など)
- 職人的な熟練工の仕事(大工、電気技師など)
- a skilled craftsman
- 熟練した職人
- 熟練した職人
- skilled performance
- 熟練したパフォーマンス(演技・演奏など)
- 熟練したパフォーマンス(演技・演奏など)
- skilled professional
- 熟練の専門家
3. 語源とニュアンス
語源
- 「skill」は古ノルド語(Old Norse)の “skil” に由来し、「理解」「知識」「判断力」などの意味がありました。その後英語に取り入れられ、今では「技術」や「能力」を意味するようになっています。
ニュアンス・使用上の注意
- 「skilled」は、「専門知識や経験を活かしてレベルの高いパフォーマンスを発揮する」というニュアンスが強いです。経験の浅い人には使いません。
- 求人広告や職業紹介などあらたまった文脈でもよく使われますが、日常会話でも「He’s very skilled at cooking.(彼は料理がとても上手)」のようにカジュアルに使うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
- “be skilled at + 名詞/動名詞”
- 例: He is skilled at painting portraits.
- 例: He is skilled at painting portraits.
- “be skilled in + (分野/領域)”
- 例: She is skilled in project management.
可算・不可算などの注意点
- 「skilled」は形容詞なので数えられません。名詞形「skill」は不可算名詞として使う場合が多いですが、特定の「技能の種類」を表す場合は複数形 (skills) でも使います。
フォーマル/カジュアルな使用シーン
- ビジネスやフォーマルな場面:求人広告や業務評価などで使われる「a skilled employee」。
- 日常会話:「He’s skilled at baking cakes.」のようにカジュアルに使います。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル) 3例
- “My brother is really skilled at fixing bikes.”
- (私の兄は自転車を直すのが本当に上手なんだ)
- (私の兄は自転車を直すのが本当に上手なんだ)
- “She’s skilled at playing the guitar, so you should hear her!”
- (彼女はギター演奏が得意だから、ぜひ聞いてみて!)
- (彼女はギター演奏が得意だから、ぜひ聞いてみて!)
- “I’m not very skilled in drawing, but I enjoy it.”
- (私はあまり絵を描くのが得意ではないけど、好きです)
ビジネス (フォーマル〜中立) 3例
- “We are looking for a highly skilled engineer to join our team.”
- (私たちは非常に優秀なエンジニアを探しています)
- (私たちは非常に優秀なエンジニアを探しています)
- “He proved himself to be a skilled negotiator during the meeting.”
- (彼はミーティングで熟練した交渉術を発揮しました)
- (彼はミーティングで熟練した交渉術を発揮しました)
- “Our skilled technicians ensure the product quality meets all standards.”
- (熟練した技術者たちは製品の品質が基準を満たすように保証しています)
学術的・専門的 (ややフォーマル) 3例
- “The study demonstrates that skilled labor significantly improves productivity.”
- (その研究は、熟練労働が生産性を大きく向上させることを示しています)
- (その研究は、熟練労働が生産性を大きく向上させることを示しています)
- “Achieving a skilled performance often requires thousands of hours of practice.”
- (熟練したパフォーマンスを身につけるには、多くの場合、何千時間もの練習が必要です)
- (熟練したパフォーマンスを身につけるには、多くの場合、何千時間もの練習が必要です)
- “Trained professionals are more likely to exhibit skilled behavior under pressure.”
- (訓練を受けた専門家ほど、プレッシャー下で熟練した行動を示す可能性が高いです)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- experienced (経験豊富な)
- 過去の経験を強調するニュアンス
- 過去の経験を強調するニュアンス
- proficient (熟達した)
- 一定の水準をクリアし、十分な能力を持つ
- 一定の水準をクリアし、十分な能力を持つ
- capable (有能な)
- あることを行う能力があるという、幅広い評価
- あることを行う能力があるという、幅広い評価
- adept (熟練した)
- 特定の技能に相当優れているイメージ
- 特定の技能に相当優れているイメージ
- expert (専門家のように技量が高い)
- 専門家レベルの高い知識や技能を示す
反意語(Antonyms)
- unskilled (熟練していない)
- inexperienced (経験が浅い)
- incompetent (能力が劣る/無能な)
ニュアンスの違い
- 「skilled」は、トレーニングや経験を通じて獲得された能力を示す。
- 「expert」は、さらにプロフェッショナル・専門家レベルで突出した感が強い。
- 「proficient」は、「一定の基準を満たしている」イメージ。必ずしも高度とは限らないが、十分に実力がある。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /skɪld/
- アメリカ英語 / イギリス英語: 発音上大きな違いはありません。どちらも「スキルド」のように発音します。
- 強勢(アクセント): 1音節の単語なので、特定の他の音節はありませんが、口をしっかり狭めて「スキ(ほぼイ短め)ル ド」と発音します。
- よくある発音の間違い: 語尾を /-id/ や /-ld/ と曖昧にしやすいので、/skɪld/ と明確に発音するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “skilled”を“skiled”や“skilld”のように書いてしまうことがあるので注意。
- “skill”と“skilled”を混同: “skill”は名詞、「スキル、技量」。
一方“skilled”は形容詞、「熟練の」。用法を混同しないようにしましょう。 - TOEICや英検などの試験対策: ビジネス英語では「skilled workers」や「skilled labor」の表現がよく出てくるので、文脈を踏まえて読み書きできると高得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「skill (技術)」+「-ed (~された、~を持っているという意味合い) → 熟練の技術を“持っている”人」をイメージするとスムーズに理解できます。
- 例文を意識して、「He is skilled at 〜」「She is skilled in 〜」という形でまとめて覚えると使いやすいです。
- 形容詞の「-ed形」は過去分詞ではなく、名詞から派生した単語も多いので、紛らわしくならないよう注意しましょう。
以上が、形容詞「skilled」の詳細な解説です。学習や実際の会話・文章作成にぜひ役立ててください。
意味のイメージ
意味(1)
(人が)熟練した,特殊技術を持った
意味(2)
(仕事が)熟練を要する,特殊技術を要する