irresponsible
1. 基本情報と概要
単語: irresponsible
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): not showing a proper sense of responsibility or reliability
意味(日本語): 責任感がない、無責任な
「irresponsible」は「責任感がない、無責任な」という意味の形容詞です。何かを任されているのに、その任務をきちんと果たさないときに使われます。たとえば、約束を守らない、やるべきことをやらない、といった文脈でよく使われる単語です。
主な活用形・関連する品詞
- 形容詞: irresponsible (無責任な)
- 副詞: irresponsibly (無責任にも)
- 例: She acted irresponsibly.(彼女は無責任な行動をした)
- 例: She acted irresponsibly.(彼女は無責任な行動をした)
- 名詞: irresponsibility (無責任であること)
- 例: His irresponsibility cost him his job.(彼の無責任さが原因で仕事を失った)
他の品詞形になったときの例
- 動詞形はありませんが、「irresponsible」からは副詞形・名詞形に派生します。反対に「responsible(形容詞)」や「responsibility(名詞)」が元となっており、語頭に「ir-」をつけることで否定を表しています。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
この単語は日常会話でも出てきますが、ネイティブでも少し硬めに感じられることがあります。B2レベル(中上級)目安ですが、語彙力強化に役立ちます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: ir-
- 「not」という否定の意味。
- 「responsible」に否定のニュアンスを与える。
- 「not」という否定の意味。
- 語幹: respons- (responsible)
- 「責任」を表す語幹。
- 「責任」を表す語幹。
- 接尾語: -ible
- 「~できる」「~しうる」という意味合いを持つ接尾語。
派生語や類縁語
- responsible (形容詞)「責任感のある」
- responsibility (名詞)「責任」
- responsibly (副詞)「責任ある態度で」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳)
- irresponsible behavior(無責任な行動)
- be completely irresponsible(まったく無責任である)
- financially irresponsible(財政面で無責任な)
- accuse someone of being irresponsible(誰かを無責任だと非難する)
- an irresponsible remark(無責任な発言)
- downright irresponsible(まったくもって無責任な)
- prove to be irresponsible(結果的に無責任だとわかる)
- chronically irresponsible(常習的に無責任な)
- consider something irresponsible(何かを無責任だとみなす)
- irresponsible towards one’s duties(義務に対して無責任な)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「responsible」はラテン語の「respondeō(答える、応答する)」を語源とし、「-ible」は「~しうる」という意味を持ちます。そこに否定の接頭語「ir-」が加わり、「答えを持たない、責任を取らない」というニュアンスになりました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「irresponsible」は性格や行動に対して大きな非難の気持ちを含むことが多いです。軽い文脈でも使われますが、「無責任」という意味が強いため、相手に対して直接言うとかなり強い印象を与えます。
- 口語・文章ともに使われますが、ややフォーマル寄りに響く場合もあります。カジュアルに言う場合は「He’s so careless.」などと言い換えることも。
4. 文法的な特徴と構文
文法的役割
- 形容詞としてのみ使用
- 人や行動について「無責任さ」を強調するときに使われる
使用上のポイント
- 名詞を修飾する形で使う: “He is an irresponsible person.”
- 補語として使う: “She was irresponsible.”
一般的な構文やイディオム
- It would be irresponsible (of someone) to do …
- 例: It would be irresponsible of you to ignore this problem.
- 例: It would be irresponsible of you to ignore this problem.
- call someone irresponsible
- 例: The boss called him irresponsible for missing the deadline.
- 例: The boss called him irresponsible for missing the deadline.
フォーマル/カジュアル
- 「irresponsible」は割と幅広い場面で使えます。ビジネス文書でも「irresponsible decision」といった使い方がされますが、直接相手を責める形だとカジュアルな場面でもかなり強い非難を含みます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “It’s so irresponsible of him to leave the door unlocked all night.”
- 彼が夜通しドアの鍵をかけずに放置するなんて、すごく無責任だよ。
- 彼が夜通しドアの鍵をかけずに放置するなんて、すごく無責任だよ。
- “Don’t be irresponsible with your money. You need to pay the bills first.”
