元となった辞書の項目
judo
解説
以下では、英単語 judo
をさまざまな観点から詳しく説明します。
1. 基本情報と概要
単語: judo
品詞: 名詞(不可算名詞として使われることが多い)
意味(英語): A modern Japanese martial art and combat sport that focuses on throws, grappling, and submission holds.
意味(日本語): 投げ技、寝技、締め技などを特徴とする、日本発祥の武道・格闘技。
こういう場面で使われる:武道や格闘技、スポーツの話題で使用される単語です。競技や修行としての「柔道」を指し、日本語由来の国際的な言葉として、英語でもそのまま judo
と表記・発音されます。
活用形
- judo は名詞なので、ふつうは形が変化しません(複数形も同形
judo
を用いることが多い)。
例:He practices judo. (彼は柔道を習っている)
他の品詞になる例
- judo 自体は名詞としてのみ使われるのが一般的で、動詞や形容詞などにはあまり変化しません。
CEFRレベル
- B1(中級)
スポーツや趣味に関する単語であり、社会や文化を学ぶ中級段階で出てくる可能性があります。
2. 語構成と詳細な意味
judo
は元々日本語「柔道」が語源で、英語の中では接頭語・接尾語といった構成を持たない固有の外来語です。
関連する単語や類縁語
judoka
(柔道をする人、柔道家)dojo
(道場:武道の稽古場)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- judo practice(柔道の稽古)
- judo training session(柔道の練習セッション)
- judo techniques(柔道の技)
- judo tournament(柔道の大会)
- judo uniform(柔道着)
- judo belt(柔道の帯)
- judo club(柔道のクラブ・道場)
- Olympic judo(オリンピックの柔道)
- judo throw(柔道の投げ技)
- judo black belt(柔道の黒帯)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「柔道」は、明治時代末期に嘉納治五郎が古流柔術を体系化し、スポーツ化・教育化した武道です。
- 英語の
judo
はその日本語発音をラテン文字化したものが一般的に使われています。
使用時の注意点・ニュアンス
- スポーツ格闘技だけでなく「道(どう)」としての精神修養的な意味も含む場合があります。
- 英語で使う場合は、文化的背景を知らなくても「投げ技などが主体の日本の格闘技」という程度の理解で使われることが多いです。
- 文章・口語問わず同じ形で使われます。カジュアルからフォーマルまで幅広く通用します。
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞: “He does judo.” “She has been practicing judo.” のように、ふつうは「a judo」や「judos」とせず、そのまま使います。
- 他の格闘技名と同様に、動詞と組み合わせる場合は “do” や “practice” がよく用いられます。
- イディオムとしては特になく、名詞としてそのままスポーツの種目名として使用します。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I started judo last week to learn self-defense.”
(先週から護身術のために柔道を始めたんだ。) - “My son wants to join the judo club at school.”
(私の息子は学校の柔道部に入りたがっている。) - “She’s been practicing judo for two years now.”
(彼女はもう2年ほど柔道を練習している。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company sponsored a local judo tournament.”
(私たちの会社は地元の柔道大会をスポンサーしました。) - “I heard you study martial arts. Is it judo?”
(武道を習っていると聞きました。柔道ですか?) - “We invited a judo champion to give a motivational talk to our employees.”
(柔道のチャンピオンを招いて、社員向けのモチベーションアップ講演をしてもらいました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The development of judo as a modern sport has been extensively documented in the field of sports science.”
(近代スポーツとしての柔道の発展は、スポーツ科学の分野で広く記録されてきた。) - “Judo is recognized for its philosophy of mutual welfare and benefit.”
(柔道は「相互の繁栄と利益」という理念で知られている。) - “Many researchers have examined the psychological effects of long-term judo practice.”
(多くの研究者が柔道を長年習うことの心理的効果を調査している。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語: karate (空手), kendo (剣道), aikido (合気道), taekwondo (テコンドー)
- いずれも武道や格闘技ですが、打撃系か、武器を使うかなどが異なります。
- judo は主に投げ・関節技・寝技を中心とするのに対し、karate は打撃がメイン、kendo は竹刀を用いた武術です。
- いずれも武道や格闘技ですが、打撃系か、武器を使うかなどが異なります。
- 反意語: 特定の「反意語」はありませんが、武道と対極の概念として「non-martial sports(格闘要素のないスポーツ)」などがあげられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈdʒuː.doʊ/ (米), /ˈdʒuː.dəʊ/ (英)
- アクセント(強勢)は語頭にあり、「ジュードウ」のように “ju” の部分にストレスがあります。
- アメリカ英語では語尾を -doʊ (ドウ)、イギリス英語では -dəʊ (ドウ) と発音しますが、大きな違いはありません。
- スペルミスの例として
jundo
などと書いてしまうことがありますが注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “judo” を “jundo” や “jodu” と書いてしまう場合があるので注意。
- 同音異義語との混同: 類似の単語はあまりないが、
judo
という独特なスペルだけに発音を間違えやすい場合もあります。 - 試験対策: 武道関連の話題や文化の話題で出題されることがあります(英検などの文化科目に関する長文など)。TOEIC では出にくいものの、パート6や7で趣味やイベント情報としてまれに登場する場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “ju” = 柔らかい、「柔軟さ」というイメージ、“do” = 道
- 「相手の力に逆らわない」精神が第二次世界大戦後に世界に広まった背景などを思い出すと覚えやすい。
- スペルが短いので、
judo
の最初のju
と「柔」を結びつけて覚えるとよいでしょう。
以上が、英単語 judo
の詳細な解説になります。日本語由来の国際的な武道であるため、英語学習でもそのままの形で現れるユニークな単語です。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