microcomputer
以下では、英単語“microcomputer”について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: microcomputer
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語):
A microcomputer is a relatively small digital computer whose central processing unit (CPU) is a microprocessor. Typically, it refers to a personal computer designed for individual use.
意味(日本語):
マイクロコンピュータとは、マイクロプロセッサを中心とする比較的小型のコンピュータのことです。多くの場合、個人使用向けのパソコンなどを指します。
「小型のコンピュータ」というニュアンスで、特にかつてはパーソナルコンピュータが登場した当初を中心に使われました。現在も組み込みシステムなどの分野で目にする単語です。
活用形:
- 単数形: microcomputer
- 複数形: microcomputers
派生形例:
- 形容詞形: microcomputer-based (マイクロコンピュータベースの) など
CEFRレベル目安: B2(中上級)
(技術的な文脈で使われるため、一般的な日常英語より一段階上のレベルです)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: “micro-” (極めて小さい、微小の意味)
例: microscope (顕微鏡), microbiology (微生物学) などと同じ接頭語です。 - 語幹: “computer” (計算・情報処理装置)
他の関連語やよく使われるコロケーション
- microcomputer architecture
- (マイクロコンピュータのアーキテクチャ)
- microcomputer industry
- (マイクロコンピュータ産業)
- microcomputer system
- (マイクロコンピュータシステム)
- embedded microcomputer
- (組み込み型マイクロコンピュータ)
- microcomputer technology
- (マイクロコンピュータ技術)
- single-board microcomputer
- (シングルボード・マイクロコンピュータ)
- home microcomputer
- (家庭用マイクロコンピュータ)
- microcomputer kit
- (マイクロコンピュータキット)
- early microcomputer
- (初期のマイクロコンピュータ)
- microcomputer-based controller
- (マイクロコンピュータベースの制御装置)
3. 語源とニュアンス
語源: “micro” はギリシャ語の “mikros”(小さい)に由来し、“computer” はラテン語の “computare”(計算する)が語源です。1960年代後半から1970年代にかけて、マイクロプロセッサが登場したことで“小型コンピュータ”を表す言葉として使われ始めました。
ニュアンス: 歴史的には、今でいう“パソコン”の黎明期をイメージすることが多いです。現代では、「組み込み機器の中に収められる小型の制御コンピュータ」を指す場合にも使われることがあります。文書や技術書でややフォーマル・専門的に使われることが多い単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable): “a microcomputer,” “two microcomputers” のように数えられます。
- 日常会話での使用頻度は低めですが、技術系の文章・会議では見られることがあります。
一般的な構文・使用例
- “The microcomputer is controlled by a microprocessor.”
- “These microcomputers are widely used in embedded systems.”
フォーマル度: ややフォーマル / 技術的文脈
カジュアル度: 日常会話ではあまり用いない
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I found an old microcomputer in my dad’s garage.”
(父のガレージで古いマイクロコンピュータを見つけたんだ。) - “Do you remember the microcomputers we used in high school?”
(高校で使ってたマイクロコンピュータ覚えてる?) - “It’s amazing how microcomputers have evolved into smartphones now.”
(マイクロコンピュータが今のスマートフォンになるまでの進化はすごいね。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company specializes in microcomputer-based control systems for industrial automation.”
(弊社は産業用オートメーション向けにマイクロコンピュータベースの制御システムを専門としています。) - “We need to upgrade our old microcomputers to meet current security standards.”
(現在のセキュリティ基準に対応するため、古いマイクロコンピュータをアップグレードする必要があります。) - “The project requires a microcomputer that can handle real-time data processing.”
(このプロジェクトではリアルタイムのデータ処理ができるマイクロコンピュータが必要です。)
学術的・技術的な文脈での例文
- “The seminar will cover the basics of microcomputer architecture and programming.”
(このセミナーでは、マイクロコンピュータのアーキテクチャとプログラミングの基本を扱います。) - “Recent advancements in microcomputers have led to significant improvements in embedded systems.”
(最近のマイクロコンピュータの進歩により、組み込みシステムが大幅に改善されました。) - “By employing a microcomputer, the researchers reduced the overall power consumption of the device.”
(マイクロコンピュータを採用することで、研究者たちは装置の総電力消費量を削減しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- personal computer (PC)
- (パーソナルコンピュータ)
- より身近で一般的に使われる用語。より広範囲を指す。
- (パーソナルコンピュータ)
- minicomputer
- (ミニコンピュータ)
- かつてはメインフレームとマイクロコンピュータの中間規模を指した専門用語。
- (ミニコンピュータ)
- embedded computer
- (組み込みコンピュータ)
- 機械や装置に組み込まれたコンピュータ。外部からは独立したPCには見えないが、機能をコントロールしている。
- (組み込みコンピュータ)
反意語 (Antonyms/対照語)
- mainframe (メインフレーム)
- 大規模コンピュータ。大企業や研究機関などで使われる非常に大型・高性能なコンピュータを指す。
- 大規模コンピュータ。大企業や研究機関などで使われる非常に大型・高性能なコンピュータを指す。
- supercomputer (スーパーコンピュータ)
- 科学技術計算などに使われる最高性能クラスのコンピュータ。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˌmaɪkroʊkəmˈpjuːtər/
- イギリス英語: /ˌmaɪkrəʊkəmˈpjuːtə/
- アメリカ英語: /ˌmaɪkroʊkəmˈpjuːtər/
アクセント:
- “micro-” の次の “com-” が弱く、 “-pu-” のところに強めのアクセントがきます。
- アメリカ英語では “マイクロコンピュータ(ー)” のように「ロウ」→「カー」のような移行音が強めになることがあります。
- “micro-” の次の “com-” が弱く、 “-pu-” のところに強めのアクセントがきます。
よくある発音の間違い:
- “micro” を「ミクロ」と発音してしまう。実際には “マイクロ” に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- microcomputer と書くべきところを、micro-computer などハイフンを入れたくなることがありますが、通常は一語で書きます。
- microcomputer と書くべきところを、micro-computer などハイフンを入れたくなることがありますが、通常は一語で書きます。
- 同音異義語との混同
- “microchip” や “microscope” など “micro-” で始まる他の単語と混ざらないように注意が必要です。
- “microchip” や “microscope” など “micro-” で始まる他の単語と混ざらないように注意が必要です。
- 試験対策
- 技術・科学系の英語資格試験やTOEICのパート7(リーディングの長文)などで、コンピュータ関連の文脈に出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “micro-” = “small” のイメージをしっかり持つと覚えやすいです。
- 大きいメインフレーム (mainframe) の反対のイメージとして “microcomputer” を結びつけると、“小型コンピュータ”という意味が思い出しやすくなります。
- 自分のスマホやパソコンなどを「小さなコンピュータ」と捉えてイメージすると理解が深まります。
以上が、“microcomputer”の詳細解説です。小さいという意味の“micro-”と“computer”を組み合わせた意外と歴史のある用語で、技術文書で出会うことも多い単語です。学習や実務の際に、ぜひ活用してみてください。