priceless
1. 基本情報と概要
単語: priceless
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: 形容詞のため、基本的に変化しません。
(※他の品詞への派生形はありませんが、「price(名詞)」から派生した形容詞です。)
英語での意味:
- so valuable that it cannot be measured or given a price
- extremely amusing or comedic in some contexts
日本語での意味:
- 金額をつけられないほど貴重な
- (くだけた文脈で)とても面白い、非常に笑える
「priceless」は、「値段をつけることができないほどの価値がある」「お金では測れないとても大事なもの」「(場面によっては)思わず笑ってしまうほど面白い」というニュアンスで使われる単語です。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
(B2: 日常生活の幅広い場面で、抽象的なテーマや具体的な話題を理解し、自分の意見をしっかり表現できるレベル)
2. 語構成と詳細な意味
- price(価格) + -less(〜がない)
- 「price(値段)」に「-less(〜を欠いている、〜しようがない)」をつけた形です。「値段をつけられないほどの価値がある」という意味を表します。
関連性・派生語など
- price(名詞): 価格
- pricelessness(名詞): 計り知れない価値(やや文語的・専門的)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- priceless treasure(かけがえのない宝物)
- priceless heirloom(非常に貴重な家宝)
- priceless moment(かけがえのない瞬間)
- priceless artifact(価値が計り知れない工芸品・遺物)
- priceless gem(値段がつけられない宝石)
- priceless memory(かけがえのない思い出)
- priceless assistance(非常に貴重な支援)
- absolutely priceless(本当に価値が計り知れない)
- priceless reaction(とても面白い/ユーモラスな反応)
- priceless contribution(計り知れない貢献)
これらの組み合わせは会話でも文章でもよく使われます。
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「price(価格)」と「-less(〜がない)」が組み合わさり、「値段のつけようがないほど貴重」という意味になりました。
- 歴史的な使われ方: 中世英語から派生し、当初は「大変価値のあるもの」という文字通りの意味で使われていましたが、後に「とても面白い」や「笑いを誘うが価値のある出来事」など、比喩的な使い方にも広がりました。
ニュアンス・注意点:
- 文章でも日常会話でも使用されます。
- 非常にフォーマルなビジネス文書よりは、ややカジュアル~セミフォーマルな文脈でよく見られます。
- 「計り知れないほど大切」というポジティブな文脈で使うか、あるいは「反応が面白すぎて値段がつけられない」というようにユーモラスに使うことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞を修飾(attributive)したり、補語(predicative)として使われます。
- attributive: “a priceless painting”
- predicative: “This painting is priceless.”
- attributive: “a priceless painting”
- 不可算・可算の区別を問う名詞ではなく形容詞なので、特にその点での注意はありません。
- 口語表現では“It’s priceless!”のようにスラング的に「最高に面白い!」というニュアンスで使う例もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“This photo album is priceless to me because it reminds me of my childhood.”
(このアルバムは私の子供時代を思い出させてくれるから、私にとってかけがえのないものなんだ。)“Your reaction when you saw the surprise was priceless!”
(サプライズを見たときのあなたの反応は本当に面白かったよ!)“A supportive friend is priceless in tough times.”
(つらいときに支えてくれる友だちはかけがえがないね。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Her contribution to the project was absolutely priceless.”
(彼女のプロジェクトへの貢献は本当に計り知れないほど重要なものでした。)“Gaining the client’s trust is priceless for our long-term success.”
(クライアントの信頼を得ることは、私たちの長期的な成功にとって何にも代えがたい価値があります。)“In negotiations, a well-researched proposal can be priceless.”
(交渉の際、しっかりと調査された提案は非常に大きな価値を持ちます。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
“The manuscript offers priceless insight into the author’s thought process.”
(その原稿は、著者の思考過程に関する計り知れない洞察を与えてくれます。)“This discovery could prove priceless to the field of medical research.”
(この発見は医学研究の分野にとって計り知れない価値をもたらす可能性があります。)“Preserving ancient artifacts is priceless for understanding cultural heritage.”
(古代の工芸品を保存することは文化遺産を理解する上で、非常に価値の高いことです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
invaluable(計り知れない価値のある)
- 「非常に貴重で値段をつけられないほど大切」という点で類似。ややフォーマル。
- 「非常に貴重で値段をつけられないほど大切」という点で類似。ややフォーマル。
irreplaceable(代えのきかない)
- 「置き換えが不可能なほど大切」という意味。思い出や人材にも使える。
- 「置き換えが不可能なほど大切」という意味。思い出や人材にも使える。
beyond price(値段のつけようがない)
- やや文学的表現。フォーマル、書き言葉で使用される場合が多い。
- やや文学的表現。フォーマル、書き言葉で使用される場合が多い。
inestimable(測り知れない)
- フォーマルで学術的な文脈に出てくることが多い。
- フォーマルで学術的な文脈に出てくることが多い。
反意語
worthless(価値がない)
- 「価値がない」という真逆の意味。注意して使い分ける必要がある。
- 「価値がない」という真逆の意味。注意して使い分ける必要がある。
valueless(価値のない)
- ほぼ“worthless”に近いが、ややフォーマル。
- ほぼ“worthless”に近いが、ややフォーマル。
「priceless」が「計り知れない価値」の意味を持つのに対して、反意語は「価値がまったくない」という意味を持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈpraɪs.lɪs/
- イギリス英語: /ˈpraɪs.ləs/
- アメリカ英語: /ˈpraɪs.lɪs/
- 強勢(アクセント)の位置:
- PRI-ce-less のように、最初の音節 “price” に強勢があります。
- PRI-ce-less のように、最初の音節 “price” に強勢があります。
- よくある発音の間違い:
- “priceless” の “-less” の部分を /-les/ と短く発音するのが自然です。 /-レス/ と伸ばし過ぎないよう注意。
- “priceless” の “-less” の部分を /-les/ と短く発音するのが自然です。 /-レス/ と伸ばし過ぎないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “price” と “less” の間に不要な文字を入れないようにする。特に “priceless” を “price less” と分けてしまうミスに注意。
- 同音異義語との混同: 「price(価格)」との組み合わせから一語の形容詞になっている点を意識する。
- TOEICや英検などでの出題傾向: 文章読解や語彙問題で「invaluable」「priceless」「worthless」などを混同しやすいため、文脈から正しい意味を判断できるように。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「値がつけられない」= 書けないプライス → priceless という語呂合わせで覚えると良いでしょう。
- 「お金では買えない究極の価値」というイメージをしっかり持っておくと適切に使いやすくなります。
- 「最高に面白い!」とジョークを言うときに「That’s priceless!」と笑顔で言う、という場面をイメージすると、ニュアンスがつかみやすいです。
このように「priceless」は、単に「値段が高い」ではなく、「値段をつけることすらできないほど貴重」あるいは「とても笑えるシーン」にも使える奥深い形容詞です。ぜひ日常会話や文章表現で活用してみてください。
(値ぶみできないくらい)非常に貴重な
《話》すごくおもしろい;ばかげた