screw
動詞「screw」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: screw
品詞: 動詞 (多義動詞)
意味(英語・日本語)
(1) “to fasten or tighten with a screw”:「ネジで留める、締め付ける」という意味です。
→ 日常的には、ドライバーなどでネジを回して固定するときに使われる動詞です。(2) “to twist something (into or onto something) with a turning motion”:「何かを回しながらはめ込む、ねじ込む」という意味です。
→ 例えば、瓶のフタを回して閉める、ペンのキャップを回して締めるなど、回転させて固定する場合に使われます。(3) “to cheat or swindle someone” (informal):「(くだけた言い方で)人を騙す」という意味です。
→ ビジネスなどではあまり良い意味では使われません。「相手を不正に利用する」というニュアンスです。(4) “to mess up” (informal):「(くだけた言い方で)失敗する、台無しにする」という意味です。
→ “screw up”の形で使われることが多く、「やらかす」「台無しにする」というカジュアルな表現です。(5) “to have sexual intercourse” (very informal/slang):「性行為をする」というスラング的な意味もあります。
→ 非常にカジュアルまたは下品な印象を与える場合が多いため、フォーマルな場面では避けるのが無難です。
活用形
- 原形: screw
- 三人称単数現在形: screws
- 現在分詞・動名詞: screwing
- 過去形: screwed
- 過去分詞: screwed
他の品詞形
- 名詞形 “screw” (可算名詞): 「ネジ、ネジ釘」や「刑務所の看守」(イギリスの俗語)などの意味。
- 形容詞形は存在しませんが、スラング的に “screwed” が形容詞的に「最悪の状態にある」「困った状況にある」という意味で使われることがあります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 「ネジで締める」等の基本意味は比較的学習しやすいですが、多義的かつスラングやイディオムとしても非常に頻繁に使われるため、レベルとしては中上級に相当します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “screw”
- ロマンス語や中期英語にさかのぼる語源で、元は「ネジ」を意味する名詞から派生した動詞形。
- ロマンス語や中期英語にさかのぼる語源で、元は「ネジ」を意味する名詞から派生した動詞形。
- 接頭語・接尾語は特に含まれていません。
派生語・類縁語
- “screwdriver” (名詞): 「ネジ回し、ドライバー」
- “screw up” (句動詞): 「やらかす、台無しにする」
- “screwed” (形容詞的に使われる): 「困った状況にある、大変な目に合っている」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- screw in …「…をねじ込む」
- screw on …「…をねじってはめる/締める」
- screw down …「…をねじ締めする」
- screw something up …「何かを台無しにする」
- get screwed (informal) …「騙される/ひどい目にあう」
- screw around (informal) …「時間を無駄にする/遊び呆ける」
- screw over someone (slang) …「(人)をひどい目に合わせる、裏切る」
- screw off (slang) …「(人に対して) どこかに行け、うせろ」などの強い口語表現
- tighten the screw(s) …「締め付けを強める(比喩:圧力をかける)」
- turn the screw …「さらに圧力/締め付けを強める」
3. 語源とニュアンス
語源
- 中世フランス語 “escroue” やラテン語の “scrofa” (ねじ) などが起源とされています。もともとは名詞として「ネジ」を指していましたが、それを取り付ける動作から動詞として使われるようになりました。
ニュアンス・注意点
- 基本的には「ねじを締める」という物理的な意味ですが、スラング的に「騙す」「失敗する」「(卑猥に)性行為をする」などの意味に派生しました。
- スラング用法はカジュアルかつ攻撃的な響きがあるため、友人間やラフな状況以外では注意して使う必要があります。
- “screw” 単体で「バカにする」「裏切る」のニュアンスを示す表現にもなり得るので、状況に応じて意味が大きく変わります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞・自動詞の両用
- 他動詞: “He screwed the lid on the jar.”(彼は瓶のフタを閉めた)
- 自動詞: “The bolt screwed in nicely.”(ボルトはうまくねじ込めた)
- 他動詞: “He screwed the lid on the jar.”(彼は瓶のフタを閉めた)
- 句動詞として “screw up”, “screw around”, “screw over” などが多用されます。
- フォーマル度合い: 「ねじを締める」の場合はカジュアルからビジネスでも使いやすいですが、スラング的用法はフォーマルな場面では避けるべきです。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Could you help me screw this shelf onto the wall?”