- お金を無責任に使わないで。請求書を先に払う必要があるよ。
- お金を無責任に使わないで。請求書を先に払う必要があるよ。
- “She’s always late, which is pretty irresponsible.”
- 彼女はいつも遅刻ばかりで、結構無責任だね。
(2) ビジネスでの例文
- “Leaving such an important task unfinished is highly irresponsible.”
- そんなに重要な仕事を未完了のままにしておくのは非常に無責任です。
- そんなに重要な仕事を未完了のままにしておくのは非常に無責任です。
- “It would be irresponsible not to address the customer’s complaint.”
- 顧客の苦情に対応しないのは無責任だと思います。
- 顧客の苦情に対応しないのは無責任だと思います。
- “We cannot afford any irresponsible decisions in this project.”
- このプロジェクトでもう無責任な判断は許されません。
(3) 学術的・フォーマルな例文
- “Failing to cite sources accurately is considered academically irresponsible.”
- 情報源を正確に引用しないことは、学問的に無責任だとみなされます。
- 情報源を正確に引用しないことは、学問的に無責任だとみなされます。
- “An irresponsible approach to data privacy could lead to serious legal issues.”
- データプライバシーに対して無責任な対応をすると、深刻な法的問題につながりかねません。
- データプライバシーに対して無責任な対応をすると、深刻な法的問題につながりかねません。
- “Treating ethical considerations lightly is irresponsible in any professional field.”
- 倫理的配慮を軽視することは、どの専門分野でも無責任と見なされます。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- careless(軽率な)
- 「集中力の欠如」の意味合いが強い
- 「集中力の欠如」の意味合いが強い
- reckless(向こう見ずな)
- 「危険を顧みない」というニュアンスを含む
- 「危険を顧みない」というニュアンスを含む
- thoughtless(思いやりのない、軽率な)
- 「深く考えていない」という点を強調
- 「深く考えていない」という点を強調
- negligent(怠慢な)
- 「義務を怠る、注意不足」という法的・公的なシーンでよく使われる
- 「義務を怠る、注意不足」という法的・公的なシーンでよく使われる
反意語 (Antonyms)
- responsible(責任感のある)
- reliable(信頼できる)
上記との比較では、「irresponsible」は「責任を持とうとしない」イメージが強く、carelessは「不注意・集中力不足」を強調し、recklessは「危険を恐れない大胆さ」を含むなど微妙にニュアンスが違います。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˌɪrɪˈspɑːnsəbl/
- イギリス英語: /ˌɪrɪˈspɒnsəbl/
アクセントの位置
- 「ir-re-SPON-si-ble」のように、「spon」の部分にアクセントがあります。
よくある発音の間違い
- “ir”を「イア」ではなく「イ(r)」と発音すること。
- 「sponsible」の部分で「スポンシブル」というように母音が曖昧になりがちなので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “irresponsible” の “r” が多くて混乱しがち。特に「i-r-r-e-s-p-o-n-s-i-b-l-e」の順番をしっかり覚える必要があります。
- 同音異義語との混同: 「irresponsible」と同音異義語は特にありませんが、似た形の “unresponsive”(反応がない)などと混同しないよう注意。
- 試験対策: TOEICや英検などで「responsibility/responsible」系の問題が出る際に、否定形である「irresponsible」もしばしばチェックされます。派生形との区別(responsibility, irresponsible, irresponsibilityなど)を確実に押さえましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングのポイント: 「i + r + responsible」→ “irresponsible”。「responsible」の頭に「ir-」がついただけと思うと覚えやすいです。
- 音やストーリーで覚える: 「IR(アイアール)+ responsible」のイメージで、「IR」が責任をダメにする、とイメージすると定着しやすいです。
- イメージフレーズ: “An irresponsible person never responds when needed.”(必要なときに反応しない人は無責任)といったフレーズを思い浮かべると覚えやすいでしょう。
以上が “irresponsible” の詳細な解説です。無責任さを表す際に、相手やシチュエーションへの配慮が必要になる単語ですので、使い方に注意しながら覚えてみてください。
(人が)責任のない,責任を問われない
(人・行為・意見などが)無責任な