preventive
1. 基本情報と概要
単語: preventive
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Intended or designed to stop something harmful from occurring.
意味(日本語): 「予防の」「防止の」という意味です。「これから起こりうる悪い事態を事前に防ぐ」というニュアンスで使われる単語です。
- 例えば「preventive measures(予防措置)」「preventive care(予防医療)」などの形で用いられます。
- 医療や健康、リスク対策などでよく使われる形容詞です。
活用形:
- 形容詞なので、比較級や最上級は通常「more preventive」「most preventive」と表されることがありますが、実際にはあまり使われません。
- 名詞形は「prevention(予防)」「preventive(予防手段として使われる名詞用法がまれにあり)」など。
- 動詞形は「prevent(~を防ぐ)」など。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- ある程度専門的な文脈で使われる可能性があり、基礎単語ほど頻繁ではないが、ニュースや医療関連、ビジネス文書などでも目にする機会のある単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pre-(接頭語):「前もって」「前に」という意味。
- vent-(語幹):「来る」や「行く」といった意味がラテン語に由来。
- -(i)ve(形容詞化の接尾語):形容詞となる語尾。
「(何かが)来る前に手を打つ」というイメージです。
関連語や派生語
- prevent (動詞): ~を防ぐ
- prevention (名詞): 予防
- preventive medicine (名詞短語): 予防医学
- preventive care (名詞短語): 予防医療・健診などのケア
- preventable (形容詞): 防ぐことができる
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- preventive measures → 予防措置
- preventive care → 予防医療
- preventive action → 予防行動
- preventive approach → 予防的アプローチ
- preventive maintenance → 予防保全(機器の定期メンテナンスなど)
- preventive medicine → 予防医学
- preventive step → 予防的ステップ
- preventive detention → 予防拘禁(将来の犯罪を防ぐための拘留)
- be preventive in nature → 予防的性質を持つ
- preventive strategy → 予防戦略
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “praevenire”(prae-「前に」+ venire「来る」)が変化して “prevent” となり、それに形容詞を表す接尾語 “-ive” がついた形です。
ニュアンス・使用時の注意点
- 主に「何か悪いことが起こる前に対策を打つ」という、前向き・積極的なニュアンスがある。
- 医療や安全管理、リスクマネジメントなど、固めの文章やアカデミックなシーンでも用いられます。
- 会話で使うときも専門的・フォーマル色がやや強めですが、健康や安全対策の話題などでは自然に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞/自動詞の区別(参考・動詞 prevent)
- “prevent” は「~を妨げる、防ぐ」という他動詞ですが、形容詞形の “preventive” は名詞を修飾して「予防の」「防止の」の意味を加える。
- “prevent” は「~を妨げる、防ぐ」という他動詞ですが、形容詞形の “preventive” は名詞を修飾して「予防の」「防止の」の意味を加える。
- 可算・不可算(名詞の場合)
- “preventive” が名詞として使われるのは稀ですが、「予防手段」として数えられるケースがあり、その場合は可算扱いとなることもある。
- “preventive” が名詞として使われるのは稀ですが、「予防手段」として数えられるケースがあり、その場合は可算扱いとなることもある。
よくある構文例
- “Preventive + 名詞”
- “Preventive measures are crucial to stop the spread of disease.”
- “Preventive measures are crucial to stop the spread of disease.”
- “Be + preventive in nature”
- “Their approach is mostly preventive in nature.”
- “Their approach is mostly preventive in nature.”
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I always take preventive measures like washing my hands frequently.”
- 「手をまめに洗うなど、常に予防的な対策をとっています。」
- 「手をまめに洗うなど、常に予防的な対策をとっています。」
“Using sunscreen daily is a simple preventive step against skin damage.”
- 「日焼け止めを毎日使うのは、肌のダメージを防ぐための簡単な予防策です。」
- 「日焼け止めを毎日使うのは、肌のダメージを防ぐための簡単な予防策です。」
“Some people take preventive vitamins to avoid catching a cold.”
