最終更新日:2024/06/11
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He is a humble man.

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元となった辞書の項目

humble

IPA(発音記号)
形容詞

(身分・質などが)低い, 卑しい / 控え目な,謙そんな / 素朴な

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: humble

品詞: 形容詞 (形容動詞的な機能も持つ)

意味(英語): modest; not proud; not thinking of yourself as better than other people.

意味(日本語): 控えめな、謙虚な、自分を高く評価しすぎないさま。

「相手に対し自分が偉そうにならないようにする気持ち」を表す、礼儀正しさや謙虚さのニュアンスがあります。ビジネスシーンや日常会話でもよく使われ、「自分はそんなに偉くないですよ」「大したものじゃありませんよ」というトーンを伝える際に便利です。


  • 活用形(比較級・最上級):


    • humbler (比較級)

    • humblest (最上級)


  • 他の品詞形


    • 動詞形: to humble (へり下らせる、謙虚にさせる)

    • 名詞形: humbleness (謙虚さ) / humility (謙虚、謙遜)


※CEFRレベル目安:


  • B1(中級): 一般的な文章や日常のコミュニケーションで目にする可能性があり、適切に使いこなせるとすれば中級レベルと言えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語・接尾語が顕著にはついていない単語です。

  • 「humble」の語幹は「hum-」に近い形で、ラテン語由来の“humilis”と関連します(詳細は語源参照)。

詳細な意味:


  • 「控えめ」「謙虚」という意味が中心ですが、場面によっては「質素な」「つつましい」といった意味でも使われます(例: a humble house = 質素な家)。

  • 自己評価を低くしているわけではなく、自分の地位や功績に対して誇大に振る舞わずに、あくまで現実的・地道な姿勢を取るニュアンスがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個):


  1. humble beginnings → 「謙虚な(質素な)スタート」

  2. a humble apology → 「ひたすら恐縮した謝罪」

  3. my humble opinion → 「つたない意見、私見」

  4. humble background → 「つつましい背景(生い立ち)」

  5. remain humble → 「謙虚なままでいる」

  6. humble abode → 「質素な住まい(謙遜して自宅をいう表現)」

  7. humble servant → 「下僕のように仕える者(謙遜の強い言い回し)」

  8. humble request → 「謹んでお願いする気持ちの表現」

  9. eat humble pie → 「自分の非を認める、屈服する」(イディオム)

  10. humble oneself → 「(自ら)へりくだる・頭を下げる」


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “humilis”(低い)に由来し、さらに “humus”(土)の意味と関連があります。「地面に近い」「へりくだった」というイメージを持っています。

歴史的用法・ニュアンス:


  • 中世のころから「地位が低い」や「質素な生活」というニュアンスで使われ、のちに転じて「控えめで礼儀正しい」というポジティブな意味でも使われるようになりました。

  • 日常会話ではカジュアルにも受け取れますが、「I’m humble.」などは自己主張が強く感じられる場合があるので、言い方に注意が必要です。

  • ビジネスなどフォーマルな場面で用いれば、相手に対する敬意や丁寧さを表す意図として効果的です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法が基本: “He is a humble person.”

  • 可算・不可算の概念は形容詞なので関与しません。

  • 動詞として “to humble someone” は「誰かを謙虚にさせる、屈服させる」という他動詞に近い用法です。

  • イディオム


    • “eat humble pie” → 自分の間違いを認める、頭を下げる。


フォーマル/カジュアル表現:


  • ”my humble opinion” (比較的フォーマル・へりくだった言い方)

  • ”stay humble” (カジュアル寄り、自己啓発風)


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I admire how he stays humble even after winning the award.”


    • 彼は賞を受賞してもなお謙虚でいるところが素晴らしいと思うよ。


  2. “You don’t have to be so humble; you did a great job!”


    • そんなに遠慮しなくていいよ、本当にすごかったんだから!


