元となった辞書の項目
instantly
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: instantly
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): “immediately,” “without delay”
意味(日本語): 「即座に」「すぐに」
「instantly」は「瞬間的に」「すぐその場で」というニュアンスを持ち、時間的な猶予がほとんどない状態を表す時に使います。なにかをした直後や、反応がとても早い場面で活躍する副詞です。
活用形:
- 副詞なので活用はありませんが、形容詞であれば instant、名詞として使うなら an instant(瞬間) などの形があります。
他の品詞の例:
- instant (形容詞) = 「即座の」「瞬時の」
- 例: “instant coffee” (インスタントコーヒー)
- 例: “instant coffee” (インスタントコーヒー)
- instant (名詞) = 「瞬間」
- 例: “Wait for an instant.” (ちょっとの間待ってください。)
- 例: “Wait for an instant.” (ちょっとの間待ってください。)
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
B1は日常会話や通常の文章で使われる単語を理解・使用できるレベルです。「instantly」は日常的にもビジネスシーンでも使える範囲の単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “instant” + 副詞化する接尾辞 “-ly”
- “instant” は「瞬間」という意味。
- “-ly” は形容詞を副詞に変える典型的な接尾辞。
- “instant” は「瞬間」という意味。
他の単語との関連性
- instantaneous (形容詞) = 「瞬間的な」「即時的な」
- instantly と同じ副詞として「immediately」「at once」「right away」などもあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- respond instantly – 即座に反応する
- react instantly – 即座に反応する
- instantly recognizable – すぐに見分けがつく
- instantly clear – すぐに明らかになる
- instantly available – 即座に利用可能な
- instantly change – 即座に変わる
- instantly notice – 即座に気づく
- instantly forget – 即座に忘れる
- instantly understand – すぐに理解する
- instantly regret – すぐに後悔する
3. 語源とニュアンス
語源:
- instant はラテン語の “instare” (“in”+“stare” = 「~に立っている」「差し迫る、迫る」) に由来します。
- 時間的に差し迫ったイメージから「瞬間」「即座」を意味するようになり、その副詞形が「instantly」です。
ニュアンス:
- 「今すぐ」という切迫感や「瞬時に」という強い即時性を表現します。
- 現代英語では日常的にもビジネス文脈でも広く使われており、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで通用します。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので、主に動詞・形容詞・他の副詞などを修飾します。
- 文場面では “instantly” を文頭に置いて強調することもあります。
- 例: “Instantly, he realized his mistake.”
- 例: “Instantly, he realized his mistake.”
- フォーマル/カジュアル問わず使われるため、使用シーンの幅は広いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I texted my friend, and she replied instantly.”
- 友人にメッセージを送ったら、即返信が来たよ。
- 友人にメッセージを送ったら、即返信が来たよ。
- “He instantly recognized the song when it played.”
- その曲が流れた瞬間に、彼はすぐにそれだとわかった。
- その曲が流れた瞬間に、彼はすぐにそれだとわかった。
- “As soon as I tasted it, I instantly knew it was too salty.”
- 一口食べた瞬間、しょっぱすぎるとすぐにわかった。
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “If there’s an issue, please report it instantly to your manager.”
- もし問題があれば、即座に上司に報告してください。
- もし問題があれば、即座に上司に報告してください。
- “Our system instantly notifies the customer about order updates.”
- 当社のシステムは注文の更新情報を即時に顧客に通知します。
- 当社のシステムは注文の更新情報を即時に顧客に通知します。
- “He instantly resolved the client’s complaint, showing great initiative.”
- 彼は顧客のクレームを即座に解決して、優れた主体性を示しました。
学術的文脈での例文(3つ)
- “The chemical reaction occurs almost instantly under these conditions.”
- これらの条件下では、その化学反応はほぼ瞬時に起こる。
- これらの条件下では、その化学反応はほぼ瞬時に起こる。
- “Researchers discovered that the virus spreads instantly among certain species.”
- 研究者たちは、そのウイルスが特定の種の間で瞬時に拡散することを発見した。
- 研究者たちは、そのウイルスが特定の種の間で瞬時に拡散することを発見した。
- “Data analysis showed that changes in temperature were registered instantly by the sensors.”
- 温度変化はセンサーによって即座に検出されることがデータ解析で示された。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- immediately(直ちに)
- 「すぐに」という意味でほぼ同義ですが、文脈によって「瞬時」の強さは instantly がやや強い場合があります。
- 「すぐに」という意味でほぼ同義ですが、文脈によって「瞬時」の強さは instantly がやや強い場合があります。
- at once(すぐに)
- 口語でも文語でも使えるが、やや形式的に聞こえることもある。
- 口語でも文語でも使えるが、やや形式的に聞こえることもある。
- right away(今すぐ)
- 日常会話でよく使われるフレーズ。カジュアルな響き。
- 日常会話でよく使われるフレーズ。カジュアルな響き。
- promptly(迅速に)
- 「迅速に」というニュアンスで、瞬間的というよりは「素早く・遅れずに」という意味合いが強い。
反意語 (Antonyms)
- gradually(徐々に)
- eventually(最終的に)
「instantly」は無駄な時間がないイメージですので、反意語は「徐々に」「ゆっくり」といったイメージの語になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈɪn.stənt.li/
- アクセント: 第1音節 “IN” に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では /ˈɪn.stənt.li/、イギリス英語も同様に /ˈɪn.stənt.li/。
- よくある間違い: /ɪn’sta:nt.li/ のように第2音節にアクセントを置いてしまう間違いなどがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “instanly” や “instantley” などと記述してしまうケース。末尾の “tly” を忘れないように意識するとよいです。
- instant と instance(事例)を混同しないように注意が必要です。
- TOEICや英検などでも、時制や文意を問う問題で「instantly」の意味を選ばせる出題がある場合があります。「immediately」「right away」「promptly」との区別をしっかり押さえておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「インスタントコーヒー」の “instant” を思い浮かべて、「お湯を注げばすぐ飲める」というイメージから「瞬時に」「即座に」という意味を連想すると覚えやすいでしょう。
- スペリングは「in + stan + tly」と分解して覚えると、最後の “tly” を書き落としにくくなります。
- 「immediately」と同じような意味だと覚えつつ、音読を繰り返すと定着しやすいです。
以上が副詞 “instantly” の詳細な解説です。ぜひ参考にして、会話や文章の中で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ただちに
意味(2)
…するやいなや(as soon as, directly)