元となった辞書の項目
homeward
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: homeward
品詞: 副詞(場合によっては形容詞としても使用される)
意味(英語)
“Homeward” means “toward one’s home” or “in the direction of home.”
意味(日本語)
「自宅(または故郷)に向かって」という意味です。家や故郷の方向に進むことを示すときに使われます。「帰り道に」「帰途へ」というニュアンスになります。
- 副詞的用法: “He walked homeward.”(彼は家に向かって歩いた。)
→ 「自宅へ向けて」の意味で使います。 - 形容詞的用法: “The homeward journey.”(帰宅の旅)
→ 「家へ向かう〜」「帰り道の〜」という意味になります。
活用
- 副詞なので、基本的に活用形(過去形・進行形など)はありません。
- 派生形として「homewards」という形も存在し、同じ意味で使われることが多いですが、地域や文章のスタイルによって「-ward(s)」の有無を使い分ける場合があります。
他の品詞例
- “Homeward” は元々副詞や形容詞の形ですが、基になっている名詞 “home” や “home” に “-ward” の接尾辞がついた形とも考えられます。
CEFR レベルの目安: B2 (中上級)
- B2: 学術的な文章や幅広い文脈での使用を習得し始めるレベル。日常生活だけでなく、少し堅い文章でも見かけることがある単語です。
2. 語構成と詳細な意味
“Homeward” は「home(家)」+「-ward(〜の方向へ)」という構成です。
- home:家や故郷
- -ward:〜の方向に向かって
関連や派生語
- homewards:同じ意味で使われる別の形(副詞)
- forward(前方へ)、backward(後方へ)、inward(内側へ)、outward(外側へ)など、「-ward」が付く単語は同じ方向性を表す仲間です。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例文は日本語訳付き)
- head homeward (家の方向へ向かう)
- turn homeward (家に向き直す)
- start one’s homeward journey (自宅への旅を始める)
- head homeward-bound (家に帰ろうとしている)
- homeward route (帰り道)
- homeward voyage (帰航)
- one’s thoughts turn homeward (人の考えが故郷に向く)
- look homeward (家の方角を見る)
- press on homeward (家に向かって急ぐ)
- homeward path (家への経路)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “home” は古英語 “hām” に由来し、「家、住みか」を表します。“-ward” は古英語 “-weard” に由来し、「〜方向」を意味します。
- 歴史的使用: 昔から「家や故郷に向かって進む」という感情的な響きを持ちやすい言葉で、船乗りや旅人が「帰り道」を表す際によく用いました。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- カジュアルな会話でも、文学的にも使われるため、比較的幅広い文脈で登場します。
- 「帰る」という帰属意識や懐かしさを含む文脈でよく使われることがあります。
- カジュアルな会話でも、文学的にも使われるため、比較的幅広い文脈で登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞としての使い方: 直接動詞を修飾し、「家に向かって」「帰途へ」という意味を強調します。
- 例: “They sailed homeward.”(彼らは家に向かって航海した。)
- 例: “They sailed homeward.”(彼らは家に向かって航海した。)
- 形容詞としての使い方: 名詞の前に置き、「帰途の、それに向かう」という意味を指し示します。
- 例: “The homeward trip was long.”(帰りの旅は長かった。)
- 例: “The homeward trip was long.”(帰りの旅は長かった。)
可算・不可算の区別:
- “homeward” は名詞ではなく副詞/形容詞なので可算・不可算の概念はありません。
- 名詞 “home” は可算名詞(物理的な家)や抽象的な概念(住まい・故郷)として使われることがありますが、ここでは関係ありません。
使用シーン:
- フォーマル/カジュアルを問わず使用可能ですが、日常よりは少し書き言葉寄り、やや文語的な響きがあります。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I’m heading homeward now because it’s getting late.”
(遅くなってきたから、今家に向かっているんだ。) - “She turned homeward after picking up some groceries.”
(彼女は食料品を買った後、家の方へ向かった。) - “Let’s walk homeward and talk on the way.”
(家に向かって歩きながら話そう。)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “After the conference, we proceeded homeward to finalize our reports.”
(会議の後、レポートを仕上げるために帰宅の途に就きました。) - “The team started their homeward journey once the project was completed.”
(プロジェクトが完了すると、チームは帰路に就きました。) - “He booked a homeward flight for the following day.”
(彼は翌日の帰りのフライトを予約しました。)
学術・書面での使用
- “The expedition eventually turned homeward after collecting sufficient data.”
(十分なデータを収集した後、その探検隊はついに帰途についた。) - “Literature often depicts the theme of longing for home, expressed through the motif of a homeward journey.”
(文学では、家を慕う気持ちがしばしば、帰途のモチーフを通じて表現される。) - “Upon concluding the research, the scientists commenced their homeward voyage.”
(研究を終えると、科学者たちは帰りの航海を始めた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “homewards” – 意味は同じ。「家へ向かって」の副詞。表記の違いだけ。
- “toward home” – 直訳で「家の方へ」。より口語的な表現。
- “returning” – 「戻ること」「帰ること」を強調。ただし副詞の形はなく、”returning” は動名詞や形容詞的に使うため文法が異なる。
反意語 (Antonyms)
“outward” – 「外へ向かう」「外方面への」という意味。出発する方向を示す。
- 例: “They began their outward journey early in the morning.”(彼らは朝早くに出発の旅を始めた。)
“away from home” – 「家から離れて」という意味。
- 例: “He walked away from home.”(彼は家から離れる方向へ歩いた。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- イギリス英語: /ˈhəʊmwəd/
- アメリカ英語: /ˈhoʊmwərd/
- イギリス英語: /ˈhəʊmwəd/
- アクセント:
- “home” の部分にやや強勢が置かれます。
- “home” の部分にやや強勢が置かれます。
- よくある間違い:
- “home*w*ard” の “w” を抜かして “homeard” と誤記する。
- “-ward” と “-wards” の使い分けを混同する。
- “home*w*ard” の “w” を抜かして “homeard” と誤記する。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “homeward” と “homewards” の使い分けが明確でないと混乱しがちです。意味は基本的に同じですが、アメリカ英語では “homeward”、イギリス英語では “homewards” と言うことも多いです。
- 同音異義語との混同: とくに同音異義語というわけではありませんが、「homeward」と「homeward*s*」を区別できない学習者が多いです。
- 試験対策: TOEICや英検などで出題される可能性は低めですが、読解中に出てきて意味を問われることがあります。文脈から「帰り道の方向に進んでいる」と理解できるようにしておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: “home” + “ward(方向)” = “家の方向”
→ “forward” は “前へ”、 “backward” は “後ろへ”、と同様のパターンだと覚えると便利。 - イメージストーリー: 旅先から「我が家へ帰る」ときのワクワク感や安心感を思い浮かべると、“homeward” の内包する「帰途に就く」ニュアンスが覚えやすくなります。
- 勉強テクニック: いくつかの “-ward” 系列語(forward, backward, inward, outward, upward, downwardなど)をまとめて暗記すると、方向を表すパターンが身につきやすいです。
以上が “homeward” の詳細な解説です。帰宅・帰郷にまつわる文章や会話で見かけたときにぜひ思い出してください。
意味のイメージ
意味(1)
自分の家(国)の方へ