元となった辞書の項目
picky
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: picky
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: pickier (比較級), pickiest (最上級)
意味(英語・日本語)
- 英語: “selective” or “choosy,” often with a negative nuance that someone is hard to please.
- 日本語: 「選り好みする」「好みにうるさい」「こだわりが強い」。気難しいほどに選択に厳しいというイメージがあります。
「picky」は、食事やファッションなど、何かを選ぶ際にこだわりが強く、人によっては「めんどくさい」と感じられるような場面で使われます。ネガティブなニュアンスで使われることが多いので、相手に対して失礼にならないように注意してください。
他の品詞や関連形
- 名詞形: pickiness(「気難しさ」「こだわりの強さ」)
例: Her pickiness about food can be annoying. (彼女の食べ物に対するこだわりの強さは、時々やっかいです。)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 会話やテキストに登場することはあるが、日常的に頻繁に使うほどではない。しかし、食事や趣味などで選り好みする様子を表現する上で便利な単語。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源: 「pick(選ぶ)」から派生した形容詞で、-y がついて「~する性質を持つ」という意味を強調している。
- 接頭語・接尾語・語幹:
- 語幹: pick(選ぶ)
- 接尾語: -y(~の傾向・性質がある)
- 語幹: pick(選ぶ)
派生語・類縁語
- picky → pickiness (名詞形)
- pick (動詞) → picker (名詞: 選ぶ人)、picking (動名詞・進行形)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- be picky about food
(食べ物にうるさい) - a picky eater
(食べ物の好みにうるさい人) - get picky with details
(細部についてこだわりが強くなる) - picky taste
(こだわりの強い好み) - too picky to please
(喜ばせるのが難しいほど好みがうるさい) - become picky over time
(時が経つにつれ選り好みするようになる) - picky requirements
(細かい要求) - not picky at all
(全くこだわりがない) - somewhat picky
(ややこだわりがある) - overly picky
(過度に選り好みする)
3. 語源とニュアンス
語源
もともと “pick” は古英語の “pikken”(突く、つまむ、選ぶ)などに由来し、そこから “pick” が「選ぶ」の意味を強めてきました。-y が付くことで、その選択する性質を持つ、つまり「こだわりが強い」というニュアンスになったと考えられます。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「こだわりが強い」や「選り好みが激しい」という、若干ネガティブ寄りの意味合いを持つことが多いです。
- 友人同士のカジュアルな会話でよく使われますが、ビジネスの場面やフォーマルな文章ではあまり使われません。
- 言い方によっては相手を批判する響きがあるので、トーンに注意しましょう。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 “picky” は、主に補語(例:She is picky.)や名詞を修飾(例:a picky customer)する形で使われます。
- 「~に対して picky である」という場合は、通例 “about” や “with” を用いて表現します。
- 例: He’s picky about his clothes. (彼は服にこだわりが強い)
- 例: He’s picky about his clothes. (彼は服にこだわりが強い)
- フォーマルというよりはカジュアルな文脈で使われる単語です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- I’m so picky about my coffee that I only drink freshly ground beans.
(私はコーヒーにこだわりが強いので、挽きたての豆しか飲まないんです。) - Don’t be so picky! Just pick a restaurant already.
(そんなに選り好みしないでよ!早くレストランを決めて。) - My sister is really picky when it comes to shoes.
(私の姉は靴に関してすごくこだわりがあります。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- Our client is quite picky about the design, so we need to refine every detail.
(顧客はデザインに関してかなり細かいので、細部まで練り直す必要があります。) - Being picky about quality has helped us maintain our reputation.
(品質にこだわりを持ってきたことが、私たちの評判を支えてきました。) - Some managers can be picky about punctuality and dress code.
(マネージャーの中には、時間厳守や服装規定にとても厳しい人もいます。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- Researchers must be picky when selecting data sources to ensure accuracy.
(研究者は正確性を保証するために、データソースを選ぶ際に非常に厳選しなければなりません。) - In peer review, editors are often picky about the methodology section.
(査読では、編集者はしばしば研究手法の部分に対して特に厳しい目です。) - Some historians are picky about using only primary sources.
(歴史家の中には一次資料しか使わないようにこだわりを持っている人もいます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- fussy (やかましい, 神経質な)
- 「些細なことにも文句をつける」というニュアンス。
- 「些細なことにも文句をつける」というニュアンス。
- choosy (選り好みする)
- picky よりもポジティブに「慎重に選ぶ」という印象になることもある。
- picky よりもポジティブに「慎重に選ぶ」という印象になることもある。
- particular (こだわりのある, 選り好みする)
- 「神経質なほどこだわっている」という感じで、ややフォーマル。
- 「神経質なほどこだわっている」という感じで、ややフォーマル。
反意語 (Antonyms)
- easygoing (おおらかな)
- 「細かいことを気にしない」性格を表す。
- 「細かいことを気にしない」性格を表す。
- flexible (柔軟な)
- 状況に合わせて対応できる、融通が利くという意味。
- 状況に合わせて対応できる、融通が利くという意味。
- indifferent (無関心な)
- 「こだわりがない」「どちらでもいい」というイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈpɪk.i/
- アクセント: 最初の “pɪ” の音節に強勢があります。“PIC-ky” のイメージです。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 大きな違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では比較的フラットに「ピッキー」と発音され、イギリス英語では母音が若干あいまいになる場合があります。
- 大きな違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では比較的フラットに「ピッキー」と発音され、イギリス英語では母音が若干あいまいになる場合があります。
- よくある発音の間違い: “i” が [ai] になってしまうなど。「パイキー」とならないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「pickey」「pickey」などとつづりを間違えないように注意。正しくは “picky”。
- “picky about something” と言うとき、大半の場合 “about” を使いますが、まれに “with” も用いられます。
- ネイティブはカジュアルな会話でよく使いますが、TOEIC や英検などの英語試験ではあまり直接出題されません。ただし読解問題で人の性格を描写する文脈で登場する可能性はあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「picky」は「pick(選ぶ)」+「-y(~の性質)」から成り立っているので、「何かを選ぶときにとても慎重・細かい」というイメージで覚えると理解しやすいです。
- 「ピッキー」と発音すると語呂がよく、相手が「めんどうなほどにこだわりを見せる」印象を思い出しやすいでしょう。
- 「みんなから避けられるほど選り好みする人」というイメージで頭に残すと、ネガティブな用法やニュアンスを把握しやすいです。
意味のイメージ
意味(1)
些細なことにやかましい,気むずかしい