  3. “My parents always told me to be humble and polite.”


    • 両親はいつも、謙虚で礼儀正しくするようにと言っていました。


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “In my humble opinion, we should reconsider our marketing strategy.”


    • 私見ではありますが、マーケティング戦略を再考すべきだと思います。


  2. “He gave all the credit to his team, showing how humble he is.”


    • 彼はチームの功績だと強調し、いかに謙虚かを示しました。


  3. “Despite his success, the CEO remains humble and approachable.”


    • CEOは成功しているにもかかわらず、謙虚で話しかけやすい雰囲気を崩していません。


(3) 学術的・アカデミックな文脈での例文


  1. “A humble approach to research often leads to more accurate findings.”


    • 謙虚な研究姿勢が、より正確な結果につながることが多い。


  2. “The professor stayed humble even with his extensive knowledge.”


    • 教授は幅広い知識を持ちながらも、変わらず謙虚でした。


  3. “In many disciplines, a humble attitude fosters continuous learning.”


    • 多くの学問分野で、謙虚な態度は継続的な学習を促します。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. modest (控えめな)

  2. unassuming (気取らない、控えめな)

  3. meek (大人しい、従順な)


  • 「modest」との違い: modestは具体的な成果や行動を控えめに表現するときに使われることが多いです。一方、humbleは「他人に対して偉そうにしない、威張らない姿勢」を強調するニュアンスが強いです。

  • 「unassuming」との違い: unassumingは、見た目や態度が「押し出しがなく、ひっそりとしている」イメージ。humbleは内面的な謙虚さにより焦点があります。

  • 「meek」との違い: meekは外部から見た「おとなしい」「従順さ」を表します。humbleは必ずしも弱々しい印象を強調せず、謙虚さを指します。

反意語(Antonyms)


  1. arrogant (傲慢な)

  2. proud (誇りに思う、うぬぼれた)

  3. boastful (自慢好きな)


  • これらは自己を高く見せようとする態度を表し、「humble」とは正反対の態度・性格を指します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈhʌm.bəl/

  • アクセント(ストレス)位置: “húm” の部分にアクセント。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな差異はありませんが、アメリカ英語では /ˈhʌm.bəl/、イギリス英語では /ˈhʌm.bəl/ または /ˈhʌm.bl̩/ と表記される場合もあります。

  • よくある発音の間違い: “humble” の “h” を無音にしてしまったり、/ˈhʌn.bəl/ と“n”音が混ざってしまったりする間違いが時々見られます。しっかり /ʌ/ の母音を意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: 「u」が入ることを忘れずに。時々 “hmeble” などと書き間違えるケースがあります。

  • 同音異義語との混同は特にありませんが、“humble” と “tumblr” や “fumble” など形が似ている単語に引きずられないように。

  • TOEICや英検などの試験対策:


    • ビジネスメールの挨拶文やプレゼンなどで “in my humble opinion” と書かれることがあります。

    • “eat humble pie” はイディオムとして問題に出やすいので要チェックです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源からイメージ: “humus(土)”→「地面に近い」→ 「低姿勢・へりくだり」のイメージで覚えるとわかりやすいです。

  • よくあるフレーズで覚える: “Stay humble” は自己啓発的によく登場するため、目にする機会が多いかもしれません。SNSなどでもハッシュタグとして使われています。

  • 勉強テクニック:


    • 「謙虚さ=一歩下がる」という姿を頭に描いてイメージする。

    • 「H」の音をしっかり意識しながら “ハンボー” と発音すると覚えやすいです。



以上が、形容詞 “humble” の詳細な解説です。控えめで礼儀正しい態度を示すときに役立つ言葉なので、ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
humble
意味(1)

甘んじて屈辱を受ける,平謝りさせられる

意味(2)

(身分・質などが)低い,卑しい,そまつな;わずかな(scanty)

意味(3)

控え目な,謙そんな,出しゃばらない(modest)

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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