最終更新日:2024/06/13

彼は義務怠慢で非難された。

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He was blamed for neglect of duty.

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元となった辞書の項目

neglect

IPA(発音記号)
名詞

〈U〉《...の》 無視, 怠慢 《of ...》 / 無視されていること

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解説

1. 基本情報と概要

単語: neglect

品詞: 名詞


  • 英語の意味: The state or fact of not receiving proper care or attention; lack of care or attention.

  • 日本語の意味: 「放置」「怠慢」「無視」など、何らかの対象に十分な注意や世話をしない状態を表す。

「人や物事に十分な配慮が行き届かないこと」や「必要な行為を怠った結果の状態」を指して使われることが多いです。例えば、子供の世話をおろそかにしていたり、家のメンテナンスを怠っていたりするときに「neglect」という名詞を使うことがあります。少し硬めの印象を与える単語ですが、日常会話でもフォーマルな場面でも目にする単語です。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    中上級レベル。抽象的な話題にも対応できる学習者が学ぶ単語です。

活用形と他の品詞


  • neglect (名詞): 放置、怠慢、無視

  • neglect (動詞): ~を怠る、無視する、軽視する


    • 例: He neglected his responsibilities. (彼は自分の責任を怠った)


動詞の活用形は一般動詞の規則変化に準じます:


  • 現在形: neglect / neglects

  • 過去形 / 過去分詞形: neglected

  • 現在分詞形 / 動名詞: neglecting

形容詞形として “neglected” (放置された、無視された) や “neglectful” (怠慢な) などがあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「neg-」: ラテン語由来の否定を示す要素 (例: negate, negative)

  • 「-lect」: ラテン語 “legere”(拾う、選ぶ、読む)に由来(一部の関連形で見られる)

“neglect” は「注意を払わない」というイメージを、否定の意味を持つ “neg-” と「選ぶ・世話をする」イメージに繋がる “-lect” が合わさったものと考えると覚えやすいでしょう。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. child neglect (児童虐待・児童の放置)

  2. patient neglect (患者の放置・看護放棄)

  3. grave neglect (重大な怠慢)

  4. neglect of duty (義務を怠ること)

  5. long-term neglect (長期的な放置)

  6. neglect issues (怠慢問題)

  7. family neglect (家族の放置・家族への無関心)

  8. financial neglect (財政的怠慢)

  9. signs of neglect (放置・怠慢の兆候)

  10. to suffer from neglect (放置や怠慢に苦しむ)


3. 語源とニュアンス

語源

“neglect” はラテン語 “neglegere” (neg = なし、legere = 選ぶ/気にかける) が起源です。「気にかけない」→「必要なことを行わない」→「放置する」という意味合いで古くから使われてきました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 「無視」や「軽視」のニュアンスが強く、「やるべきこと・世話すべきことをしない」ニュアンスを持ちます。

  • 口語でも使うが、報道記事や法律文章、フォーマルな文脈でも頻繁に目にします。

  • 感情的な文脈で「ネグレクト」という形でカタカナ表記もされ、特に育児放棄などが話題になるときに使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞/不可算名詞: “neglect” は文脈によって可算名詞としても不可算名詞としても使われますが、単数形(不可算)的な使われ方が多いです。


    • 不可算: “Neglect can have serious consequences.” (放置には重大な結果をもたらす可能性があります)

    • 可算: “We must address the various neglects in the welfare system.” (福祉制度における様々な怠慢を取り上げなければならない) → ただしこの用法はやや形式ばっています。


一般的な構文


  • “(Subject) suffers from neglect.” → 「~が放置の状態に苦しんでいる」

  • “There is (a) neglect of ...” → 「…に対する怠慢がある」

イディオム・熟語表現


  • “benign neglect” → 「好意的な放置(特に干渉しないで見守る姿勢)」

  • “criminal neglect” → 「重大な過失、刑事責任を問われうる怠慢」


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “His plants died from neglect while he was away on vacation.”

