元となった辞書の項目
sentence
解説
1. 基本情報と概要
単語: sentence
品詞: 動詞 (名詞としても使われるが、ここでは動詞の用法)
CEFR レベルの目安: B2(中上級)
・B2(中上級):ある程度複雑な話題や専門的なトピックも理解・運用できるレベル
意味(英語)
- to officially declare a punishment for someone who has been found guilty of a crime
意味(日本語)
- (裁判で有罪となった人に対して)正式に刑罰を言い渡す、宣告する
「裁判官が罪を犯した人に対して『○年の刑』というように宣告する」という意味です。法律や裁判に関連するフォーマルな場面で使われる単語です。
活用形
- 原形: sentence
- 三人称単数現在形: sentences
- 過去形: sentenced
- 過去分詞形: sentenced
- 進行形(現在分詞): sentencing
他の品詞形
- 名詞: (a) sentence → 「文」あるいは「判決・刑の宣告」という意味
- 例: “He received a long prison sentence.”(彼は長い禁錮刑を宣告された)
2. 語構成と詳細な意味
語源・語構成
- sent-:ラテン語の “sententia”(意見、判定、判断)に由来し、後に「刑の宣告」の意味に転じました。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- sentence someone to life imprisonment
(人を終身刑に処する) - sentence someone to death
(死刑を宣告する) - be sentenced for a crime
(ある犯罪に対して刑の宣告を受ける) - hand down a sentence
(判決を言い渡す) - receive a sentence
(刑罰を受ける) - carry out the sentence
(刑を執行する) - commute a sentence
(刑罰を減刑する) - suspend a sentence
(刑の執行猶予を与える) - lengthy sentence
(長期刑) - a harsh sentence
(厳しい刑罰)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “sententia” は「意見」「見解」「決定」を表し、そこから「法廷で下される決定、判決」という意味が発展してきました。英語でも最初は「(文章の)文」や「判決」の意味が中心でしたが、動詞として「刑罰を宣告する」の用法が定着しました。
- ニュアンス:
- 非常にフォーマルで、主に法的な場面や文章表現で用いられます。
- カジュアルな日常会話ではあまり頻繁に使われず、法律関係や報道などで目や耳にすることが多い単語です。
- 非常にフォーマルで、主に法的な場面や文章表現で用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての用法
- 「誰々に(刑を)宣告する」という形で使われます。
例: “The judge sentenced the criminal to ten years in prison.”
(その裁判官はその犯罪者に10年の刑を言い渡した。)
- 「誰々に(刑を)宣告する」という形で使われます。
「sentence + 人 + to 〜」の構文
- to の後に刑罰(抽象名詞)や期間(期間名詞)を置くのが一般的です。
例: “They sentenced him to life imprisonment.”
(彼に終身刑を宣告した。)
- to の後に刑罰(抽象名詞)や期間(期間名詞)を置くのが一般的です。
フォーマル度合い
- 基本的には法廷・公式発表など、フォーマルな文脈で使用されます。日常的に話す場合は「convict(有罪判決を下す)」や「give someone a prison term」など、少し言い回しが異なることがあります。
5. 実例と例文
日常会話(フォーマルではないが、法的トピックを話す場面)
- “Did you hear the judge sentenced him to five years?”
(裁判官が彼に5年の刑を宣告したって聞いた?) - “They finally sentenced the suspect after the trial ended.”
(裁判が終わって、ついに容疑者に刑が宣告されたよ。) - “I can’t believe they sentenced her to such a long prison term.”
(そんなに長い刑を宣告されるなんて信じられないよ。)
ビジネスシーン
- 法務部や社内のコンプライアンス関連など、それほど日常的ではないが、ニュースや公的発表などで使われる例
- “The court sentenced the former CEO to a year in prison for embezzlement.”
(法廷は横領で元CEOに1年の実刑を宣告した。) - “He was sentenced to community service instead of jail time.”
(彼は禁錮刑ではなく、社会奉仕活動の刑を宣告された。) - “According to the report, the judge sentenced the executive to pay a large fine.”
(報告書によれば、裁判官はその幹部に多額の罰金を科す刑を宣告した。)
学術的・報道文脈
- “The tribunal sentenced the war criminal to life imprisonment.”
(国際法廷はその戦争犯罪人を終身刑に処した。) - “In many historical cases, the court sentenced political dissidents to exile.”
(多くの歴史的事例で、裁判所は政治犯たちを追放刑に処してきた。) - “The judge sentenced the company to pay restitution to all affected customers.”
(裁判官はその企業に対し、被害を受けたすべての顧客に補償金を支払うように宣告した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- condemn(有罪の判決を下す)
- 例: “He was condemned to life in prison.” → より強い調子で「断罪する」のニュアンスがある。
- 例: “He was condemned to life in prison.” → より強い調子で「断罪する」のニュアンスがある。
- convict(有罪判決を下す)
- 例: “He was convicted of fraud.” → 「〜という罪で有罪判決を受けた」という文脈で使われるが、刑の宣告そのものというより「有罪と確定する」ニュアンスが強い。
- 例: “He was convicted of fraud.” → 「〜という罪で有罪判決を受けた」という文脈で使われるが、刑の宣告そのものというより「有罪と確定する」ニュアンスが強い。
- punish(罰する)
- 例: “He was punished severely.” → 広く「罰する」という一般表現で、公式・非公式どちらでも使える。
- 例: “He was punished severely.” → 広く「罰する」という一般表現で、公式・非公式どちらでも使える。
反意語 (Antonyms)
- acquit(無罪とする)
- 例: “The jury acquitted the defendant.” → 完全に無罪放免にする。
- 例: “The jury acquitted the defendant.” → 完全に無罪放免にする。
- pardon(恩赦を与える)
- 例: “He was pardoned by the governor.” → 罪は存在するが、刑の免除、減刑を受ける。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈsɛntəns/
- アクセント: 第1音節 “sen-” に強勢があります。
- アメリカ英語: [sén-təns]
- イギリス英語: [sén-tən(t)s] (tの発音がやや弱まることがある)
- アメリカ英語: [sén-təns]
- よくある発音の間違い: /sen-ˈten(t)-s/ と第二音節を強く読んでしまうケースがありますが、正しくは第1音節にアクセントがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: sentense, sentance などと綴ってしまう間違いが多いです。
- 名詞との混同: 名詞 “sentence”(文、判決)との使い分けに注意。文脈で判別する。
- 同音異義語との混同: ほとんど同音異義語はありませんが、「sense(意味)」など耳で聞くと近い音に感じるケースがあるため注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは、法律・新聞記事的な内容で出題される場合があります。「be sentenced to + 期間/刑罰」を覚えておくと役に立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “sen-” → “宣”: 日本語の「宣言(宣告)」とつなげて覚えると、「誰かに宣告する(刑を言い渡す)」というイメージが湧きやすいかもしれません。
- スペル覚え方: “sen + t + ence” → 「セン + ト + エンス」と分解してリズムで覚えると混同しにくいです。
- イメージ: 法廷の判決シーンを思い浮かべると印象づけやすいです。“The judge sentences the defendant.” というフレーズを頭に置いておくと使いやすいです。
以上が動詞としての「sentence」の詳細な解説になります。文脈をしっかりとつかみながら使えば、法律や報道などの場面で役立ちますので、覚えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
〈人〉‘に'宣告する