元となった辞書の項目
shipwreck
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: shipwreck
品詞: 名詞 (countable noun)
基本の意味 (英語): the destruction or sinking of a ship; the remains of a crashed or sunken ship
基本の意味 (日本語): 船の難破、または難破した船そのもの
「shipwreck」は「船が難破すること」や「難破船(の残骸)」を指す名詞です。「海で遭難してしまう」という場面でよく使われる単語で、ちょっとドラマチックな響きがあります。日常会話で使う機会は多くないかもしれませんが、ニュースや映画、旅行関連の文脈などで耳にすることがあります。
活用形:
- この単語自体は名詞のため、複数形は “shipwrecks” となります。
- 動詞として使うなら “to be shipwrecked” (船が難破する、漂着する) という形が使われることがあります。
関連品詞:
- 動詞形: “to shipwreck” (船を難破させる/船が難破する)
- 形容詞形: “shipwrecked” (難破した)
CEFR難易度の目安: B2(中上級)
B2レベル:より複雑なトピックや新聞記事など中級以上の英語に触れ始めるときに出くわす単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- ship: 「船」
- wreck: 「破壊する」「残骸」
「shipwreck」は、船が破壊される・難破するというイメージを直接的に示す言葉です。
派生語・類縁語
- to shipwreck (verb): 船が難破する / 船を難破させる
- shipwrecked (adjective): 難破した、漂着した
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- “shipwreck survivor”
- 日本語訳: 難破船の生存者
- 日本語訳: 難破船の生存者
- “shipwreck site”
- 日本語訳: 難破船の場所(現場)
- 日本語訳: 難破船の場所(現場)
- “to discover a shipwreck”
- 日本語訳: 難破船を発見する
- 日本語訳: 難破船を発見する
- “shipwreck remains”
- 日本語訳: 難破船の残骸
- 日本語訳: 難破船の残骸
- “historic shipwreck”
- 日本語訳: 歴史的な難破船
- 日本語訳: 歴史的な難破船
- “ancient shipwreck”
- 日本語訳: 古代の難破船
- 日本語訳: 古代の難破船
- “treasure from a shipwreck”
- 日本語訳: 難破船からの財宝
- 日本語訳: 難破船からの財宝
- “shipwreck story”
- 日本語訳: 難破船にまつわる物語
- 日本語訳: 難破船にまつわる物語
- “to survive a shipwreck”
- 日本語訳: 難破事故から生き延びる
- 日本語訳: 難破事故から生き延びる
- “shipwreck diving”
- 日本語訳: 難破船のダイビング(遺跡ダイビングなど)
- 日本語訳: 難破船のダイビング(遺跡ダイビングなど)
3. 語源とニュアンス
語源
- ship (古英語「scip」から) + wreck (古英語「wrecan」=「押し流す/難破させる」が変化)
- 中世から「船が破壊された状態」を指す単語として定着しました。
ニュアンス・使用上の注意
- 「shipwreck」はドラマチックで悲惨なイメージを含むため、ニュースや冒険・災害関連の文書でよく使われます。普段の会話ではそれほど頻出しません。
- 場合によっては「感情的に破綻する」など比喩的に使われることもありますが、あまりカジュアルな表現ではありません。
使われるシーン
- 海洋学や歴史観光、ニュース記事、ドキュメンタリー番組などフォーマルにもカジュアルにも使われますが、ビジネス文脈ではほとんど見かけません。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算): 「a shipwreck」「the shipwreck」「many shipwrecks」のように可算名詞として扱われます。
- 動詞としての用法 (rare)
- “The storm shipwrecked the vessel.”(嵐が船を沈めてしまった)のように他動詞的に使われる場合もありますが、主に文学的表現です。
- “He was shipwrecked on a deserted island.” のように受動態で「漂着する」意味を表すことがあります。
- “The storm shipwrecked the vessel.”(嵐が船を沈めてしまった)のように他動詞的に使われる場合もありますが、主に文学的表現です。
一般的な構文やイディオム
- “to be shipwrecked” (船が難破して漂着する)
- “to suffer shipwreck” (難破に遭う)
- “the site of the shipwreck” (難破船の現場)
フォーマル・カジュアルにかかわらず、主に「難破」という文脈を伝える際に使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “Did you hear about the shipwreck off the coast last night?”
