最終更新日:2024/06/12

地震は破滅的な風景を残しました。

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The earthquake left behind a ruinous landscape.

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元となった辞書の項目

ruinous

IPA(発音記号)
形容詞

破滅させる,没落させる / (建物が)荒廃した

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解説

1. 基本情報と概要

単語: ruinous

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): extremely harmful or causing serious damage

意味(日本語): 「破滅的な」「壊滅的な」「極めて有害な」「とても費用がかかりすぎる」というような意味です。例えば、「とても破滅的な影響を与える状況」や「財政的に大きな打撃を与えるほど高額」というニュアンスを含みます。


  • 「ruinous」は「破壊をもたらすほど深刻な」というイメージの単語です。

  • 「ruinous cost」(非常に高額な費用)や「ruinous effect」(破滅的な影響)など、深刻度を強調する際に使われます。

活用形など


  • 原形: ruinous

  • 副詞形: ruinously (例: “They spent money ruinously.”「彼らは破滅的なほどお金を使った」)

  • 派生形としては動詞「ruin(破壊する)」や名詞「ruin(破滅、廃墟)」などが存在します。

CEFRレベル目安: C1(上級)


  • 文章や文献内で比較的見かけることがある単語ですが、日常会話というよりは少し文語よりの表現や、ニュースなどで使われるイメージです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ruin(破滅・廃墟)という語幹 + -ous(「〜の性質を持つ」という意味の形容詞化の接尾辞)

細かな意味合い


  1. 破滅をもたらすほどの深刻なダメージを与えるさま

  2. 経済的に大打撃を与えるほどコストが高いさま

  3. 個人や組織にとって取り返しがつかないほどの悪影響を与えるさま

関連する派生語・類縁語


  • ruin (動詞/名詞): 破壊する / 破滅、廃墟

  • ruined (形容詞): 荒廃した、破滅した

  • ruinously (副詞): 破滅的に

  • ruinousness (名詞): 破滅的であること

よく使われるコロケーション(共起表現)


  1. ruinous cost → (破産しかねないような) 途方もなく高額な費用

  2. ruinous effect → 破滅的な影響

  3. ruinous policy → 破滅的な政策

  4. politically ruinous → 政治的に破滅を引き起こすような

  5. ruinous war → 破滅的な戦争

  6. ruinous decision → 破滅的な決定

  7. ruinous consequences → 破滅的な結果

  8. ruinous impact → 破滅的な衝撃/影響

  9. financially ruinous → 財政的に破滅を招く

  10. ruinous debt → 返済不能なほどに多大な借金


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の“ruina” (崩壊、破壊) から派生し、フランス語“ruineux”(破滅的な)を経て英語に入ったと考えられています。

  • 同じルーツをもつ「ruin(廃墟、破滅)」と意味・スペリングが近いため、そこから派生して「破滅をもたらすさま」というニュアンスが強いです。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「非常に深刻な結果を招く」「破滅的な痛手を与える」といった、被害の大きさを強調する表現です。

  • 主に文章(新聞記事、論説文、小説)やフォーマルな言い回しで見られやすく、日常会話ではあまり頻出ではありません。

  • “ruinous”は、ドラマティック・深刻な語感を伴うため、使うと強い感情または深刻度を表す場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞を修飾する位置で使われます。

    例: “The ruinous storm caused severe destruction.”

  • フォーマル/文語的なニュアンスが強め。カジュアルな会話の場合は “disastrous” や “catastrophic” などを使うことも多いです。

  • 名詞 “ruin” を形容詞化したものであり、可算・不可算については名詞 “ruin” のほうを参照する形になります(“ruin” は通常不可算名詞として扱うことが多いですが、廃墟としての複数形 “ruins” は可算扱いになります)。


5. 実例と例文

日常会話での例文(カジュアル寄り)


  1. “I avoid taking on ruinous debt by carefully budgeting my expenses.”

    (私はきちんと予算を管理して、破滅的な借金を抱え込まないようにしています。)


  2. “That old mansion is beautiful but the cost of repairs could be ruinous.”

    (あの古い館は美しいけれど、修理費が途方もなくかかりそうで破産しかねないよ。)


  3. “I heard that unexpected medical bills can be ruinous if you don’t have insurance.”

