元となった辞書の項目
ridge
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: ridge
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A long, narrow raised section or crest, for example at the top of a mountain or hill, or the top line of a roof.
意味(日本語): 山の尾根や稜線、屋根の棟などのように、細長く隆起した部分を指します。「山の尾根」や「畝(うね)」のように、周囲より高く盛り上がっている部分をイメージしてください。特に山や丘などの頂上部分が続いている線を示すときによく使われます。
活用形
- 名詞: ridge (単数形) / ridges (複数形)
その他の品詞形
- 動詞形: to ridge (〜に隆起を作る、隆起させる)
- 例: The waves ridged the sand.(波が砂に畝を作った)
- 例: The waves ridged the sand.(波が砂に畝を作った)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
山や地形に関する表現としてはやや専門的かもしれませんが、ニュースや小説などにも登場するため、中上級レベルで学んでおくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源・語幹: ridge は古英語の「hrycg」にさかのぼり、「背中」「隆起」のニュアンスを持ちます。
- 接頭語・接尾語: 特に明確な接頭語・接尾語は含まれません。
派生語や類縁語
- ridged (形容詞): 隆起した、畝のある
- ridging (動名詞・現在分詞): 隆起させること、または隆起している状態
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- mountain ridge(山の尾根)
- roof ridge(屋根の棟)
- ridge line(尾根線、稜線)
- ridge top(尾根の頂上)
- snow-covered ridge(雪に覆われた稜線)
- sharp ridge(鋭い尾根)
- ridge of high pressure(高気圧の尾根)
- ridge trail(尾根沿いのトレイル、登山道)
- low ridge(低い稜線)
- ridges of sand dunes(砂丘の稜線)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語 hrycg(背)の意味を持ち、背骨のように連なる隆起が原義とされています。
- 歴史的な使われ方: 中世から地形や動物の背などに対して用いられていました。
- ニュアンスや注意点:
- 「ridge」は、山や屋根など、空間的に細長く連なって高くなっている部分を指します。
- 場面によっては「高気圧の尾根(ridge of high pressure)」のように、気象用語としても使われます。
- 「ridge」は、山や屋根など、空間的に細長く連なって高くなっている部分を指します。
- 使われるシーン: 日常会話というよりは、地形・気象・建築など少し専門的または描写的な文脈で用いられます。フォーマル・カジュアルどちらでも使用されますが、自然描写の文章や地理学的な説明などには特に好んで使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 「a ridge」のように可算名詞として使われます。
- よくある構文:
- “There is a ridge of hills extending to the north.”(北に向かって丘の稜線が続いている。)
- “The ridge of the roof leaks rainwater.”(屋根の棟から雨漏りする。)
- “There is a ridge of hills extending to the north.”(北に向かって丘の稜線が続いている。)
イディオムや表現
- 特別なイディオムというよりは “on the ridge” (尾根上に) や “across the ridge” (尾根を横切って) といった前置詞句が多いです。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “We hiked along the ridge to get a better view of the valley.”
(景色を楽しむために谷を見下ろせる尾根沿いをハイキングしたんだ。) - “Be careful when you walk on that ridge—it’s pretty narrow.”
(あの稜線を歩くときは気をつけて。結構狭いから。) - “The farmers made neat ridges in the field for planting.”
(農家の人たちは畑にきれいな畝を作っていたよ。)
ビジネス (ややフォーマル)
- “The property boundary lies along the ridge of the hill.”
(その土地の境界線は丘の尾根に沿っている。) - “Engineers reinforced the roof ridge to withstand heavy snowfall.”
(エンジニアたちは大雪に耐えられるよう屋根の棟を補強した。) - “Satellite imagery shows a ridge of high pressure affecting the region.”
(衛星画像によると、この地域には高気圧の尾根がかかっている。)
学術的 (フォーマルあるいは専門的)
- “Geologists identified a prominent ridge caused by tectonic uplift.”
(地質学者たちは、地殻変動による顕著な隆起帯を特定した。) - “The research focuses on the biodiversity found in alpine ridge ecosystems.”
(この研究は、高山尾根の生態系に見られる生物多様性に焦点を当てている。) - “Detailed mapping of ridges helps clarify glacial movement patterns.”
(尾根の詳細な地図化により、氷河の動きのパターンが明らかになる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- crest (クレスト): 山や波などの頂点を示すが、ridgeより幅が狭い”頂点そのもの”を指すことが多い
- peak (ピーク): 山などの「頂上점」を指し、ridgeは長く続く線状の部分を意味するのに対し、peakは頂点に注目
- summit (サミット): peakとほぼ同義。公式な場面や山の「頂上」を指すときに使われる傾向が強い
- spine (スパイン): 動物の背骨、または山脈が続く背骨のような形状を指すときに用いる
反意語
- valley (谷): 山と山の間の低い部分
- trough (谷・窪み): 波や景気、気象パターンなどの「低い部分・谷」に当たる言葉
使い方の違い
- ridgeはあくまでも「線状に連なる高い部分」を指す点がポイント。peak・summitが点を指すのに対して、ridgeは「尾根の延長線全体」を表現します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /rɪdʒ/
- アメリカ英語: [リッジ](“r”をやや強めに巻き舌気味に発音)
- イギリス英語: [リッジ](アメリカ英語との差はあまり大きくないが、rの音がやや弱い)
- 強勢(アクセント): 単音節のため、特に強弱はありませんが、母音の /ɪ/ をはっきり発音しましょう。
- よくある間違い: /riːdʒ/(リージ)と長音にしてしまうこと。正しくは短めの /ɪ/ 音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: rigde と誤って “d” と “g” の位置を逆転させてしまうことがあります。
- 同音異義語との混同: “ridge” と同音異義語は特にありませんが、綴りが似ている “bridge (橋)” と混同しないよう注意。
- 試験対策: TOEICや英検では、地理的描写や建物の構造を説明する文脈で出題される可能性があります。テクニカルライティングや読解問題にも登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「リッジ」と聞くと「リッジレーサー(RIDGE RACER)」というゲームタイトルを思い出す方もいるかもしれませんが、実際に山や道路の稜線をイメージさせる言葉として覚えるとよいでしょう。
- 効率的に覚えるには、「山の背骨のように連なる線=リッジ」とイメージすると記憶しやすいです。
- スペリングで “d” と “g” の位置を取り違えないよう、ri-d-ge(リッ-ジ)と切り分けて覚えるとミスを減らせます。
以上が名詞 “ridge” の詳細解説です。山の尾根、稜線、屋根の棟など、細長く盛り上がった部分を指す単語として覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
山の背,尾根
意味(2)
(動物の)背,背すじ;(畑などの)うね,あぜ
意味(3)
(一般に,うねのような)隆起
意味(4)
〈屋根〉‘に'むねをつける;〈畑など〉‘に'うねをたてる