最終更新日:2024/06/12

この国の政治形態は立憲君主制です。

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The polity of this country is a constitutional monarchy.

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元となった辞書の項目

polity

IPA(発音記号)
名詞

〈U〉政治形態 / 〈C〉(個々の)政体 / 〈U〉《集合的に》(ある政体下の)国民

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解説

以下では、英単語“polity”について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: polity

品詞: 名詞 (countable noun)

CEFRレベルの目安: C1(上級)

意味 (英語・日本語)


  • 英語: A form or organization of a civil government; an organized society or institution regarded as a political entity.

  • 日本語: 国や社会、政府などの政治体制や組織形態、または政治的共同体を指します。

    → 具体的には「ある共同体の政治的な仕組み」や「政治体制をもつ社会全体」を示すような場面で使われる単語です。論文や学術的な文章、政治・社会学の文脈でよく見られます。

単語の活用形


  • polity (単数形)

  • polities (複数形)

他の品詞形


  • この単語は名詞としてのみ使われることが一般的ですが、語源を遡ると“policy”や“politics”とも関連があります(いずれも名詞)。

  • 動詞形としての直接的な派生はありません。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • polity はギリシャ語の politeia(市民・国家体制)に由来し、そこから「政治体制」「共同体」という意味が生まれました。

  • なお、“polis”(都市国家)、“polites” (市民)など関連する語幹を含むギリシャ語が多くあります。

派生語・類縁語


  • politics: 政治、政治学

  • political: 政治的な(形容詞)

  • policy: 政策

コロケーション(10例)


  1. democratic polity(民主的な政治体制)

  2. modern polity(近代的な政治体制)

  3. ancient polity(古代の政治体制)

  4. stable polity(安定した政治体制)

  5. evolving polity(進化しつつある政治体制)

  6. global polity(世界的な政治社会)

  7. local polity(地域の政治体制)

  8. governance of a polity(政治体制の統治)

  9. structure of the polity(政治体制の構造)

  10. inclusive polity(包摂的な政治体制)


3. 語源とニュアンス


  • 語源はギリシャ語「politeia」で、「市民権」や「国制」を意味しました。

  • 歴史的には、国家・都市国家などの政治形態を学問的に表す際に使われてきました。

  • 現代では、主に政治科学や社会学などの学術的文脈で、「国家や社会の統治形態」「政治的秩序」を指すフォーマルな単語として使われます。

  • ニュアンスとしては、単なる「国」や「政府」というよりは「統治の仕組み全体」や「政治的な組織体」を広範に指す点が特徴です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として使われます。文中では “a polity” や “the polity” のように冠詞を伴って使うケースが多いです。

  • 意味上、他者に対して「ポリティ全体としての組織体」を示すため、政治学や社会学の文章でフォーマルに使われます。

一般的な構文例


  • “[形容詞] + polity”: 例) a democratic polity, a modern polity

  • “X of a polity”: 例) the governance of a polity, the structure of a polity


5. 実例と例文

以下では、日常会話・ビジネス・学術的文脈の3つの場面ごとに例文を示します。

日常会話 (カジュアル)


  1. “I read a book about ancient polities and how people used to govern themselves.”

    (昔の政治体制について書かれた本を読んだんだ。人々がどんなふうに自分たちを統治していたかがわかるよ。)


  2. “He’s very interested in how a modern polity deals with social issues.”

    (彼は、現代の政治体制が社会問題にどう取り組むかにとても興味があるみたい。)


  3. “Talking about the polity can be overwhelming, but it’s important to know how our society is structured.”

    (政治体制の話って難しく感じるかもしれないけど、社会がどう構成されているか知るのは大事だよね。)


ビジネス (少しフォーマル)


  1. “Our company must navigate the regulations set by the local polity to expand our operations.”

    (当社は事業拡大のために、地域の政治体制が定める規制をうまく乗り越えなければなりません。)


  2. “Understanding the structure of a foreign polity is essential to forming successful partnerships.”

    (外国の政治体制の構造を理解することは、成功するパートナーシップを築くために不可欠です。)


  3. “The government’s approach to trade reflects the underlying values of our national polity.”

    (政府の貿易方針は、我が国の政治体制の根底にある価値観を反映しています。)


学術的な文脈 (フォーマル)


  1. “This study evaluates the historical transition of the polity from monarchy to democracy.”

    (本研究は、君主政治から民主政治への政治体制の歴史的変遷を評価するものです。)


  2. “Philosophical discourse often focuses on the ideal polity envisioned by political theorists.”

    (哲学的議論では、政治理論家が思い描く理想的な政治体制にしばしば注目が集まります。)


  3. “A comparative analysis of different polities reveals significant variations in governance structure.”

    (異なる政治体制の比較分析により、統治構造において大きな差異があることが明らかになります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. state(国家)


    • 「特定の国や政府」という具体的なイメージに重きを置く。


  2. nation(国民、国家)


    • 住民の集合という面が強調される。


  3. government(政府)


    • 実際に政治を行う組織を指す際に使う。


  4. commonwealth(連邦、自治体)


    • 歴史的・法律的文脈で「連邦」や「共同体」を指す。


  5. body politic(統治の主体、国家)


    • 法律や政治学の文章でしばしば用いられる古典的表現。


“polity”は、これらよりも学術的かつ抽象的に「政治組織体全体」や「政治形態そのもの」を指す場合に使われます。

反意語(完全な反意語というより対照的概念)


  • anarchy(無政府状態)


    • 政府や政治体制が存在しない状態。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(イギリス英語): /ˈpɒl.ɪ.ti/

  • IPA(アメリカ英語): /ˈpɑː.lə.ti/

強勢(アクセント)の位置


  • 最初の音節 “pol-” にアクセントがあります。

  • イギリス英語では「ポリティ」、アメリカ英語では「パーリティ」のように聞こえる場合があります。

  • “o” の音の違いに注意するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “politics” や “policy” と混同しがちですが、それらとは別の単語です。 “polity” を使う場合は、「体制そのもの」や「政治的な共同体」を強調している点を意識しましょう。

  • スペルを “policy” と間違えやすいので注意。polity は “-lity” で終わります。

  • TOEICや英検などの試験で直接出題される頻度は高くありませんが、学術的文章や時事評論などで見かける可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “polis”(都市国家)→“polity”とイメージをつなげると覚えやすいです。古代ギリシャの都市国家を想像しながら「政治体制・政治形態」と関連付けると記憶に残りやすいでしょう。

  • スペルの最後は“policy”の“cy”ではなく“ty”となっている点が要注意。

  • 「政治体制」や「政体」という日本語を頭に浮かべながら覚えると使いやすいです。


以上が “polity” の詳細解説です。社会や政治を学ぶ文脈でポリティという言葉を見かけたら、単なる「政府」というよりは「全体的な政治構造・組織体」を指していることを思い出してみてください。

意味のイメージ
polity
意味(1)

〈U〉政治形態

意味(2)

〈C〉(個々の)政体

意味(3)

〈U〉《集合的に》(ある政体下の)国民

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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