    (保険がないと、思いがけない医療費が破滅的な負担になる可能性があるんだって。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Implementing a ruinous pricing strategy led the company to near bankruptcy.”

    (破滅的な価格戦略を採用したせいで、その会社は破産寸前に追い込まれました。)


  2. “A single ruinous lawsuit can undo all the progress we’ve made so far.”

    (たった一つの破滅的な訴訟が、これまで積み上げてきた進捗をすべて台無しにする可能性があります。)


  3. “Without careful risk management, the project could result in ruinous losses.”

    (慎重なリスク管理をしなければ、そのプロジェクトは破滅的な損失を招きかねません。)


学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The study revealed that binge spending habits can have ruinous consequences on long-term financial stability.”

    (その研究は、浪費癖が長期的な経済的安定に破滅的な結果をもたらしうることを明らかにしました。)


  2. “Environmental degradation at this scale may prove ruinous to the local ecosystem.”

    (この規模の環境破壊は、地域の生態系にとって破滅的なものになるかもしれません。)


  3. “Historians suggest that ruinous wars often accelerate the decline of empires.”

    (歴史学者たちは、破滅的な戦争が帝国の衰退を加速させることが多いと示唆しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. disastrous(破滅的な)


    • より一般的に「失敗や不幸を招く」という意味で使われ、会話でも広く使われます。


  2. catastrophic(壊滅的な)


    • 大災害クラスの出来事に使用されることが多く、規模の大きい惨事を示唆します。


  3. devastating(壊滅的な)


    • 「感情面でも大きなダメージを与える」というニュアンスが含まれやすいです。


  4. destructive(破壊的な)


    • 「物理的に壊す」という意味から転じて、さまざまなものに破壊的影響を与える場合に使われます。


反意語


  • beneficial(有益な)


    • 物事に良い影響を与える、という正反対の意味を持ちます。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • イギリス英語 (RP): /ˈruː.ɪ.nəs/

  • アメリカ英語: /ˈruː.ə.nəs/ または /ˈruː.ɪ.nəs/

強勢(アクセント)


  • 最初の音節 “ruin” にストレスがあり、「RU-in-ous」というリズムになります。

発音上の注意点


  • “ruin” の部分を「ルーイン」と発音しがちですが、ネイティブでは “r” と “u” の音のつながりが少し強調され、「ルー(rを意識した音)イナス」のようになります。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きく異なるわけではありませんが、イギリス英語では若干 “ru” を明瞭に発音する傾向があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリング


    • “ruinous” は “u” と “i” の順番が逆になったり “ruinos” と書いたりしてしまうケースがあるので注意。


  2. 同音異義語との混同


    • 同音異義語としては特になく、派生元の “ruin” もつづりが似ているため混同しそうですが、意味が名詞/動詞と形容詞で異なるので区別しましょう。


  3. 試験対策


    • IELTSやTOEFLなどアカデミックな試験では、エッセイなどで「破滅的な影響・結果」を表現するときに使うと、文語的ニュアンスが加わり語彙力を示せます。

    • TOEICや英検などのビジネスや一般的な試験ではやや出題頻度が低いかもしれませんが、高度な読解問題で目にする可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ruin」から想像できる「廃墟(ruins)」のイメージと結びつけて、「すべてが崩れ落ちるほど破滅的な」というところから覚えると良いです。

  • スペリングは「ruin + ous」。語尾に “ous” がつくと「何々な状態、特徴を持つ」形容詞になると覚えておくと便利です。

  • “ruinous”を真っ先に「破滅的な費用(ruinous cost)」でイメージすれば実践での利用も覚えやすいでしょう。


以上が “ruinous” の詳細な解説になります。廃墟(ruin)を想起して、「すべてを壊してしまうほど大きなダメージを与える」というニュアンスを押さえておくと、使いやすくなります。文語的で強い響きがあるので、コラムや論文、ニュース記事などで目にした際に、ぜひ活用したり読み取れるようになったりしておきましょう。

意味のイメージ
ruinous
意味(1)

破滅させる,没落させる

意味(2)

(建物が)荒廃した

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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