- 「風邪をひかないように予防のためにビタミンを摂る人もいます。」
ビジネスシーンでの例文
“Our company’s preventive strategy significantly reduced production downtime.”
- 「当社の予防的戦略により、製造の停止時間が大幅に減りました。」
- 「当社の予防的戦略により、製造の停止時間が大幅に減りました。」
“We have implemented preventive maintenance on all our machines to ensure quality.”
- 「品質を確保するために、すべての機械に予防保全を実施しています。」
- 「品質を確保するために、すべての機械に予防保全を実施しています。」
“A preventive approach to data security can save us from potential breaches.”
- 「データセキュリティへの予防的なアプローチによって、潜在的な侵害を防ぐことができます。」
学術的な文脈での例文
“Preventive medicine aims to identify risk factors and address them before disease onset.”
- 「予防医学はリスク要因を特定し、病気が発症する前に対処することを目指しています。」
- 「予防医学はリスク要因を特定し、病気が発症する前に対処することを目指しています。」
“Researchers studied the preventive effects of the new vaccine on influenza.”
- 「研究者たちは新しいワクチンのインフルエンザに対する予防効果を調査しました。」
- 「研究者たちは新しいワクチンのインフルエンザに対する予防効果を調査しました。」
“A preventive policy in public health can drastically reduce medical costs over time.”
- 「公衆衛生における予防的政策は、長期的に医療費を大幅に削減する可能性があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- preventative (形容詞): 意味や用法は “preventive” とほぼ同じ。「予防的な」。スペルと発音の違いだけで、意味・用法は同様。
- prophylactic (形容詞): 医療的文脈でよく使われる専門的な「予防的な」。ややフォーマルかつ専門性が高いニュアンス。
- precautionary (形容詞): 「用心の」「予防策としての」。結果として危険を回避する意味が強い。
反意語
- “reactive (形容詞)” → 「反応的な」「後手に回る」
- “preventive” が「事前対応」を意味するのに対し、“reactive” は「トラブルが起きた後に対応する」の意味合いをもつ。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /prɪˈvɛntɪv/ または /priˈvɛntɪv/(地域差あり)
- 強勢(アクセント)は “-ven-” の部分に置かれることが多い。「プリ-VEN-ティヴ」のように発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いはありませんが、アメリカ英語では短い [ɛ] 音、イギリス英語では少し長めの [ɪ] 音に聞こえることもあります。
- 「preventative」と綴る場合でも発音はよく似ていますが、「pre-ven-ta-tive」と音節が1つ増えます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “preventive” と “preventative” を混同する。どちらも正しいが、字数が違うだけ。
- 動詞 prevent との混同: 形容詞として使う場合は “preventive”、動詞なら “to prevent”。
- 試験対策(TOEICや英検など):
- ビジネスや医療テキストパートなどで“preventive measures” “preventive approach”などの表現が出る可能性あり。
- 語形変化で選択させる問題が出る。「prevent / prevention / preventive / preventable」などの違い。
- ビジネスや医療テキストパートなどで“preventive measures” “preventive approach”などの表現が出る可能性あり。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「事前に来る(pre-)敵(vent)を防ぐ(ive)」のように語根イメージを結びつけて覚えるとよいでしょう。
- 日常の「予防」をイメージすると覚えやすい:歯磨きや健康診断、ワクチン接種など「何か嫌なことが起こる前に手を打つ」という感覚です。
- “preventive” はカタカナでも「プリベンティブ」に近く、語感で「防止をする」という印象を覚えるのも一つの手です。
以上が、形容詞 “preventive” の詳細解説です。「何かが起こる前にまず対策を打つ」という前向きな姿勢を表す際に非常に便利な単語です。ぜひ覚えて使ってみてください。
予防の,防止する,妨げる;(…を)予防する《+of+名》
予防法;予防薬