最終更新日:2024/06/11
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The literal meaning of the word is different from its figurative interpretation.
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元となった辞書の項目
literal
解説
1. 基本情報と概要
単語: literal
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: more literal, most literal (比較級、最上級)
CEFRレベルの目安: C1(上級)
- 日常的な表現よりもやや高度な文脈で登場しますが、学んでおくと文章やアカデミックな場面で便利です。
意味(英語・日本語)
- 英語: Taking words in their usual or most basic sense without metaphor or exaggeration.
- 日本語: 「文字通りの」「比喩でも誇張でもなく、そのままの意味合いを扱う」という意味です。
- たとえば、比喩がいっさい含まれず、字句通りの意味を扱う時に使われる形容詞です。「誇張なしの・ありのままの」といったニュアンスがあります。
他の品詞へ派生
- 名詞: literalness(文字通りであること)
- 副詞: literally(文字通りに)
2. 語構成と詳細な意味
「literal」は大きく分けると以下のように構成できますが、元々はラテン語由来のため、明確な接頭語・接尾語というより、語幹「liter-」(文字に関する)が基にあります。
- 語幹: liter-(ラテン語で「文字」を意味する littera に由来)
関連性のある派生語や類縁語
- literature(文学)
- literate(読み書きのできる、教養のある)
- illiterate(読み書きのできない)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- literal meaning
- 文字通りの意味
- 文字通りの意味
- take (something) literally
- (何かを)文字通りに受け取る
- (何かを)文字通りに受け取る
- literal translation
- 直訳
- 直訳
- literal sense
- 文字通りの意味合い
- 文字通りの意味合い
- a literal interpretation
- 文字通りの解釈
- 文字通りの解釈
- almost literal
- ほとんど文字通り
- ほとんど文字通り
- literal-minded approach
- 文字通りにとらえるアプローチ
- 文字通りにとらえるアプローチ
- strictly literal
- 厳密に文字通りの
- 厳密に文字通りの
- overly literal / too literal
- あまりにも文字通りに
- あまりにも文字通りに
- verbatim and literal
- 完全に一言一句変えずに
- 完全に一言一句変えずに
3. 語源とニュアンス
語源
- 「literal」はラテン語の littera(文字)から来ており、「文字通り」の意味合いを表します。
- 中世の文献などで「文字に忠実な」という意味で使われ、さらに比喩表現と対比する用法が生まれました。
ニュアンスや使い方
- 「literal」は特に「比喩や誇張ではなく、本来の意味で使うとき」に強調として用いられます。
- 口語やカジュアルでも使われますが、文章中にあえて「literal」や「literally」を置くと、「誇張ではなく、本当にその意味なんですよ」という含意が強まります。
- 誤解を招かないためにも、やや慎重に使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾します。
例: a literal translation, a literal meaning など - 形容詞の比較級・最上級は “more literal” / “most literal” として表現します。
- イディオムとしては「take something literally」が有名で、「ある表現をそのまま(比喩ではなく)受け取る」という意味です。
フォーマル / カジュアルの使い分け
- 日常会話でも「I literally did X.」と誇張的に使われる場合がありますが、その場合は本来の意味である「文字通り」から転じて「実際に」という意味で用いられることも多いです。
- 書き言葉の場合は、論文や報告書などで「比喩的ではなく文字どおりの」というニュアンスを強調するのに使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I literally don’t have a single dollar left.”
- 「文字通り1ドルも残ってないんだよ。」
- 「文字通り1ドルも残ってないんだよ。」
- “Please don’t take what I said literally; it was just a joke.”
- 「私の言ったことを文字通りにとらえないで。冗談だったんだ。」
- 「私の言ったことを文字通りにとらえないで。冗談だったんだ。」
- “It’s literally freezing outside!”
- 「外は文字通り凍えるくらい寒いよ!」
ビジネスシーンでの例文
- “Our agreement requires a literal interpretation of the contract terms.”
- 「契約条項は文字通りの解釈を必要とします。」
- 「契約条項は文字通りの解釈を必要とします。」
- “A literal implementation of the policy might cause unforeseen issues.”
- 「その方針を文字通りに実行すると、予想外の問題が起こるかもしれません。」
- 「その方針を文字通りに実行すると、予想外の問題が起こるかもしれません。」
- “When translating the user manual, aim for clarity rather than a strictly literal approach.”
- 「ユーザーマニュアルを翻訳するときは、厳密な直訳よりもわかりやすさを優先してください。」
学術的な文脈での例文
- “A literal analysis of the text fails to capture its deeper metaphorical layers.”
- 「そのテキストを文字通りに分析するだけでは、より深い比喩的な層が捉えられません。」
- 「そのテキストを文字通りに分析するだけでは、より深い比喩的な層が捉えられません。」
- “In historical documents, a literal reading is essential to understand the original intent.”
- 「歴史的文書では、作者の意図を理解するために文字通り読むことが欠かせません。」
- 「歴史的文書では、作者の意図を理解するために文字通り読むことが欠かせません。」
- “The concept of ‘literal truth’ versus ‘figurative truth’ often appears in theological debates.”
- 「神学的な議論では、『文字通りの真実』と『比喩的な真実』という概念がよく登場します。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- exact(正確な)
- 文字通り、細部まで正確であるニュアンス。
- 文字通り、細部まで正確であるニュアンス。
- word-for-word(一言一句違わず)
- 「直訳」や「逐語訳」を強調するときに使われます。
- 「直訳」や「逐語訳」を強調するときに使われます。
- precise(精密な)
- 「正確さ」をより強調する場合に用いられます。
反意語
- figurative(比喩的な)
- metaphorical(比喩の、隠喩的な)
- 「literal」と対になる形で、「比喩的な表現」を意味することが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈlɪtərəl/
- アクセント: 第1音節 “lít” にアクセントがあります。
- アメリカ英語 / イギリス英語:
- アメリカ英語: /ˈlɪt̬.ɚ.əl/ と発音され、/t/が軽く弾くようになることも。
- イギリス英語: /ˈlɪt.ər.əl/ と発音されることが多いです。
- アメリカ英語: /ˈlɪt̬.ɚ.əl/ と発音され、/t/が軽く弾くようになることも。
- よくある発音の間違い: “literature” と混同して長く伸ばしてしまうことや、/t/が不明瞭になること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “literally”と“literary”の混同
- “literally” = 「文字通りに」
- “literary” = 「文学の」
- “literally” = 「文字通りに」
- 誤用に注意: “I literally died laughing.” のように本来死んでいないのに誇張表現として使うと、ネイティブからは「実際に死んだの?」と冗談半分にツッコまれる可能性があります。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、“literal meaning” vs. “figurative meaning” の区別を問われる問題が出ることがあります。直訳・比喩表現の違いを問う問題に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「liter(文字)」が語幹にあることから「文字に関する、文字どおりの」と覚えると良いでしょう。
- “文字 = liter” → “literal = 文字通り” という連想を持つと安心です。
- 聞き慣れないうちは、新聞記事や論文などで出てくる「literal」「literally」を探してみて、実際の用法に目を慣らしましょう。
以上が形容詞 “literal” の解説です。文字や文面そのものを強調したいときに非常に便利な単語ですので、使い分けのポイントを押さえておくと表現力が広がります。
意味のイメージ
意味(1)
(訳などが)原文の語句に忠実な
意味(2)
(比喩(ひゆ)的でなく)文字通りの意味の
意味(3)
事実通りの,誇張のない
意味(4)
(人が)字句の意味にこだわる想像力のとぼしい