(この棚を壁にねじ留めするのを手伝ってもらえる?) - “I forgot to screw the lid on the jar, and it spilled in the fridge.”
(瓶のフタをちゃんと締めるのを忘れて、冷蔵庫の中でこぼれちゃった。) - “I totally screwed up my presentation today.”
(今日はプレゼンを完全に失敗しちゃったよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Make sure you’ve screwed the panels securely before we ship them.”
(出荷する前に、パネルがしっかりネジで留まっているか確認してください。) - “If we don’t handle this deal carefully, we might get screwed by the supplier.”
(この取引を慎重に扱わないと、仕入先にハメられるかもしれません。) - “The new policy tightens the screws on compliance.”
(新しい方針はコンプライアンスに対して締め付けを強めるものだ。)
学術的 / 専門的文脈での例文(3つ)
- “Use a torque driver to ensure the screw is fastened with the correct tension.”
(適切なトルクで締められるよう、トルクドライバーを使用してください。) - “In engineering design, the screw mechanism is fundamental for converting rotational motion into linear motion.”
(工学設計では、ネジ機構は回転運動を直線運動に変換するための基本的な仕組みです。) - “We need to calculate the frictional forces on the screw thread before final assembly.”
(最終組み立ての前に、ネジ山にかかる摩擦力を計算する必要があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- tighten(締める)
- 「ネジを締める」動作全般を指すが、必ずしも回転して取り付けるニュアンスではない場合もある。
- 「ネジを締める」動作全般を指すが、必ずしも回転して取り付けるニュアンスではない場合もある。
- fasten(固定する)
- 物をしっかり留めるという意味。ネジ以外でもベルトなどにも使える。
- 物をしっかり留めるという意味。ネジ以外でもベルトなどにも使える。
- twist(ねじる、回す)
- 回転させる動作を表すが、必ずしもネジなどの固定要素とは限らない。
- 回転させる動作を表すが、必ずしもネジなどの固定要素とは限らない。
反意語
- unscrew(ネジを緩める、外す)
- “screw” とは反対に、回して緩める・取り外す意味。
比較
- “screw” は「回転させて締める」という点が特徴的で、対象物(ネジ)があるかどうかに注目して使うとよいです。スラング用法は他の語には見られない特徴なので注意。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /skruː/
- 強勢: [skrúː](この単語自体が短いので、後半にパワーをおくイメージ)
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな差はありませんが、米国英語では /skruː/、イギリス英語でも /skruː/ が一般的。ただし地域によっては微妙に母音の長さが違うことがあります。
- よくある誤り: 「SCR-」の発音で舌を丸めずにつなぐ、また /sk/ と /skr/ の発音を素早く言えず「スクルー」となりがちなこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルを “scerw” や “scure” と間違えやすい。
- “screw up” はカジュアルな表現なので、正式な文章や目上の人には使わないほうが無難です。
- 同音異義語は特にありませんが、“scrub” や “scour” など似た綴りの単語と混同に注意。
- TOEICや英検などでは「ネジを締める」文脈よりも、“screw up” の意味(失敗する)や “get screwed” (騙される・損をする) といったイディオム的用法が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ネジ」の動作をイメージ:ドライバーを回す動きを思い浮かべると、「回しながら締める」の意味を覚えやすいです。
- “screw up” は “up” がついて「台無しにする」と覚えると、ネジを逆向きに締め過ぎて壊すイメージがあるかもしれません。
- スペリングは “s” + “c” + “r” + “ew” と、最初の3文字を素早く発音するイメージを持つとよいでしょう。
以上が、動詞 “screw” の詳細解説です。用途によってはスラングや失礼な意味合いにもなることもあるので、どの文脈で使うか十分に注意しながら覚えておきましょう。
(…から)…‘を'紋り取る,無理に取る《+名+out of+名》
《俗》《受動態で》…‘を'だます,だまし取る
《俗》〈男が〉〈女〉‘と'性交をする
〈物が〉(…に)ねじでとまる(つく)《+to(into)+名》
〈ねじ・電球などが〉(…に)回してはめこんである《+into+名》
(…に)…‘を'ねじでとめる,ねじくぎ(ねじボルト)で取り付ける《+down(up)+名+to(into, on*)+名*》
(…に)〈ねじ・電球など〉‘を'回してはめる《+名+on(into)+名》
《俗》性交する
《俗》...をこき下ろす, ...をめちゃくちゃにする, ...をどうでもいいと放置する