naughty
1. 基本情報と概要
単語: naughty
品詞: 形容詞(adjective)
意味(英語): mischievous or disobedient, especially in a playful or mild sense
意味(日本語): 「(子どもや行動が)いたずら好きな」「やんちゃな」「行儀が悪い」などを表す形容詞です。多くの場合、子どもが親の言いつけを守らなかったり、ふざけて他の子を困らせたりするような場面で使われます。場合によっては、少し大人っぽい場面やニュアンス(性的なニュアンス)で「ちょっとイケナイ・官能的」というように使われることもあります。
- 比較級: naughtier
- 最上級: naughtiest
- その他の派生形: naughtiness (名詞)
CEFRレベルについては、日常会話でよく使われる表現である一方、含まれる意味合いが文脈によって上下するため、目安としてはA2(初級)〜B1(中級)程度です。日常的に使われる語彙であり、ニュースやビジネス文章ほどフォーマルでないところで使いやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源上の要素: 「naughty」は古い語「naught」(「無」「価値がない」)から派生しており、もともと「悪いことをする・価値がないような(行動)」というふうに使われていました。
- 派生語や類縁語:
- naught (名詞) → 「無」「ゼロ」を意味する古い英単語
- naughtiness (名詞) → 「いたずら心」、または「わんぱくさ」
- naught (名詞) → 「無」「ゼロ」を意味する古い英単語
よく使われるコロケーション10選
- naughty child → いたずらっ子
- naughty behavior → やんちゃな行動
- naughty grin → いたずらっぽいニヤリとした笑顔
- be/feel naughty → (冗談半分に)「ちょっと悪いことをしてやろう」という気分
- a naughty joke → ちょっと下品めないたずらっぽい冗談
- a naughty smile → いたずらっぽい笑み
- don’t be naughty → ふざけるのはやめなさい
- naughty corner (英) → (子どもをしつけで)反省させるために立たせておく場所
- naughty step (英) → (階段などでの)お仕置きの場所
- a little bit naughty → ちょっといたずらっぽい、少しだけマズい
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「naughty」は中英語の「naught」(無・価値なし)から派生した語で、歴史的には「品行が悪い」「悪い状態」を意味しましたが、現代英語では「(子どもが)いたずらな」「わんぱくな」という軽めのニュアンスで使われることが多いです。
- 使用時の注意点:
- 子どもやペットなどの「行儀の悪さ」に対してよく用いられます。
- 大人向けに使うと、冗談っぽく「ちょっと悪ノリをしている」というニュアンスや、性的に「イケナイ雰囲気」を匂わせることもある表現です。
- 文章というより広く口語で使われる傾向があります。しかし、軽いコラムや雑誌などでは書き言葉でも見られます。
- 子どもやペットなどの「行儀の悪さ」に対してよく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞: 主に補語(He is naughty)や名詞の前に置いて(a naughty child)の形で使われます。
- 可算・不可算の区別: 形容詞なのでありません。
- 使用シーン:
- カジュアル → 親が子どもを叱るとき「Don’t be naughty, please.」
- 少し大人の冗談 → 「You’re being a bit naughty, aren’t you?」
- カジュアル → 親が子どもを叱るとき「Don’t be naughty, please.」
- 他動詞・自動詞の区別: 形容詞なので該当しませんが、状態を表すときにはリンク動詞(be, become, getなど)のあとに置くことが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“Don’t be naughty, Tim. We have guests coming soon.”
(ティム、行儀悪くしないで。もうすぐお客さんが来るから。)“She gave me a naughty grin before running away.”
(彼女は走り去る前に、いたずらっぽいニヤリとした笑みを向けた。)“I think your puppy is a bit naughty, chewing on my shoes!”
(あなたの子犬ちょっとやんちゃね、私の靴をかじってるよ!)
ビジネス文脈での例文
(正直、ビジネス文脈で「naughty」を使うのはあまり一般的ではありませんが、ユーモアや軽いトーンで話す場合などを想定)
“Our marketing campaign is a bit naughty but grabs people’s attention.”
(私たちのマーケティングキャンペーンはちょっと際どいけど、人々の注目を集めます。)“The design team added a naughty twist to the usual corporate logo for April Fools’ Day.”
(デザインチームはエイプリルフール用に、いつもの会社のロゴにちょっといたずら心を加えました。)“He’s known for his naughty sense of humor during office parties.”
(彼はオフィスのパーティーでちょっと下品めなユーモアを出すので有名です。)
学術的な文脈での例文
(あまり学術的には登場しにくい語ですが、子どもの行動学や心理学の研究などを想定)
“Researchers observed that ‘naughty behavior’ has multiple social and developmental triggers.”
(研究者らは「いたずら行動」には複数の社会的・発達的要因があると観察した。)“In early childhood studies, teachers often assess how to redirect naughty impulses in a constructive way.”
(幼児教育の研究では、教師がどのようにいたずらな衝動を建設的な方向へ導くかをよく研究している。)“The concept of ‘naughty corner’ has been both endorsed and critiqued by child psychologists.”
(「反省用の隅(ナーティー・コーナー)」という概念は、児童心理学者によって推奨と批判の両面から評価されている。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語(Synonyms):
- mischievous(いたずら好きな)
- cheeky(生意気な、厚かましい)
- badly behaved(行儀が悪い)
- impish(小悪魔的な、イタズラっぽい)
- mischievous(いたずら好きな)
例: mischievous は「悪戯っぽい」という点で近いですが、やや可愛らしいニュアンスが強いです。cheeky は「生意気さ」「図々しさ」が目立ちます。
- 反意語(Antonyms):
- well-behaved(行儀が良い)
- obedient(従順な)
- nice(素行が良い、好ましい)
- well-behaved(行儀が良い)
例: well-behaved は子どもの礼儀正しさや聞き分けの良さを表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語(BrE): /ˈnɔː.ti/
- アメリカ英語(AmE): /ˈnɔː.ti/ または /ˈnɑː.t̬i/ (「ダー」寄りの発音になることも)
- イギリス英語(BrE): /ˈnɔː.ti/
- アクセント: 最初の音節「naugh-」に強勢が置かれます。
- よくある誤り: つづりを “nougty” のように書いてしまうと誤りです。発音も /nɔː-chi/ のように “ch” を強く発音してしまう間違いがときどき見られます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: naughty(正)を nougty(誤)と書いてしまうことがあります。
- 同音異義語や紛らわしい語: “knotty” (kが付いた「結び目の多い」「ややこしい」という形容詞)や “nutty” (「ナッツの」「風変わりな」)との混同。
- ビジネスメールや正式な文書では、冗談やカジュアルな場面以外では避けたほうが無難です。
- 試験(TOEIC・英検)では、それほど頻出単語ではありませんが、リスニングや読解に出てくる場合があります。子どもの行動やちょっとした冗談を表すテキストで登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「naughty」=「なお(nau)+ てぃ(ty)」と音でイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「naught」が「無・ゼロ」を意味するところから、「道徳的な価値がない行為」 → 「やんちゃ・いたずら」のイメージに派生、と考えると理解しやすいです。
- 子どもがふざけている場面を想像して「No! Don’t be naughty!」と日本語でも脳内変換してみると印象に残りやすいです。
以上が形容詞「naughty」の詳細な解説です。子どもがふざけていたり、何かいたずらをしているときなどにつかみやすい単語です。一方で大人が使うと「ちょっとエッチな/わる〜い冗談」などの軽いニュアンスを帯びることもあるので、場面に応じて上手に使い分けましょう。
(子供が)いたずらな
《遠回しに》みだらな,わいせつな