    (彼が休暇に出かけている間、植物は放置されて枯れてしまった。)

  2. “I can’t believe the state of neglect in this old house; it’s falling apart.”

    (この古い家の放置状態には驚いたよ。崩れかけている。)

  3. “Sometimes emotional neglect can be just as harmful as physical abuse.”

    (時には感情的な放置も、身体的虐待と同じくらい有害になりうる。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Financial neglect of critical projects can lead to serious setbacks.”

    (重要プロジェクトへの財政的怠慢は深刻な後退を招きかねません。)

  2. “The report highlights the neglect of employee training in recent years.”

    (その報告書は、近年の従業員研修の怠慢を強調している。)

  3. “If we continue this neglect of market research, our sales may decline.”

    (もし市場調査を怠り続けると、売り上げが落ちるかもしれません。)

学術的・専門的な文脈での例文


  1. “Urban decay is often the result of prolonged neglect by local authorities.”

    (都市の荒廃はしばしば地方自治体による長期的な怠慢の結果である。)

  2. “The study examined the impact of parental neglect on child development.”

    (その研究は子供の発達における親の放置の影響を調査した。)

  3. “Institutional neglect can severely affect vulnerable populations.”

    (制度的怠慢は弱い立場にある人々に深刻な影響を与えうる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “abandonment” (放棄)


    • 日本語: 放棄

    • 意味: 完全に見捨てる、置き去りにするニュアンスが強い。

    • 比較: “neglect” は必ずしも完全に捨てるわけではないが、“abandonment” はより意図して放棄している印象が強い。


  2. “disregard” (無視)


    • 日本語: 無視

    • 意味: 意識的に無視する、気にかけない。

    • 比較: “neglect” は「世話や対応をすべきなのに怠る」という責任感欠如が強調されるが、“disregard” は「故意に無視する」ニュアンスが強い。


  3. “oversight” (見落とし、怠慢)


    • 日本語: 見落とし、監督不足

    • 意味: 気づかずにやるべきことをしない。

    • 比較: “neglect” は「積極的または継続的に放置している」ニュアンスがあるが、“oversight” は「うっかりした見落とし」という要素が強い。


反意語


  • “attention” (注意、配慮)

  • “care” (世話、注意)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /nəˈɡlekt/


    • アメリカ英語: [nə-GLEKT]

    • イギリス英語: [nɪ-GLEKT] と [nə-GLEKT] 両方の発音が聞かれることがあります。


  • アクセント: 第2音節 “-gle-” にアクセントがあります。

  • よくある間違い: 最初の音を /ni/ と読んで “ni-glekt” としてしまうこと。実際は /nə-ˈɡlekt/ または /nɪ-ˈɡlekt/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “negleckt” や “neglet” と書いてしまうこと。


    • “neglect” と “collect” は似た綴りですが、意味が全く異なるので注意。


  • 似た発音: “negate” (否定する) と混同しやすいですが、語尾が -ate と -ect で異なります。

  • 試験対策: TOEIC や英検などで「業務上の怠慢」や「子供への放置」を示す文章中に登場することがよくあります。文法問題だけでなく、読解問題で前後関係を理解する上で重要となる単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ネグレクト” というカタカナで慣れ親しんでいる人も多く、「必要な対応をしないで放置する」イメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • スペリングのポイント: “neg-lect” と 2つに分けて、「ネガティブ (neg-) の状態で、選ぶ・読んであげない (lect)」と捉えると良いかもしれません。

  • イメージストーリー: 「必ず水やりが必要なのにずっと放置された鉢植え」を連想すると、物や人に十分なケアを与えないイメージと結びついて覚えられます。


以上が名詞 “neglect” の詳細な解説です。フォーマル/インフォーマル問わず使える重要単語なので、例文などを何度も音読して、スムーズに使えるように練習してみてください。

意味のイメージ
neglect
意味(1)

(…の)無視,怠慢,(…を)ほったらかしにすること《+of+

意味(2)

無視(放置)されていること(状態)

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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