- 昨夜、沖合で起きた難破事故の話、聞いた?
- 昨夜、沖合で起きた難破事故の話、聞いた?
- “I watched a documentary on famous shipwrecks from history.”
- 歴史上の有名な難破船についてのドキュメンタリーを見たよ。
- 歴史上の有名な難破船についてのドキュメンタリーを見たよ。
- “She’s fascinated by stories of shipwreck survivors.”
- 彼女は難破事故の生存者の物語に魅了されているんだよ。
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Our insurance company occasionally deals with shipwreck claims.”
- 当社の保険会社は、時々難破に関する保険請求を扱います。
- 当社の保険会社は、時々難破に関する保険請求を扱います。
- “The shipping industry must consider the risk of shipwreck in their routes.”
- 海運業界は航路上の難破のリスクを考慮しなければならない。
- 海運業界は航路上の難破のリスクを考慮しなければならない。
- “He compared the project’s failure to a shipwreck.”
- 彼はそのプロジェクトの失敗を難破にたとえた。
学術・学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Marine archaeologists are studying the remains of a 17th-century shipwreck.”
- 海洋考古学者たちは、17世紀の難破船の残骸を研究している。
- 海洋考古学者たちは、17世紀の難破船の残骸を研究している。
- “Analyzing shipwreck patterns can provide insight into historical trade routes.”
- 難破事故の分布を分析することで、歴史的な交易ルートの手がかりを得ることができる。
- 難破事故の分布を分析することで、歴史的な交易ルートの手がかりを得ることができる。
- “The discovery of a large shipwreck has shed new light on ancient seafaring technology.”
- 大規模な難破船の発見によって、古代の航海技術に新たな光が当てられた。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- wreck (残骸・破壊されたもの)
- 日本語: 残骸、破滅
- 「船以外の乗り物や建物の残骸」にも使えるより広い単語。
- 日本語: 残骸、破滅
- disaster (大惨事)
- 日本語: 大惨事
- 船に限らず、さまざまな災害に使う総称的な表現。
- 日本語: 大惨事
- catastrophe (大惨事、破局)
- 日本語: 大惨事、破局
- 災害や大失敗という意味で主に比喩的に使われることが多い。
- 日本語: 大惨事、破局
反意語
船が無事に航海している状況の反対でいうと直接的な「反意語」はないですが、強いて言えば:
- safe voyage (安全な航海)
- secure landing (無事な上陸)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈʃɪp.rek/
- アメリカ英語 / イギリス英語ともに大きな違いはありません。 “ship” と “wreck” の間を滑らかに繋げて発音します。
- 強勢は “ship” の部分に軽く、続く “wreck” も比較的はっきり発音されます。
- よくある間違いとして「ship」と「wreck」の切れ目が曖昧になり “shippreck” のように聞こえやすいので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ship” + “wreck” を余計に「shipwreak」「shipwrack」と書いてしまうケースがあるので気をつけましょう。
- “ship” と “wreck” の2つの単語が合わさっていることを意識すると、正しいスペルを覚えやすいです。
- 「wreck」は他にも “car wreck” (自動車事故) のように使われるので、「破壊・残骸」の意味をしっかり覚えておくと便利です。
- 資格試験での出題例は少ないかもしれませんが、海事関連や歴史的文脈で登場することがあります。リーディングで見かけたときに意味がわかるようにしておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「船」(ship) + 「壊す」(wreck) =「船が壊れる(難破する)」というイメージで覚えると分かりやすいです。
- 海賊映画や海洋ドキュメンタリーなどで「難破船」というシーンを思い浮かべると記憶に残りやすくなります。
- 似たスペリングに気をつけて、「ship」と「wreck」が合わさっていることをイメージすると自然と覚えられます。
以上が “shipwreck” の詳しい解説です。船の冒険や遭難に関心がある人にはとても興味深い単語かもしれません。イメージを抱きながら、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉〈C〉難船,難破
意味(2)
難破継[の残がい]
意味(3)
〈U〉(計画などの)破滅,破壊《+of+名》